犬の里親になるまでの流れ
里子を探す
里親になりたいと思った時、ボランティア団体や保健所などHPを見たり実際に譲渡会に足を運んでみたり、色々な方法で犬を探します。
ですが全員が全員、譲渡に繋がるわけではありません。いくつかの条件を満たしボランティア団体の許可が下り、場合によってはトライアルを経てやっと譲渡になります。その流れを詳しく見ていきましょう。
気になる犬の問い合わせ
まずは気になった犬の事を問い合わせします。詳しい状態、条件などを聞き面会するかどうかを決めていきます。面会については各ボランティア団体によって仕組みが違うので、詳しい事は予め問い合わせの時に聞いておきましょう。
面会
犬と面会し実際に見て触れ合い、今後について決めていきましょう。先住犬や先住猫がいる場合はトライアルをして、相性を確かめる事も大切です。
トライアルで連れ帰る場合はリードやキャリーケース等を準備していきましょう。先に伝えてトライアルの有無について相手方と話し合いを重ねます。この面会時に本人確認や個人情報書類を求められる事が多いです。
譲渡決定
トライアルや面会を経て、条件が合えばやっとお迎えです。
ボランティア団体からの譲渡決定報告が来るので、日時を決めお迎えします。お迎えに行くのか、連れてきてもらえるのかは団体により違います。契約書などを記入し場合によっては、去勢避妊手術費用やワクチン代などをお支払いします。
お迎え後
お迎え後は、1か月に1回写真を送るなど期間はそれぞれボランティア団体により異なりますが約束があります。様子を見に来る事もありますので、相手方とは長いお付き合いになる事が多いです。とはいえ、予定や仕事などこちら側にも生活があるので里親になったからとあまり気を遣い過ぎず無理な時は先に伝えましょう。
稀にアポなし訪問をする団体などがあるようなので、訪問方法はどのようになっているか先に聞いてみましょう。
里親制度
里親制度は厳しい
ボランティア団体で里親になった場合、上記のような流れで里親になれます。条件を満たし何もトラブルが無いとスムーズにはいきますが、条件は厳しく犬の体調により突然トライアル不可、譲渡不可になる事もあります。保健所での里親は少し流れや条件などが市町村区により変わりますが、簡単なものではありません。
命を扱っているのでもちろん当たり前の事ではありますが、あまりに厳しく諦める方や譲渡に繋がらない方も多いです。下記に条件の一部を述べていきます。
- 高齢者不可、単身者不可、未婚カップル不可
- 妊婦または乳幼児がいる家庭は不可
- 持家、またはペット可住宅である証明
- 留守番のないご家庭
- 家の中を見せて頂ける方
こちらは一部を抜擢したものであり、全てのボランティア団体が出している条件ではありませんので里親希望の場合、各ボランティア団体に条件をご確認ください。
このように、厳しい条件が並びますがボランティア団体も小さな命を守り幸せに暮らして欲しいと願っての条件なのです。悲惨な事件を未然に防ぐ為に必要になってしまった条件に悲しくなりますが、もう二度と犬を傷付けないよう厳しくしています。
終わりに
里親になりたいと思っても誰しもがなれる訳ではないという事実を理解し、縁があり新しい家族をお迎え出来る時は、犬のお迎えに向けて万全な準備をしておきましょう。たくさんの幸せと癒しを飼い主に与えてくれます。その無償の愛情を裏切る様な事はあってはならないのです。どうか少しでも多くの犬が幸せになれるよう里親で手助けをしてみませんか?