車に乗るのを嫌がる理由
車の振動や音が嫌い
車に乗った時に感じるエンジンの振動や、道を走るうえでの揺れが犬にとっては気持ち悪いのかもしれません。
またウインカーを出す音やクラクション、バックする時の音などを怖がる犬もいます。
また突然の大きな音は恐怖の対象になるので、できるだけびっくりさせないようにしてあげてください。
ニオイが苦手
車に染み付いたニオイはなかなか取れませんよね。
汗のニオイやタバコ、その他外のニオイがします。
人間でも車のニオイが苦手な方はいます。
犬は人よりも嗅覚が鋭いのでニオイに敏感です。
そのため合わないニオイがある場合は車に乗ること自体を嫌がるようになります。
消臭スプレーなどを使う方もいますが、犬にとって有害な成分が入っていないとはいいきれません。
カバーなどをかけている場合はこまめに洗濯してニオイが残るのを防ぎましょう。
犬用の毛布などを一緒に置いてあげると自分のニオイで安心する子もいますので、できれば持ってきて置いてあげてください。
嫌な思い出がある
車に乗った時や乗った後に嫌な思い出があると乗るのを嫌がります。
例えば病院に行くときに車に乗る、と決まっていたら車にのると病院へ連れていかれることがわかっています。
病院で痛い思いをしたり、怖い思いをしたら車に乗ることも嫌になってしまうのです。
行く場所だけではなく、車の中にいるときに大きなクラクションが鳴ったり、衝撃を受けたりしても怖い思いをしたのは車に乗ったからだと思い乗るのを嫌がります。
できるだけ車に乗ることは嫌なことではないと思えるようにしてあげてください。
車酔いをする
車酔いは耳の奥にあるバランスや平衡感覚を整える器官が、揺れに対応できずに起こるもので、犬も人間も車酔いになります。
車の中のニオイや振動、嫌な思い出なども要因になるようです。
車酔いになると嘔吐したり、パニックになったりと様々ですが犬にとって良くない状態であることは確かです。
車嫌いを克服するには?
車に慣れさせる
まずは車に慣れさせることが大切です。
車は普段乗らないものなので、犬にとっては知らない場所と同じように緊張する場所です。
同じ日に一気にトレーニングを行うのではなく、少しずつトレーニングを行うのが良いでしょう。
いきなりエンジンのかかった車に乗せるのではなく、まずは止まっている車にドアをあけたまま乗せてみてください。
閉じ込められるとパニックを起こす子もいます。
慣れてきたと思ったら次のステップに進みましょう。
車に乗ることに慣れたらエンジンをかけてみます。
エンジンの音や振動、ウインカーの音やバックするときの音などを体験させます。
このときパニックになって飛び出したりしないように、しっかりと抑えていてください。
車に乗る際にはハーネスをつけて飛び出したり、首をしめたりしないように気をつけてください。
シートベルトに取り付けることができるセーフティハーネスやドライブボックスなどのグッズを使うと良いですね。
キャリーに入れると良いかもしれません。
しかしキャリーに入れる場合、最初からキャリーだと嫌がることもあるので車に慣れてから入れても良いでしょう。
お気に入りのクッションやおもちゃを置く
ニオイや雰囲気が苦手な子の場合、お気に入りのクッションやおもちゃを置くことでリラックスしてくれる場合があります。
自分のニオイがついたものがあることで安心するのかもしれませんね。
気をそらすためにおもちゃを与えるのも良いでしょう。
ただおもちゃでテンションが上ってしまい車内で暴れたりしないよう注意してください。
休憩を挟む
長距離の場合は必ず1時間に1回は休憩をとるようにしましょう。
車を止められる所があれば停車して、換気をしたり外に連れ出して気分転換させてあげてください。
また、このときにトイレやお水を飲ませるなどをしておきましょう。
近場の移動でも、犬が落ち着かない場合は休憩を挟むと良いですね。
休憩では飼い主さんも休憩するかと思いますが、犬をひとりで車内に残したりはしないように気をつけましょう。
思わぬ事故や熱中症などに注意が必要です。
まとめ
犬の車嫌いは基本的に車に対して苦手なことが原因であることが多いようです。
ニオイや音、思い出など、その子にとって何か嫌なことがないか思い当たる節を探してみてください。
もし可能であれば焦らずにゆっくり車に乗るトレーニングをしてみると良いでしょう。
いきなり乗るよりもトレーニングを通して慣れていくほうが犬としてもありがたいのではないでしょうか。
車に慣れるためのグッズや飛び出し防止用のグッズなど、車に関するものはペットショップで販売されていますので、それらを導入してみるのも良いかもしれません。
少しずつ犬にとって心地よいとまでいかなくても、嫌ではないぐらいの環境にはしたいですね。
犬と一緒におでかけできるように工夫してみましょう!