好奇心によって吠える
電話が鳴ったとき、犬は「何の音だろう!?」と知らない音に対して興味を持ちます。特に子犬に多いのですが、電話機を買い替えたときなど音が変わることで、成犬も同じように知らない音に対して興味を持ち、好奇心から吠えることがあります。
犬に「これは電話の音だよ」と言葉で教えても理解することができないため、いつまでも「この音は何だ!?どこから鳴っているんだ!?」と興味を持ってしまうのです。
吠えないようにするための対策
好奇心から知らない音や初めて聞く音に対して、興味を持ってしまうのは仕方のないことです。電話の音に吠えてしまうのは、その好奇心を満たそうとしているからです。
犬の好奇心をしっかり満たしてあげることができれば、わざわざ電話の音に興味を持つ必要がなくなるため、吠えなくなります。
いろんな場所へお散歩に行ったり、新しいおもちゃを与えたりして、新しい刺激を与えてあげることで、犬が電話の音よりももっともっと興味を持ってくれるようにして、その好奇心をしっかり満たすことができるよう工夫してあげましょう。
恐怖心によって吠える
「電話が鳴る音なんて聞き慣れているはずなのに・・・」
「毎日聞いている音なのに・・・」
人間はそう思ってしまうかもしれませんが、電話の音に対して恐怖心を持っている犬は、聞き慣れた音であっても、その音が鳴るたびに吠えてしまいます。
電話が鳴る音に対する恐怖心を取り除いてあげない限り、慣れれば吠えなくなるなんてことはありません。
吠えないようにするための対策
電話の鳴る音は、怖い音ではないということを教えてあげなければなりません。電話が鳴ればすぐに出てしまうでしょうから、なかなか教えてあげる機会がなかったのではないでしょうか。むしろ、「吠えないで!」「静かにして!」と怒ってしまっていたのではないでしょうか。
固定電話の音である場合には、子機や携帯電話やスマートフォンを使って鳴らします。吠えたら、「大丈夫」「こわくないよ」「電話だよ」などと声をかけながら、頭やカラダを優しく撫でてあげましょう。まずは落ち着かせることが大事です。
吠えるのをやめて落ち着くことができたらたくさん褒めてあげましょう。おやつをあげても良いです。
嫉妬心によって吠える
ちょっと意外な理由なのですが、電話が鳴る音に対して嫉妬し、吠えてしまうことがあります。飼い主さんが電話をしている間は構ってもらうことができないため、嫉妬してしまうのです。
あの音が鳴れば、ご主人様は自分のことを構ってくれなくなる、ということを理解しているんです。そして、吠えれば構ってもらえるということも理解しています。ある意味とても賢いですよね。
吠えないようにするための対策
恐怖心によって吠えるタイプと同じように、電話を鳴らし、吠えたら「すぐに終わるよ」「あなたのこと無視してるわけじゃないよ」「電話が終わったら遊ぼう」などと声をかけながら、頭やカラダを優しく撫でてあげましょう。
警戒心によって吠える
最も多い理由が、警戒心によって吠えてしまうことでしょう。犬は警戒心の強い動物なので、突然の物音に吠えてしまうことはよくあります。特に生活音に対して警戒して吠えてしまう犬の場合、叱ってはなりません。
生活音に警戒して吠えてしまうことをやめさせたいのであれば、吠えなかったときに褒めることです。「やめなさい!」「静かにしなさい!」と叱られて吠えることをやめる犬もいますが、そこで吠えるのをやめたからといって褒めてはダメです。「吠えるのをやめたから褒められた」と犬が勘違いしてしまいます。
まとめ
電話の音だけではなく、犬が音に対して吠えるのは、好奇心・恐怖心・嫉妬心・警戒心であることがほとんどです。
うちの子はどれかな?と思ったら、愛犬の表情をよく見てください。好奇心なら嬉しそうな顔をしていて、恐怖心なら怯えた顔をしているでしょう。