犬を飼いたいけど飼えない…なぜ?
無条件で「犬が好きで犬を飼いたい」という人は多いですが、中には飼いたくても飼えない理由がある人も非常に多いです。では、なぜ犬が好きで飼いたくても飼えないのでしょうか。そこには環境が関係していたり、犬が好きだからこそ飼えない理由があるのです。
1.集合住宅に住んでいるから
まずは家が一戸建てでない場合、犬を飼うことは簡単ではありません。中にはペット可のマンションもありますが、そういうマンションであっても「鳴き声や足音がうるさい」と近所からクレームが入ることもあります。
最近ではペットを飼う世帯が多くなってきたことから、ペット可の物件も増えてきていますが、それでも少ないという印象が残ります。
このように集合住宅に住んでいるから今は飼えないし、今後引っ越しすることも検討していないから飼えないという人は多いでしょう。
2.経済的に不安要素があるから
「犬を飼いたい」という気持ちだけで犬を家族に迎えることはできません。これは犬を好きだからこそ、犬を飼う前にしっかり下調べをすると理由がわかります。
その理由の1つに経済的に不安があるという理由が挙げられます。犬は想像以上にお金が掛かります。食費や日用品はもちろん、毎年必ず受けなければいけないワクチン代や、定期的に通うべきトリミングサロンもあります。
急な病気や怪我をしてしまうという子も珍しくないため、その治療費には想像以上の金額が掛かったと驚く飼い主さんも少なくありません。しかし、もちろん家族ですから、どんなに高い金額が掛かろうが治してあげる事が求められます。
これらを考えると、「金銭的に不安があるし、もしものことがあった時、ちゃんと治してあげられないと可哀想だから」という理由で、飼う前に断念するという人が多いです。
3.しつけの面での心配
さらに下調べの段階で出てくる不安要素の1つに「しつけ」が挙げられます。以前にも犬を飼っていたという人であれば、あまり不安要素として受け取らない人も多いですが、初めて犬を迎えようと考える人の場合は、非常に大きな不安要素の1つです。
「私にちゃんとしつけができるだろうか」「しっかり飼い主としての義務を果たせるだろうか」と悩みに悩みます。特に性格が真面目であればあるほど、この傾向が強いため、結果「もしもしっかりしつけができなかったら申し訳ないから、やめておこう」という結論に至るのです。
4.犬とのコミュニケーション不足への心配
近年、女性の社会進出がめざましく発達しているため、家に誰もいないという時間が長いご家庭も多いです。そのため、「1人の時間が長くなってしまうのは可哀想だ」という理由から犬を飼うことを断念する人も増えています。
特に犬の場合は「忠犬ハチ公」のごとく、飼い主さんの帰りを今か今かと待っているという印象が非常に強く、それは事実でもあります。そのため、猫や小動物といったペットと比べても、この点においてハードルが上がってしまうという意見もあるのです。
一緒に居る時間が短ければ、犬に寂しい思いをさせてしまいますし、何よりも犬との絆を深めることができないかもしれないという心配から、「今はやめておこう」と考えるのです。
5.犬アレルギーだと判明
そして当の本人ではどうしようもできない特徴として、犬を飼おうと決めたはいいものの、いざアレルギー検査をしてみたら犬アレルギーであったことが判明してしまったという人もいます。
アレルギーにも重度というものがありますので、軽いアレルギーであれば、少々くしゃみが出る程度で済みますが、重いアレルギーの場合には酷い症状が出る可能性があり危険です。「犬が好きでようやく家族として迎えることができると思ったのに…」と肩を落とす人を見たこともあります。
しかし、これも愛情の1つです。中にはアレルギーでも飼うことを強行し、結果酷い症状が出てしまい、犬を物のように返却するという事態が起こってしまう家庭もあります。
仕方のないことですが、アレルギーがあるとわかっているのであれば、飼わないことがその犬への優しさでもあります。1度家族として迎え入れられたにもかかわらず、「やっぱり無理」と返されてしまう犬の気持ちを考えると居たたまれません。
このような話を聞くと、犬を飼う前にアレルギー検査をする事は非常に需要だな、と改めて感じさせられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が好きだからこそ飼えないという人の特徴として、将来をしっかり見据えていたり、真面目であるという特徴が挙げられます。「自分に飼い主としての責任が果たせるかどうか」と考えることは非常に重要です。
しかし、最近では犬に関する悩みを相談できるトレーニングセンターやしつけ教室などもありますので、一昔前に比べると心強い理解者がいます。犬を家族として迎え入れてからも、「自分だけでしなくちゃいけない」と考え込まず、専門の方と協力してしつけをしていくというのも1つの手段です。
ぜひこの点で悩んでいるという人は、このような施設やイベントなども開催されているということを知った上で、もう一度考えてみてはいかがでしょう。