犬が散歩中にキョロキョロする理由は?
人間の場合も興味があるものや、ちょっと怖いものがあるとそこに目がいってしまいますよね。
これは犬も同じでなにか気になるものがあるとキョロキョロと周りを見てしまいます。
絶対にいけない、というわけではないのですがキョロキョロしながらの散歩は普通の散歩よりも楽しさが少なくなってしまいます。
そして飼い主さんも散歩をさせるのが大変になってしまいますよね。
ではキョロキョロするのは主にどんなことが原因なのか、そしてそれをどう解決したらいいのかを見ていきましょう。
外が怖い
外の環境になれていない場合には外にある色々なものが怖くて緊張してしまいます。
自分以外の犬や飼い主さん以外の人間も恐怖の対象になってしまうことがあります。とくに大きな音や急に現れる自転車などが怖いようです。
子供の頃から家の中にいてあまり外に出ていなかったり、外を見ていなかったりするとこのようにキョロキョロするようになります。
やめさせるには外の世界に慣れさせることが必要です。成犬であっても毎日少しずつ外に出たり、外の音を録音して聞かせたりすることで慣れていきます。
はじめは抱っこをして出てみたり、家の近くだけ散歩するのも良いですね。
犬の性格やそのときの環境をみて対応してください。
周りが気になる
周りの様子が気になるときにキョロキョロする犬もいます。人間も周りが気になると見回してしまいますよね。
犬は動体視力や聴力が人間よりも優れているため色々な情報を受け取っていることになります。
とくに動くものには自然と目が言ってしまうので、道端にいる鳩や自転車、走り回る子どもなどは無意識に見てしまうのかもしれません。
これは本能なので止めるのは難しいでしょう。好奇心旺盛な犬だとキョロキョロして散歩にならないかもしれません。
しかし工夫次第では散歩をすることができます。
犬が興味を持ちそうなものが少ない場所を通ったり、向こうから犬が興味を持ちそうなものがきたら違う道に進むなどの工夫ができます。
飼い主さんを信頼していない
飼い主さんのことを信頼せず頼りにしていない場合、自分の縄張り外である家の外に出た時に「自分がしっかりしなきゃ!」と周りを警戒してキョロキョロとすることがあります。
犬には悪気はなく、自分と飼い主さんを守ろうとしてのことなのです。
やめさせるには信頼関係を築く必要があります。
まずは犬に信頼してもらわなければなりません。信頼関係はすぐに築けるものではないので、ゆっくりと時間をかけて犬とコミュニケーションをとっていくことになります。
愛情を持って毎日接していくこと、そして犬が悪いことをしたときには毅然とした態度で対処するなどしていきましょう。
しつけをしていく中で信頼関係を築くことができる場合が多いので、しつけをする際には信頼してもらえるかどうかということも頭においておくと良いかもしれません。
キョロキョロすることで生まれるマイナス
楽しさが少なくなる
散歩は犬にとって楽しいもののはずです。草や花のにおいを嗅いだり、他の犬がマーキングした場所を嗅いでみたり、外の風にあたるのも楽しみのひとつかもしれません。
そういった自然に感じられるものが、緊張してキョロキョロとすることで感じられなくなる可能性があります。
人間でも心地よい自然の中にいても緊張していたら楽しめませんよね。犬も同じことです。
散歩の楽しみが減ってしまうどころか、逆にストレスをためてしまう可能性があります。
しかしキョロキョロとするのを色々と工夫してやめさせることで散歩に集中できるようになります。
犬にとって散歩はとても重要なもので、毎日の習慣なので楽しみなほうがいいですよね。
よそ見をしてしまい危険
自転車や歩行者などが近づいてきても他のものに気を取られて気づかずにぶつかってしまったり、急に現れたように感じてびっくりして逃げ出してしまう可能性があります。
とくに外が怖いことが原因でキョロキョロしている犬の場合、逃げ出してしまう可能性は高いので気をつけてください。
またリードが絡まったり、飼い主さんの足元で邪魔になることもあります。
そういったことを考えるとキョロキョロとするのはあまり良くありません。
飼い主さんもキョロキョロとする犬に気を取られてしまい、危険な目にあうこともあるので注意してください。
まとめ
毎日の散歩はもちろん楽しいほうがいいですよね。
緊張してキョロキョロと周りを見回しながらの散歩は犬も飼い主さんも疲れてしまいます。楽しいという感覚も少なくなってしまうかもしれません。
キョロキョロとする原因はいくつかありますが、とめられるものもあればとめられないものもあります。
トレーニングでなおるものもありますが、本能からの行動の場合はとめるのは難しくなってしまいます。
それぞれのパターンにあった対処法をとることで少しでも楽しく散歩ができるといいですね。