雑種犬は病気に強く、賢い子が多いってほんと?
非常に長生きした上司の愛犬
私の勤めている会社の上司は、事あるごとに愛犬の話をしてくれました。
その子は雑種の子で、初めて話を聞いた当時で既に13歳を越えていたシニアワンコ。大きさとしては大型犬レベルの子で、産まれてから3ヶ月ほど経過した頃に上司の娘さんが通っている小学校の同級生の家からもらってきたのだそうです。
そしてそのワンコは、娘さんが小学校を卒業〜社会人と成長していく所を暖かく見守りつつも、本人(犬?)はシニア期に入ってもなお現役バリバリで、パワフルさと食欲も衰え知らず。
上司曰く、「家族の中で一番の元気者」で、何と毎日の散歩は1回で2時間を越えていたそうなんです!
そして比較的小型のワンコよりも短命と言われている大型犬だったにもかかわらず、その子は17歳まで長生きしてくれたのです。
雑種犬の健康の秘訣は?
このように私の上司の愛犬の例も含めて雑種のワンコは純血種の子と比べて病気になりにくく、健康で長生きする子が圧倒的に多いのですが、それは一体なぜなのでしょうか?
国や地域の気候に合わせながら進化してきた
例えばサモエドやシベリアン・ハスキーは寒い国が原産の犬種が夏の暑さに弱かったり、チワワのような南国出身でシングルコート(諸説あり)の犬種が冬の寒さに弱かったりというように、純血種の子は原産国の気候に合わせて交配されているので、四季があって寒暖差の激しい日本で飼育すると、細かい気温の管理をしてあげないと熱中症や風邪というように体を壊してしまいがちです。
それに比べて雑種のワンコですと、その土地の気候に対して対応できるように独自に変化を遂げているので、余程の異常気象が続かない限りは体調を崩すような事は少ないのです。
遺伝性の病気になりにくい
我が家の愛犬のプシュケ(ミニチュアダックス)が“進行性網膜委縮症”というダックス等に多いとされる遺伝性の目の病気で失明しているのが良い例なのですが、このように純血種の場合だと犬種それぞれが遺伝してしまう病気にかかってしまうリスクがあると言われています。
だからといって雑種だからどんな病気にもかからないというわけではありませんが、人間の手によって都合の良い交配を繰り返している純血種のワンコに比べれば、雑種の方がずっと遺伝的に起こりやすい病気にはなりにくいのです。
雑種の方が賢いのは本当?
では次に良く耳にする『雑種のワンコの方が純血種の子より頭が良い』という説は本当なのでしょうか?
境遇が賢くさせた?
これについては悲しい事ではありますが、雑種のワンコは捨てられたり保健所から保護されたりとした不幸な体験をしてきた子が純血種の子より多いのが関係しているのではないかと言われているんです。
そして、このような体験をした事によって周りの空気を敏感に感じとり「悪い事をしたら捨てられてしまう」と必死に飼い主さんの言う事を聞こうとするのかもしれません。
この見解については不明確な部分も多いので正確ではありません。
なので純血種の方が賢いとか雑種だから賢いというのは特に関係はありません。
A dog is a dog is a dog
以前こんな嫌な話を耳にしました。
様々なワンコを多頭飼いされている方がいて、その中に雑種の子もいますが、もちろんその方は全てのワンコを我が子のように平等に愛情を注いで育てていました。
そんなある日、多頭飼いで一気に散歩ができないので2回に分けて散歩していたのですが、雑種の子を歩かせている時に向かいから歩いてきた女性が、あからさまに見下した目で見ながら「それ、雑種?」と言って立ち去ったそうで、その方は大変傷付きました。
そして後日、今度は純血種のワンコを散歩させていた際に再び例の女性に出くわしてしまったのですが、何と連れていたワンコを笑顔でみながら「あらあら○○(犬種)よね?可愛いわねぇ」と頭を撫でてきたそうなんです!
