シリアスブリーダーとは
シリアスブリーダーは、特定の犬種を繁殖し犬種の保存や本質を高めることを重要視して繁殖を行っています。全国に2万犬舎あるうちの5%しかシリアスブリーダーはいないそうです。
犬種のスタンダードを堅守するために、遺伝しやすい犬種特有の病気や骨格について勉強して知識を身に付け、健康管理をしながら繁殖を行います。しかし、5%しかいないシリアスブリーダーをどのように見つければ良いのでしょうか。
シリアスブリーダーの探し方
「日本ブリーダーズガイド(JBG)」には、厳選されたプロのブリーダーであるシリアスブリーダーたちが登録されています。そちらから探すのが確実です。
血統が近くならない為に、海外から優秀な犬を輸入して繁殖をしている場合などもあるため、仔犬の価格は値が張るかもしれません。購入しないにしても繁殖に詳しいブリーダーさんから犬種の特徴や仔犬を選ぶ時のポイントなど教えてもらえるかもしれません。
まずはどんな犬を飼いたいかを明確にする
ゴールデンレトリーバーを飼いたい!チワワを飼いたい!と犬種が決まっている場合は、主にブリーダーさんから購入するか、ペットショップから購入する方法があります。
犬を見て直感で選びたい方はぜひ、一度保護犬の譲渡会を覗いてみてください。居心地がよく、温かい家族が見つかることを待っている可愛い命がたくさん待っています。
犬を飼育するのが初めてか、住んでいる家は庭付きかマンションか、毎日の散歩にどのくらいの時間をあてられるかなど環境によっても飼育できる大きさや犬種を考慮する必要があります。運動を多く必要な犬種は1日に2度、1時間ずつの運動時間を確保する必要があります。また、闘犬由来の興奮しやすい犬は犬飼育の初心者には向かないでしょう。見かけや好みだけではなく、もう一度どのような犬を家族に迎えるか、考えてみましょう。
純血種の良さは、血統書で身近に遺伝的な障害がないかを確認する事が出来ることと、最終的に成犬になった時の大きさや大まかな性格を予想する事が出来ます。雑種の場合、どんな血筋か、成長後の大きさが想像とは違うかもしれません。
ペットショップから迎え入れる
犬を繁殖させるブリーダーさんが仔犬の競りに出し、ペットショップを経営する会社が競り落とします。その後、ペットショップの店頭に並ぶことになります。
ペットショップはもちろん儲けを出そうとします。例えば足の骨が変形している仔犬を安く買い付け、健康な子と同じような値段をつけ儲けを大きく出すような悪徳ペットショップもあるので気を付けましょう。
狭いガラスケースに閉じ込めているだけではなく広いスペースでの遊び時間を設けている、糞尿を放置せず清潔なスペースを維持させている、店員さんが犬に詳しいなどをポイントにペットショップを選ぶと良いでしょう。
パピーミルにを見極めるには
ブリーダーと一言でいっても、パピーミル(仔犬工場)と呼ばれる劣悪な環境で犬を飼育し繁殖して金儲けだけにやっているところもあります。シリアスブリーダーとは異なる方針で繁殖をしているので、犬を不幸にしないためにもパピーミルを見極める知識は必要と言えます。
パピーミルの特徴としては、その時代に流行っている犬種を乱繁殖させます。血統や遺伝子(劣性遺伝同士を繁殖させるなど)を考えず、繁殖の周期を空けないで弱った母体で出産させるなどする為、心臓疾患、水頭症、緑内障、変形性股関節症などを基礎疾患として抱えて生まれて来る確率が残念ながら大きくなってしまいます。
インターネットの情報だけで判断せずに、ブリーダーのもとへ直接足を運び、犬舎は清潔か、適した環境で繁殖されているかを確認するのが見分ける一番の方法かと思います。仔犬の父母を見ることが出来るのも大きなメリットです。
まとめ
一度家族として迎えた犬を、病気が見つかったからとペットショップやブリーダーに返して他の子に変えてもらうなんて考えにくいですよね。そのような事が起きないように、健康な犬の見分け方や骨格など、基礎知識を持って運命の仔犬を探しましょう。