ハンドラーとは
そもそもの意味は導き手です。
それが犬の指導者や訓練士、またはそのままハンドラーとして使われています。
実は自分の犬を連れている時だって、飼い主はハンドラーなのです。
犬をあちこちに導くという役割ですからね。
ですが、ここでは職業ハンドラーについて書いていきます。
ハンドラーの仕事
ハンドラーと一口にいっても、さまざまな職種があります。
それこそ訓練士や調教師、ショーハンドラーや警察犬や麻薬捜査(探知)犬、救助犬など犬に携わり、犬を扱う仕事すべてがハンドラーなのです。
ただし警察犬や麻薬捜査(探知)犬のハンドラーになるには、公務員試験に受からなくてはなりません。
ショーハンドラーとは
ドッグショーで、その犬をいかによく審査員(ジャッジ)に見せるかが腕の見せ所となっています。
ショーのところでも書きましたが、ドッグショーはその犬がいかに犬種基準に近いかで争われます。
それには骨格構成、歯のかみ合わせ、サイズ、飾り毛、性格、歩き方(その犬種独特の歩き方をする犬種もいます。
オールドイングリッシュシープドッグやミニチュアピンシャーなど)を熟知した上で、自分の引く犬の個性を光らせるようにすることが仕事です。
ショーハンドラーになるには
基本的に他の動物系の資格と同じで、国が定めている資格はありません。(現在獣医師資格のみが国家資格。それ以外は各種学校、団体が出している資格。)
今のところ、日本で一番大きな畜犬団体(JKC:ジャパンケネルクラブ)が資格を出しています。
JKCのショーハンドラー資格試験
- ハンドラーC級:満18歳以上で1年以上JKCクラブ会員歴がある。モデル犬1頭による実技試験。
- ハンドラーB級:C級取得から2年以上。モデル犬2頭による実技試験。
- ハンドラーA級:B級取得から3年以上。モデル犬3頭による実技と学科試験。
- ハンドラー教士:満30歳以上でA級取得から5年以上。モデル犬3頭による実技と学科試験
この時使う犬は自分で用意しなくてはなりません。
そのため普段から犬にショーマナーを教える必要があります。
大体の方はショーチャレンジしているブリーダーやトリマーとして働きながら勉強をします。
また、資格がなくてもショーハンドラーになることはできます。
その場合であっても犬の事、犬種基準やショーのルールやマナーを覚えなくてはいけません。
ちなみに日本のショーでハンドリングをしているショーハンドラーは、そのほとんどがプロのショーハンドラーです。(JKCの資格を有しているかは不明ですが。)
ショーハンドラーの服装
ドッグショーでは犬が主役なので、ハンドラーは犬の引き立て役に徹します。
そのため、服装は犬より目立つようなことがあってはなりません。
足元は動きやすいものがいいです。
なぜならば中~超大型犬にあたっては、いい歩き方(歩様)を引き出すのに走ったりする必要があるからです。
よってかかとの低いものか、スニーカー様のものをはいている方が多いです。
ショーハンドラーはさまざまな犬と携われる、面白い仕事だと思います。