①落ち着いて過ごせる場所を作る
やはり初日は小さな身体での移動の疲れや、慣れない新しい環境への不安でいっぱいのワンちゃんを心身ともにゆっくり休ませてあげられる、ワンちゃんだけの落ち着けるスペース作りが必要です。
できるだけ静かなお部屋の直射日光とエアコンの風が直接あたらない場所にケージやサークルまたはお家にあるもので何か囲いを用意し、とにかくぐっすり気持ち良く眠れそうなベッドを入れてあげましょう。
クレートの中が落ち着く場合もあるかもしれませんので、子犬の様子を見ながら、クレートを怖がらなければ入れてあげても良いと思います。
クレートに慣れる事は後々のお出かけの際にとても役に立つためオススメです。
ただ、やはり子犬が怖がらなければ or 気に入っている様子なら…で良いでしょう。
②フードとお水を用意する
フードは食べていたものと同じものを
いつものフードと違うものをいきなり与えてしまうと下痢をしたりする事があるため、なるべく元いたブリーダーさん宅やペットショップ等で食べていたフードと全く同じものをそのまま引き続き与えて、1日の食事回数も初めのうちは同じにしましょう。
不明な場合は、幼犬用のフードと粉ミルクを用意しておき、生後4ヶ月までの子犬なら1日3回から4回に分けて与えましょう。
その後はいずれ1日2回へ移行していきますが、幼犬には当面はなるべく回数を減らす際には様子を見ながら減らしてください。
食べない場合は工夫を
初日はかなりの緊張感でフードを食べないかもしれません。食べない事にあまりにも神経質になる必要はありませんが、子犬は栄養がたくさん必要な時期ですので、犬用の粉ミルクをお湯で溶かしてぬるめの温度で飲ませる等から始めてみましょう。
フードもお湯でふやかしてあげると食べやすく食欲が出るかもしれませんね。
新鮮なお水を
お水は給水器か床置き容器どちらで前日まで飲んでいたのか確認しておいて、同じ様に設置しましょう。
不明な場合は、床置き容器よりも給水器の方がお水がこぼれてしまう心配がないため、そちらを設置すると良いでしょう。
そして、新鮮な水道水を入れてあげてください。
③トイレを教える
焦らずにゆっくり
新しい環境で右も左もわからない状態のワンちゃん。初日はひとまず寝床の側にトイレを置いてあげた方が良いかと思われます。
環境に慣れてくると、そのうち寝床とトイレが近すぎる事がストレスになる時期が来ますので、後日ゆっくり少しずつトイレを移動してみましょう。トイレのトレーニングはワンちゃんの疲れが取れてからの方がスムーズに進められるため、初日から開始しなくても良いと思われます。
粗相しても叱らない
粗相しても決して叱ってはいけません。「トイレ=してはいけないこと」と認識してしまい、排泄を我慢してしまう恐れがあります。まずは新しい環境で排泄できたことを褒めてあげましょう。
④健康状態を見る
また、ウンチやおしっこをした際には出血等の異常がないか、下痢をしていないかよく観察してあげてください。
嘔吐はよくある事なのですがあまりにも続くようなら内臓が弱っている可能性もあるため、早めに獣医さんに診てもらいましょう。
そして、鼻水が常に出ていたりする場合は何かしらの原因でアレルギーを起こしているのかもしれません。またはウィルスに感染している心配も出てくる為、そうなると子犬の病変は急激に進んでしまうので迷わず獣医さんへ向かいましょう。
その際に鼻水を拭き取ったティッシュを持参すると診察に役立つかもしれないので出来れば持っていきましょう。
まとめ
お迎えした初日は、とにかくワンちゃんのストレスを少しでも取り除いてあげる事が大切です。
これから始まる新しい場所での生活、新しい家族。子犬にとっては心身ともにかなり疲労度が高い出来事です。
そして、飼い主さんにとっては愛しい小さな子犬が我が家にやってくる、待望の1日ですね。いろんなグッズを揃えてあげたい気持ちになりますよね。
でも、やはり不安だらけのワンちゃんに何よりも必要なのは飼い主さんからのあたたかい愛情です。
甘やかしすぎはいけないとは思いますが、せめて初日ぐらいはとにかくとびきり優しく接してあげて、安心させてあげる事を優先して良いのではないかと思います。