注意点①車内で待たせてはいけない
「ちょっと買い物するだけだから」と、車内で待たせてしまう方も多いと思いますが、車内はとても暑く、人間が感じるよりも犬にとってはもっともっと暑いものです。
熱中症
車内は暑くなりやすく、夏場だけではなく冬場でも熱中症になってしまう危険性があります。
「窓を開けて風が入るようにしているから大丈夫」そう考えて車内で待たせていたところ、スーパーで買い物をしていた20分の間に熱中症になってしまったというケースがあります。
冬場でもよく晴れた暖かい日は、コンビニで買い物をするほんの5分であったとしても、犬を車内で待たせてはいけません。夏場は長時間のドライブも熱中症の危険性が高まることを知っておいて欲しいです。
注意点②店の入り口で待たせてはいけない
「うちの犬はお利口さんに待てる」そう考えて、店の入り口にリードを繋いで待たせている飼い主さんもいらっしゃると思いますが、愛犬にもリスクが伴いますし、店に来る他の人や犬にもよくありません。
誘拐
買い物をしている間、店の入り口にリードを繋いで待たせていたところ、愛犬が誘拐されてしまったというケースがあります。避妊手術を受けていないメス犬を誘拐し、子犬を産ませて販売する、そんな悪い人間がいるようです。
事故
店の入り口で待たされている犬を小さい子供とお母さんが「可愛いね」と言って撫でている姿を見たことがあります。
しかし、小さい子供は手加減を知りません。ギュッと握ってしまったり、叩いてしまったりすることがあります。
そうすると、どんなに大人しい犬でも噛みついてしまうことがあるかもしれません。愛犬が危害を加えられてしまう可能性があることも十分に考えられます。
勘違いされてしまう
あまりにも長い間お店の外に繋がれていたことで、「飼い主に置き去りにされてしまったのではないか」と勘違いした人が保護してしまったというケースがあります。飼い主さんは「誘拐されたのではないか」と思われたでしょう。
逃げてしまう
これは私が子供の頃に実際に体験した話ですが、自宅から歩いて1分のスーパーに愛犬を連れておつかいに行ったとき、お店の入り口にリードを繋いでいたところ、愛犬が首輪を引っこ抜いて逃げてしまったのです。泣きながら家に帰ると、愛犬が玄関で嬉しそうに出迎えてくれました。
自宅から歩いて1分のスーパーだったので、愛犬も無事に帰れたのでしょうけれど、全く慣れない知らない土地だったなら、二度と会えなかったかもしれません。
注意点③犬が苦手な人に合わせるようにする
犬と一緒に入ることができるお店もありますが、そのお店の中にいる人の全てが犬を連れているわけではありませんし、そのお店の中にいる全ての人が犬を好きなわけではありません。
犬が苦手な人もいますし、犬が怖いという人もいますし、犬が大嫌いな人もいます。犬と一緒に入ることができるお店であったとしても、犬が苦手な人に合わせて入店する必要があると思います。
入店を控えた方がよい犬
犬と一緒に入ることができるお店であったしても、入店を控えた方がよい犬もいます。
- 吠え癖がある犬
- 他の人や動物に慣れていない犬
- 音に敏感な犬
- 怖がりな犬
- トイレトレーニングがしっかりできていない犬
- 興奮してしまいやすい犬
上記のような犬は入店を控えた方がよいでしょう。
たくさんの人や他の動物がいたり、大きな音がしたり、音楽が流れていたり、突然の店内放送が流れたり、犬にとっては刺激が多く、興奮してしまいやすい場所です。
音に敏感な犬や怖がりな犬や興奮しやすい犬にとっては、大興奮してしまったり、パニックになってしまったりすることもあります。トイレトレーニングがしっかりできていない犬は、おむつなどを着用するようにしましょう。
まとめ
車内で待たせること、店の入り口にリードを繋いで待たせること、この2つは犬にとって危険なことだらけです。「ほんの数分だけだから・・・」その数分で、愛犬に二度と会えなくなってしまうかもしれません。
犬と一緒に入ることができるお店であったとしても、犬が苦手な人に合わせて入店する必要があると思います。犬と一緒に入ることができるお店でこそ、飼い主さんのマナーが問われるのではないでしょうか。
私は、犬と一緒に入ることができるお店には愛犬たちを連れて行きますが、直行直帰です。コンビニに寄り道したりはしません。