このように、血統でしか価値観を判断しないワンコをアクセサリー感覚でしか見れない『ニワカ愛犬家』は少なからずどこにでもいますが、その方にこそ知ってもらいたいのが
『A dog is a dog is a dog』
日本語で言うと「血統がなんであれ、みんな同じ犬だ」という言葉です。
私的な解釈になりますが、更に具体的に言うと
「血統にこだわりやありがたみを持つのは人間だけで、ワンコはみな平等に生きている。」となりますね。
この記事を読まれているほとんどの方は血統にとらわれない本当の愛犬家だとは思いますが、もし身近にこのような方がいたなら、“A dog is a dog is a dog”を教えてあげて下さい。
まとめ
雑種は純血種のワンコよりも地域の気候に対応できるように変化を遂げ、また純血種特有の遺伝性疾患にもなりにくい為に他のワンコよりも身体が丈夫で長生きをしてくれます。
ただ雑種だからと捨てられたり、また一部のニワカ愛犬家からの偏見で嫌な思いをされてしまう飼い主さんもいるのも事実です。
だからそのような方には“A dog is a dog is a dog”という言葉を是非教えてあげましょう。
ユーザーのコメント
10代 女性 のんのん
20代 女性 小夏
ただ病気になってというよりも寿命で亡くなったと聞きました。 最後まで大きな病気することなく元気でした。
私が思うに雑種が病気に強いというのも何と何の犬種なのか、掛け合わせによって変わってくるのではないでしょうか? 人間でも血のつながりが近い人よりも血のつながりが遠い方が免疫が強いなど言われているように確かに雑種の掛け合わせによっては病気に強い子が生まれることもあすと思います。
50代以上 女性 cat emilio
ですが賢さ、ひいては可愛さはどうでしょう...そこは人間のエゴや、あくまでも人間中心の物差しで測った上での価値観でしかないような気はします。どの子にも必ず良いところがあり、また同時にクセもある。
それが人間にとって都合の良いものか悪いものか、そこで測っているだけのものではないでしょうか。まさに『A dog is a dog is a dog』この言葉を忘れてはいけないなあと思います。
20代 女性 すず
そのため生き抜いていく為の知恵や、色々なことに対して強くなるのでそれを受け継がれてきた今の雑種と呼ばれるわんちゃんは病気に強いや、生きていく為の知恵がついていたことなどで賢いと言われたことに繋がったのだと思います。
20代 女性 りかこ
もちろん、迎えるその子を幸せにする気持ちが第一ですが!
女性 福柴犬
そして、殺処分の現実になんど涙流したかわかりません。
その中で私に出来ることを沢山考えました。家族に向かい入れたこの子の成長を一生をずーと見届ける、守るということが今の現状として私に出来ること、と考えています。
雑種、私は種類とかもあまり知らなかったのですが勉強していくうちに雑種の子に出会うのが楽しくなってきました!だって耳、目、唇、体格、本当にかわいいところを先祖からもらってきてるなぁーと愛しくなりますよね、飼い主さんとここの耳はパパ似かな、それともおばあちゃん似かな(笑)と探りながら、その子の子孫まで愛おしいなんて本当に雑種の魅力なのではないかなぁーとおもいました!
女性 ひなママ
年老いてくれば変わるでしょうが、予防以外で殆ど治療費を伴う病気にはなっていません。
保険に入っていますが、使う機会がないくらいです。
これから8才、7才になるのですこしずつ変化するとは思います。
賢い、と言うか、場の空気を読んでいるなーと思うことがあります。
臆病さもあったりしますが、保護されるまでは野犬として過ごしていた時期もあるので、仕方ないと思います。
雑種に対する偏見を感じることも良くあります。
でも、そうでない方もいるので、もっと雑種に理解のある人が増えればいいなと思っています。
30代 女性 T
血統のよさそうな王族や貴族だって子宝に恵まれなくて遠縁の子を養子にしたり、妾の子が継いだりと、つまりは雑種です。
雑種の犬を馬鹿にする人間は、逆に血統書付きの犬から馬鹿にされてるかも。
雑種の人間が犬を血統で価値判断するなんて滑稽です。
だから躾に失敗するんですかね。
40代 女性 ルンルン
1番最初に飼ったのは、アメリカンコッカーでした。父と相性が悪くてしょっちゅうケンカしていました(笑)
ある日、学校から家に帰ると、白黒のブチの雑種がいました。母曰く「目が合っちゃったのよ〜」そこから、我が家の「目が合った犬」が増え始めました。
血統書付きもいれば雑種もいました。
多頭飼いでしたので、群化しており、必ずリーダーがいました。そして、そのリーダーは2代ともアフガンハウンドやボルゾイのような大型犬ではなく中型の雑種でした。とにかく、利口です。人間をとてもよく見ています。そして、勇敢です。
