はじめに
散歩は、飼い主さんと愛犬の至福の時間ですよね。室内で過ごすことが多い犬にとって、外の空気に触れ、地面のニオイを嗅ぎ、いろいろな人や犬に出会うことができる散歩は、探索欲求を満たす大事なイベントです。
しかし、散歩中の車や自転車との接触や、川に落ちてしまうなどの事故が起きてしまっているのも事実。もし首輪が外れてしまったら…、飼い主さんと犬とつなぐリードを離してしまったら…、と想像するだけでもゾッとします。
首輪が外れる原因
首輪の付け方に問題がある
首輪が外れる原因として一番多いのが、「首輪をしているのが窮屈そう」と飼い主さんが感じていること。そう感じていることで、首輪を緩く付けている飼い主さんがとても多いのです。首輪が外れてしまうのは、首輪を付けること自体に抵抗があったり、そもそも首輪のサイズが合っていなかったりすることが多いといわれています。
首輪が劣化している
首輪で使われているタイプで一番多いのが、ワンタッチで留めることができるプラスチック製の首輪です。便利で使いやすく、多くの飼い主さんが使っているでしょう。しかし、太陽の熱や、使用による摩擦・消耗などにより、耐久性が落ちやすいため劣化が激しく、プラスチックの部分が割れることがあります。また、「カチッ」ときちんと差し込まないと、すぐに外れてしまうのも難点です。
犬種によっては、首輪が抜けやすい
顔が小さく、首周りの毛が多い犬種は、首輪が抜けやすい傾向にあります。柴犬などの日本犬や、コーギーなどの犬種を飼っている飼い主さんは気を付けてあげましょう。これらの犬種は毛が厚いため、きちんと首輪を付けたと思っても抜けやすいといわれています。散歩中に立ち止まってしまった犬を引っ張ろうとリードを引くと、容易に抜けてしまうことがあるそうです。
首輪が外れないようにするには?
首輪が外れないようにするには、犬に合ったサイズに調整することが大切です。特に中型犬や大型犬は年齢とともに首周りが太くなっていくので、調節できる首輪を買うようにしましょう。耳を持ち上げて首周りのサイズを測ります。長毛種の場合は、毛をかき分けて測りましょう。正しい首輪の付け方は、「首と首輪の間に指が2本入るほどの隙間」といわれています。
正しいリードの持ち方
首輪は犬を守る、いわば命綱のようなものです。今一度、正しいリードの持ち方を見直してみましょう。
まず、リードの輪っかは持つのではなく、手首に通してしっかりと握ります。犬が急に走り出してリードが引っ張られ、飼い主の手から抜けるのを防ぐためです。また、耐久性が強く、犬が噛んでも傷まない丈夫な素材のリードを選びましょう。
最近では伸縮リードを使う方が多くみられますが、実はあまりオススメできません。ストッパーが付いていて、飼い主さんが自在に伸縮を調整できるとはいえ、犬が急に走り出したり、車や自転車が急に近づいてきたりしたときなどに、とっさに対処ができないためです。
まとめ
首輪やリードは、犬の命を守る大切な命綱です。毎日使うものなので見落としてしまいがちですが、劣化していないか、壊れていないか、切れていないか、定期的にチェックすると良いでしょう。
また、「マテ」や「オイデ」などのコマンドをしっかりと学習させておくのも重要です。万が一首輪が外れてしまったときに、これらの指示を出すことで、事故を防ぐことができるでしょう。愛犬の命は飼い主さんが守り、安全で楽しい時間にしましょう。