足が不自由な犬との生活で気を付けたいこと

【獣医師監修】足が不自由な犬との生活で気を付けたいこと

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我が家には膝蓋骨形成不全で生れた犬がいます。現在はリウマチを発症しいかに悪化させずに生活出来るかを考えて毎日過ごしています。動物看護師という職業から学んだことや、犬が過ごしやす環境を作るためにやつまていることなどを紹介したいと思います。足の悪いわんちゃんと生活している飼い主さんの役に立てれば幸いです。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

足が悪い犬との生活は気遣いが必要

足に包帯を巻いている犬

我が家の愛犬は生まれつき足が悪いです。
膝蓋骨形成不全という病気で後ろ足の膝が内側に入った状態で普通に立つこと、歩くことが困難でした。
歩けるようにするために小さい頃に三回手術をしました。
その後は普通とあまり変わらない生活が出来ていましたが、愛犬自身があまりにも普通と変わらない動きをするのでヒヤヒヤする場面もたくさんあったのです。
例えば前足が物凄く発達していたので、目を離した隙に前足の力だけで階段を登ってしまったり、高いところから飛んでしまったり…
普通の足であればなんてことないことでも、うちの子は後ろ足が不自由で前足に怪我でもしたら歩くことが出来なくなるので本当に怪我をさせないようにしなければなりませんでした。
ましてや私自身の不注意で怪我をさせてしまったとなればどうしようもありません。
そういう経験からハンディキャップのあるわんちゃんに対しては普通より気遣いが必要だと実感しました。

犬のために家の中の環境を整える

部屋の中

まず床はフローリングだと滑って転んでしまうのでカーペットなどで滑らないようにしてあげました。
床に敷く際は裏に滑り止めがあるものがオススメです。
うちの子の場合は足が悪くても走ったりすることがあるのでカーペット自体が滑ると結局一緒に転んでしまいました。
そしてカーペットは毛足の短いものにしてください。
毛足の長いものは爪に引っ掛かることがあるようで、まれに爪が折れたと病院に来る子もいますので注意が必要です。

段差

段差がなるべくないようにしましょう。
以前は座椅子程度の高さなら難なく上がっていましたがリウマチも発症した現在は立ち上がる時も大変そうになってきました。
前足も加齢とともに弱ってきていたので怪我をする可能性を少しでも低くするために出来るだけフラットな環境作りを心掛けています。
我が家ではソファーも撤去して、座椅子も留守の時はしまっています。
私の場合はのぼりたいと思うものを置いてのぼらせないようにすることよりも無くしてしまった方が安心出来ました。
わんちゃんによっては何がなんでものぼろうとする子もいるので気をつけてくださいね。

犬の足の裏の毛や爪は定期的に短くしてあげる

爪を切ってもらう大型犬

足の裏の毛が伸びてしまうわんちゃんの場合は滑らないように定期的にカットすることが必要です。
そして普通の足より曲がらなかったり痛がったりすることもあるのでトリマーさんや動物病院に任せたほうが安心だと思います。
うちの子の場合は後ろ足だけでは立てませんので普通のやり方では爪切りも足裏カットも出来ません。
トリマーさんや病院に頼むというのは少し手間がかかるかもしれませんがなるべく悪化させないためにも定期的にやってあげる必要があります。
爪も伸びすぎると歩きにくいので同様にしてあげてほしいです。
足の悪いわんちゃんにとって滑る、転ぶはとても危険です。
快適に安全に過ごすためには飼い主さんの気遣いが大切です。

トリミングが必要な犬種の場合

トリミング中の犬

足が悪くなる前はかわいらしくカットしてもらっていた方もいると思います。
足が悪くなってからも変わらず同じようにしたい気持ちも分かりますが、トリミング自体が負担になることもあるので時には時間がかからないようなカットをオーダーすることも大切です。
我が家では全身にバリカンをかけてなるべく時間短縮、立っている時間を短くするようにしています。
そうすることで足の負担が減ります。
そして正直な話、カットする側のトリマーも大変です。
立てないわんちゃんを無理矢理立たせておかないとカットがうまく出来ませんのでわんちゃんに対して申し訳ない気持ちでトリミングするときがあります。
足が普通だったときと同じことをしても犬の負担になるだけの場合がありますので少しでも考えていただけたら嬉しいです。

思いやりの気持ちを

犬を抱きしめている女性

我が家の愛犬も好きで足が悪く生れたわけではありません。
小さい頃に三回も手術をすることになってしまい辛かったと思います。
老犬になってからも、ただ普通に生活していただけなのに疲労骨折のようなことになってしまいました。
骨折の手術もして1年ほどでリウマチを発症してからは痛みで辛い日々を送っていたこともあります。
治るような病気なら良かったのですが、足もリウマチも治りません。
小さな体で一生戦わなくてはならない病気です。
私には痛みを変わってあげることは出来ません。
だからこそ家の中の環境を整えたり痛みが出てそうであればすぐ病院に連れて行き診察を受けています。
それしか出来ることがないからです。
体調に合わせて過ごしやすい環境に変えたり、トリミング時のカットの仕方を変えていくことも精いっぱい戦っているわんちゃんが少しでも楽に暮らしていくための支えになります。

同じように足の病気で辛い思いをしているわんちゃんのためにも、飼い主さんの優しい気遣いで少しでも過ごしやすく生活出来たらいいなと思います。
愛する家族のために、変えられるところから少しずつ変えていってあげることがその子のためになるのではないでしょうか。

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