飼い主検定とは?
飼い主検定とは、「動物愛護社会化検定」のことを言います。犬の飼い方やしつけやマナーだけではなく、犬の歴史や生態、犬の健康管理、犬に関する法律などの知識を試されます。
飼い主である私たちが犬に関する高い知識を持つことによって、犬が暮らしやすい人間社会を作ろうという試みです。
動物愛護社会化検定には基礎級と専門級があり、飼い主が受ける検定は基礎級です。専門級は獣医さんや飼育管理士などの専門的な知識を必要とする人を対象としています。動物愛護社会化検定は、認定特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会にて行われています。
※詳しくは公式ホームページからご確認下さい
動物愛護社会化検定「基礎級」
検定はマークシート方式になっており100問あります。受験資格は問われておらず、どなたでも気軽に受検することができます。
検定の内容には、
- 犬の社会
- 歴史
- 生態
- 犬に関する法律 法規
- 犬の飼い方
- しつけ
- マナー
- 犬の健康管理
- メディカル
などの中から4択もしくは3択が出題されます。
申し込み方法
認定特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会の公式ホームページから専用フォームを利用して申し込むことができます。または、FAXと郵送でも申し込みが可能です。
受検料は3000円(税込み)で、口座振り込みになっています。家族受検と言い、同じ住所に住んでいる家族みんな一緒に受検することができ、2人目以降は受検料が2000円(税込み)とお得です。ぜひ、家族みなさんで受検されてみてください。
動物愛護社会化検定「専門級」
- 動物愛護の歴史
- 社会と人との関わり
- 行動
- メディカルケア
- 動物に係る問題やトラブル
などの専門的な問題が出題されます。
マークシート方式の問題が60問と記述問題が2問あります。
受検資格
動物愛護社会検定の基礎級試験に合格し、
- 獣医師
- 動物看護職
- 愛玩動物飼養管理士(1級 2級)
- 愛犬飼育管理士
- 家庭動物販売士
- 家庭動物に関する科目を履修もしくは研究をしている大学生または短大生、卒業生
といった資格条件を満たしている方は受検することができます。
受検料
事前の講習代を含んだ10000円(税込み)です。
認定特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会の公式ホームページから専用フォームを利用して申し込むことができます。
または、FAXと郵送でも申し込みが可能です。受検料は口座振り込みになっています。
基礎級を受検するための学習ポイント
現在、犬は家族の一員として飼われ、犬が私たち人間に与える社会的な影響や問題やトラブルについてもしっかり把握しなければなりません。
ずっと昔、犬のほとんどが番犬として飼われていましたが、現在では犬の役割は大きく変化しました。
そういった中、犬がどのような生態と習性を持ち、人間社会でどのような役割を持っているのかについても学ぶ必要があります。
また、最も大切なことは、法律と法規です。
- 動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)
- 狂犬病予防法
- 身体障害者補助犬法(補助犬法)
この3つについて問われたとき、しっかり答えることができるでしょうか。
概要と目的について理解しておく必要があります。
基礎級 トライアル問題
認定特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会の公式ホームページでは、トライアル問題を解くことができます。
第1回 動物愛護社会化検定基礎級試験から出題されています。
では、第一問!
狂犬病予防法を管轄しているのはどの省庁でしょう。
1.農林水産省
2.国土交通省
3.厚生労働省
4.環境省
(※答えは最後にご紹介します)
まとめ
私は本当に良い飼い主なのだろうか…うちの犬たちは本当に幸せなのだろうか…考えて眠れなくなることがあります。
狂犬病は全ての哺乳類に共通する感染症であり、致死率100%と言われています。
日本では1957以降発生していませんが、海外では現在も発生しており、犬には年1回の予防注射が法律によって義務付けられています。
第一問の答え
答えは「厚生労働省」です。
環境省と間違われた方もいらっしゃるでしょうか。
狂犬病予防法を管轄しているのは厚生労働省であり、環境省が管轄しているのは動物愛護管理法です。