パピヨン
特徴
フランス語で「蝶」を意味する名前のとおり、絹糸のようなエレガントな長い毛並みが特徴的なわんこです。古くからヨーロッパの貴族に愛されたわんこで、かのマリー・アントワネットもパピヨンの愛好家だったといわれています。性格は温厚で人にも従順ですが、実はネズミ捕りの腕は猫以上といわれるほど活発な一面もあります。手入れの手間も比較的少なく、体臭も強くないので、飼いやすい犬種といわれています。
注意点
毛足が長くて柔らかく、毛の量も多いので、こまめにブラッシングをしてあげないと毛が絡んだり毛玉ができる原因になってしまいます。最低でも3日に1度はブラッシングをしてあげましょう。特に耳の後ろの毛は毛束になってしまいがちなので、念入りにとかしてあげることが必要です。
ただし、放っておいても毛が長くなりすぎることはないので、プロの手を借りるほどのカットは基本的には必要ありません。
シェットランド・シープドッグ
特徴
「シェルティ」という愛称でもおなじみの牧羊犬で、コリーを小型化して作られた犬種です。日本でも、「名犬ラッシー」が人気を博した際、大型犬のコリーの代わりに一時、飼育ブームが起きたことがありました。その名犬イメージのとおり、理解力は生まれつき高く、非常に賢いので、しつけには苦労しません。また、飼い主さんにとても従順です。
注意点
シェルティもパピヨンと同様、長く美しい毛並みを維持するためにこまめなブラッシングが必要です。まれな例ではありますが、シェルティの中には時折、一度毛を刈り取ってしまうと、その部分に毛が生えてこなくなったり、まばらになってしまったりする子がいます。そのため、サマーカット等で毛を刈りたい場合には、少しずつ短くして様子を見るようにしましょう。
アメリカン・コッカースパニエル
特徴
ディズニー映画「わんわん物語」の主人公レディで有名な犬種で、少しウェーブがかった毛並みが美しいわんこです。イングリッシュ・コッカー・スパニエルがアメリカで改良された犬種で、イングリッシュ・コッカー・スパニエルよりもマズルが短く、まるっこいドーム状の頭が特徴です。毛並みもイングリッシュ・コッカー・スパニエルより長く、毛の量も多くなっています。
注意点
日常のお手入れについては、大変な部類に入るわんこです。日常的なブラッシングやシャンプーを行うことはもちろん、月に1度はトリミングでカットをしてもらう必要があります。また、垂れ耳のわんこに共通することですが、耳掃除や耳毛のカットといったお手入れも、外耳炎を予防するためには欠かせません。
一方、運動量も多い犬種なので、日々のお散歩や遊びでしっかり身体を動かしてあげないとストレスが溜まってしまいます。
アフガン・ハウンド
特徴
アフガニスタン原産の古い歴史を持つわんこで、あのノアの方舟に乗った犬の子孫であるという伝説まである犬種です。イギリス植民地時代のアフガニスタンでは、一部の限られた貴族にのみ飼育が許されたというだけあって、高貴な威厳のある見た目が特徴です。また、足の速さは馬にも勝るとさえいわれています。
注意点
毎日のブラッシングと定期的なシャンプー、トリミングは欠かせません。また、大型犬ですので、トリミングにかかる費用も覚悟が必要です。
自立心が旺盛な犬種なので、他の犬種よりもしつけには時間がかかるといわれています。また、他犬種に比べて感情表現も多くありません。初心者にとっては飼育が難しい犬種かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?毛が長いわんこは、きれいな毛並みを維持するためにお手入れに手間がかかるのは否めませんが、逆に、カットスタイルを変えることでイメージチェンジができ、いろいろなスタイルを楽しむことができるともいえます。上手にお手入れをしながら、毛の長いわんこならではの楽しみを満喫したいですね。