今は動物を飼う環境にないのですが、もう少しで飼える環境になるので、そしたら、雑種を引き取ろうと決めています。
30代 女性 匿名
14歳の今でもご飯もモリモリ食べるし、散歩大好きで恐ろしいほど、現役です♪環境によって鍛えられたのかもしれません。
女性 ムツコ
女性 colo
ミックス犬は、犬種の持つ遺伝する病気を受け継ぎやすいとあります。ですが、違う犬種の血が入ることで遺伝しないこともあると思います。
同じ理由で雑種もその犬種の持つ病気を受け継がない可能性があると思います。
以前に雑種を6頭ほど飼っていました。同時ではなく親子だったり時期がずれていたりします。どの子も大きめだったので屋外飼育でしたが、確かに病気に強かったです。調子が悪くて病院にかかったことは1~2度ほどしかありません。
目や耳の以上もなく歯も丈夫だったので硬いフードも余裕でしたし、屋外だったので運動もでき足腰も丈夫でした。外にいたせいか、人や周りのものをよく見聞きしていたので番犬としても優秀でした。
最後に看取った子はとても優しい性格だったので、本当に大好きでした。
新しく飼った子犬のことも母犬のように面倒を見てくれて、隣に座ればぺたりと肩を並べて同じ方向を見てくれる。雑種でも関係ないですね。相性が合えばどんな犬だって同じ気持ちでいてくれると思います。
女性 恵美子
20代 女性 ポンタん
中には、血統のついた子もいましたが
どの子もみんな可愛くて、飼い主が大好きで、家族が出掛けても待つんですよね。
今は、生後1ヶ月ぐらいで拾った野犬の雑種を飼っていますが
この子もまた可愛いです。
頭がよく、粗相をしたことは1度もないし
予防接種以外で病院に行ったこともありません。
どんな犬でも、飼い主からの愛情があれば
犬はちゃんと解ってるし、報いようとします。
そこに、犬種は関係ないですよね。
20代 女性 匿名
この子は他県の保健所に居て、HPに載っていた四匹の中の最後の一匹でした。
足に怪我を負っていて、それで今まで引き取り手がなかったのかなと思いながら、それでも写真を見た瞬間、涙とともに運命だと思ったので、実物を一目見た瞬間に家族に迎え入れました。
今では怪我を負っていた足も完治し、ヨチヨチ歩きが家の中を走り回りジャンプする始末です(笑)
今まで我が家は純血の犬しかいませんでした。なので最初は凄く不安でした。この子をちゃんと今までの子達みたいに愛してあげられるのかと。
ですがそんな不安は思い過ごしでした。
とてもこの子も愛おしいです。そして私の恩人でもあるんです。
6月にフレンチブルドッグの愛犬が天使となり、絶望と彩度を失った世界で泥の中を歩いてるような感覚だった私の家族になってくれ、その世界から救ってくれたのです。
だから今は目一杯愛して感謝して一緒に生きています。
もうすぐ二回目のワクチンができるので、終わって暑さが和らいだらお散歩に連れて行こうと思います。今からとても楽しみです。
あと私は思うのです。雑種だろうと純血だろうと、そんな人間が作り上げた区別なんてどうだっていい。
大切なのはその子の内面。愛する気持ちです。
上辺だけしか見れない可哀想な人たちは、本当に自分の家族を愛して感謝しているんですかね?
無償の愛を捧げてくれるこの愛おしい存在を本当の意味で家族としているんですかね?
私はずっと犬達を愛し続けます。この世界でこの子達に出会えた奇跡に感謝し続けます。
天使になった先代犬達もずっとずっと愛し続けます。
どんな犬であれその子は世界にただ一匹だけの存在なんですから。
女性 コロ
雑種犬でも穏やかで優しくて賢い犬でした。最後までうちで看取れたことは本当に良かったと思っています。旅立って10年以上経ちますが、よく懐く犬だったので今でもふと寂しい時がありますね。
確かに病気には強かったです。寒さにも暑さにも強かったです。精神的にも強い子が多かったですね。
30代 男性 カブレラ
女性 馬
女性 肉まん
女性 雑種の賢さはデータで出てます
それでも寿命に関しては雑種>純血種というのが調査でも出てますし雑種の方が健康的である、というのは一般的に認知されてるかと思います。
そして知能に関しても雑種の賢さを裏付ける実験結果が出ていました。
http://cssf.usc.edu/History/2013/Projects/S1296.pdf
私は犬も猫も人間の手の加わらない、生き物本来の魅力に溢れた雑種が好きです。
上記のデータのように雑種に対する偏見や誤解を払拭する研究がもっと盛んに行われてほしいです。
あとは呼び方も良いとこどりという意味で"ハイブリッド犬"に変更するとか(笑)