ペットシッターのお仕事とは?
飼い主さんに代わって犬のお世話をするのが「ペットシッター」のお仕事です。
- 仕事や旅行に出かけている間の愛犬のお世話をして欲しい
- 骨折してしまったので代わりに愛犬のお散歩をして欲しい
- 帰りが遅くなるから夜ごはんを与えておいて欲しい
など、仕事内容は飼い主さんの依頼内容によって様々です。主にどのような仕事内容があるのかご紹介しましょう。
食事のお世話をする
例えば、「朝早く仕事に出かけ夜遅くに帰宅する飼い主さんに代わって夜ごはんを与える」などのわんちゃんの食事をお世話します。
飼い主さんが夜ごはんを用意して、「夜になったら食べるんだよ」なんて言われても犬には理解できないですし、夜ごはんの時間だから用意しようなんてことも犬にはできません。
健康に最も繋がっている大事な食事ですから、飼い主さんから依頼された通りに適切に与えなければなりません。
介助が必要な場合も
老犬の場合、自分の力だけではごはんが食べられない事があります。そんな時に、食事のお世話をしてあげるのも、ペットシッターの役割です。
普段なら、ごはんをお皿に用意してあげるだけですが、老犬の場合は、直接口に運んであげるなど、介助の要素も必要になってくる場合があります。
お散歩に連れて行ってあげる
高齢者の方の中には、犬と一緒に歩くことが困難であり、ペットシッターにお散歩の代行を依頼する方が多いようです。
また、骨折や病気で、愛犬をお散歩に連れて行くことが困難になってしまった飼い主さんが、お散歩の代行を依頼するケースも多くあります。
必ず必要なわけではない
ペットシッターを依頼されたとき、全ての依頼内容にお散歩が含まれているわけではありません。あくまでも、飼い主さんから「お散歩をお願いします」と依頼されたときのみ行います。
中には、他人とお散歩をすることができない犬もいますので、迷子や事故に繋がる危険もあるため、飼い主さんからの依頼がない場合には行いません。
遊び相手になってあげる
お留守番中の遊び相手になってあげるということもペットシッターのお仕事のひとつです。晴れた日はお散歩の代行をお願いしているけど、雨の日は家の中で遊びながら運動をさせて欲しい。
また、お散歩へ行くことができないカラダに不自由がある犬や老犬などの健康維持のため、適度にカラダを動かすために一緒に遊んであげて欲しい。
お留守番中の愛犬が、退屈で寂しい思いをしないよう遊んであげて欲しいなど、いろんな事情で遊び相手になって欲しいという依頼があります。
ペットシッターになるために必要な資格とは?
ペットシッターのお仕事をするだけなのであれば資格は必ずしも必要なわけではありません。開業する場合には「動物取扱業(保管)」「動物取扱責任者」の登録と認可が必要です。
ペットシッターのお仕事をするだけなのであれば資格は必ずしも必要なわけではありませんが、犬の習性や本能を理解すること、体調管理の仕方、病気に関する知識、介護の仕方、ケガや事故への対応など、様々なことを学ばなければなりません。
また、動物看護士やトリマーなどの資格や実務経験があると飼い主さんからの依頼も得られやすいでしょう。
ペットシッターに向いている人とは?
「犬が大好きだから」「犬を飼っていたから」というレベルの考えで出来るお仕事ではありません。
時には、全くしつけのできていない犬のお世話を依頼されるときもありますし、他人の言うことを全く聞いてくれない犬のお世話をしなければならないこともあります。もしかしたら、自分のことが大嫌いで懐きもしない犬に尽くさなければならないこともあるでしょう。
どんなに理不尽なことが起きても、危険を感じるようなことが起きても、飼い主さんからお預かりしている大切な犬ですから、決して危害を加えるようなことがあってはなりません。
とにかく辛抱強く、慎重に向き合いながらお世話する必要があるでしょう。犬に対する理解や愛情がなければ務まるお仕事ではないと思います。
真面目で礼儀正しく清潔感のある人
飼い主さんから家の鍵を預かり、家の中へ入ります。飼い主さんにとっては、全くの見ず知らずな他人を家へ招き入れなければならない不安や恐怖があるでしょう。私なら、真面目で礼儀正しく清潔感のある人が良いなと感じます。
まとめ
私もペットシッターのお仕事に憧れたことがありました。子供の頃からずっと犬と暮らしており、子犬から老犬までお世話をし、介護の経験もあります。
しかし、どんなに大変なお世話も可愛い我が子だからこそできたことなのかな、と感じます。何度も会ったり、遊んだりしたことのある友達や知り合いでも、他人の愛犬を預かるのは、緊張してしまいますよね。どんなに犬が大好きでも、お世話する犬が他人の犬だったら同じように愛情を持って接することができるのか、不安な気持ちになると思います。
もし、これからペットシッターを目指したいという方が居れば、仕事の中でおこりえる、良い面・悪い面の両方を知った上で、決めるべきだと思います。それでも「ペットシッターとしてプロの仕事がしたい」という思いがある方こそ、ペットシッターに向いている人だといえるのではないでしょうか。