ハッカ油(薄荷油)で犬の防虫スプレーを作ろう!

【獣医師監修】ハッカ油(薄荷油)で犬の防虫スプレーを作ろう!

寒い季節が終りを迎えると、犬とのお散歩も快適な気候になりますね。犬と暮らしている方にとっては毎年、寒い季節の変わり目とともに頭を悩ますのは、蚊、ノミ、マダニといった犬の防虫対策ではないでしょうか?ここでは、天然の植物から抽出されたオイル(精油)を使った犬の防虫スプレー、ハッカ油スプレーの作り方をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ハッカ油は犬に使っても大丈夫?

スプレーと犬

犬に対して原液のハッカ油を使うことは危険です。ハッカ油によって、嘔吐や下痢といった中毒症状を犬に引き起こす可能性があります。

しかしハッカ油の推奨されている希釈度を守れば、犬に使っても大丈夫です!

ハッカ油の成分面で言えば天然の植物由来でできているため、犬にとって安全性は高く、防虫アイテムとしてお散歩のときに効果的です。

ただし犬以外で、猫や小鳥、フェレット等の小動物はハッカ油の臭いは苦手と言われています。アレルギー反応を起こす場合もあるようですので、犬以外にも動物がいるご家庭では注意が必要です。

犬のハッカ油は効果的

ハッカ油

ハッカ(薄荷)とはシソ科の植物を指します。英語ではミントと呼ばれています。このハッカから抽出された精油がハッカ油です。

ハッカ油の成分

ハッカ油の成分は、L-メントールとメントン、リモネンという成分からできています。L-メントールとメントンは、私達がハッカ成分入りのガムや飴を口にしたときに感じる、スーッとした感覚を持つ成分であり、ハッカ油全体の80%以上を占めています。

最後のリモネンとは、レモンなどの柑橘類に含まれる精油で、香りの源でもあります。人にはイライラする気分やストレスを感じる心を軽くしてくれる、鎮静作用があると言われています。

ハッカ油の3つの効果

高い防虫効果

犬の防虫としてノミ、ダニ、蚊以外に、ハエ、ゴキブリ、ムカデにも効果的です。ハッカ油スプレーをお散歩前の犬にシュッとすれば、高い防虫効果が期待できます。その他、冷蔵庫と壁の隙間やシンクの下、台所の三角コーナーのゴミ箱にもハッカ油スプレーをすることで、ゴキブリやコバエがいなくなるといったうれしい効果があります。

消臭効果

ハッカ油スプレーを犬のトイレやお部屋のタバコの臭い、台所の生ゴミの臭い、靴箱の靴の臭いなど、ご家庭の気になる箇所にシュッとしてみてください。スーっとした爽やかな香りとともに高い消臭効果が期待できます。

殺菌効果

ハッカ油はカビの予防にも効果的です。梅雨の時期や、どうしてもカビが生えてしまう、犬との生活の場所にハッカ油を使用するとカビの増殖を防いでくれます。

犬用のハッカ油スプレーを作ってみよう!

材料写真

ハッカ油スプレー作りに必要なもの

犬用に作るハッカ油スプレーの材料は、全てドラッグストアやインターネット通販で購入することができます。

  • ハッカ油
  • 無水エタノール
  • 精製水
  • スプレーボトル

まず、ハッカ油は精製水だけではうまく混ざらないため、そのつなぎとして無水エタノールが必要になります。無水エタノールとは文字通り水が全く含まれておらず、エタノール(アルコールの一種)が99.5%以上のことを言います。したがって、ハッカ油と無水エタノールを先に混ぜてから、精製水を入れてください。

精製水は、水道水に含まれる不純物などを取り除いたものです。精製水の代わりに水道水でも作ることはできますが、不純物が含まれているためできれば精製水をお薦めします。お値段ですが、ハッカ油は20mlで600円前後、無水エタノールは500mlで1300円前後、精製水は500mlで120円前後のものが販売されています。

なおハッカ油のスプレーボトルの容器は、材質をよく見てから選んでください。ポリスチレン(PS)製容器はハッカ油に含まれるリモネンが容器を溶かしてしまうため、容器自体がボロボロになるだけでなく犬にも人にも有害な成分を発生させてしまいますので避けてください。

ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ガラス製容器であれば大丈夫です。

ハッカ油スプレーの作り方

  1. 無水エタノール10mlをスプレーボトルに入れる。
  2. 1のスプレーボトルにハッカ油を10~20滴たらしてよく混ぜる。
  3. 2のスプレーボトルに精製水を90ml入れて全体をよく混ぜる。

ハッカ油スプレー作りのボトルは、ポリスチレン製以外であれば100円均一のものでも十分かと思いますが、遮光性の瓶であれば日光の影響を受けにくいため、犬やご家庭の使用頻度が少ない場合には、効果を維持する上でもお薦めです。

なお、化粧品用のスプレーボトルは容量が少ないものもあり、軽量で犬の散歩の持ち運びにも便利ですが、噴射の範囲は狭いという弱点があります。保存料などは一切含まれていないため、冷蔵庫で1週間程度保存できますので、使いきってくださいね。

犬にハッカ油スプレーを使ってみた感想

犬と飼い主

我が家の愛犬の場合、市販されているペット用のハーブ系防虫スプレーは香りが強いからか、嫌がることが多いのですが、このハッカ油スプレーはあまり気にしていないようでした。普段は水やり用の霧吹きスプレーをハッカ油スプレーとして愛用しています。

効率良くスプレーすることができますので、特に大型犬にはお薦めです。使う際は、犬の目の周りを避けて身体全体にハッカ油スプレーをしてあげてください。足元や尻尾の先も忘れずに!効果は1時間ほどのため、長時間の犬とのお散歩や、お出掛けの際には再度のハッカ油スプレーが必要となります。

ハッカ油スプレーを作るときに、ハッカ油を15滴入れましたがとても爽やかで心地よい香りです。料理後のキッチンやゴミ箱、犬のトイレなど臭い消しの他に、玄関や窓際など虫が入ってきそうな箇所に吹きかけるなど使い勝手はよく、3、4日程度で消費しています。

虫がよく出る季節には、ハッカ油20滴でスプレーを作っても良いかと思います。油と水ですので、毎回ご使用の前にはよく振ってからお使いください。

身近に手に入る材料で犬用のハッカ油スプレーは簡単に作ることができます。湿度の高い季節には犬にもご家庭でも効果的なアイテムです。ぜひお試しください!

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 月光

    ハッカ油スプレー、私も以前試しましたが残念ながら夏の蚊には聞きませんでした。あまり強烈な臭いは犬にも刺激になりますしおすすめできません。ハッカ油のおすすめは、犬のトイレスプレーです。クエン酸小さじ1を水200mlくらいでうすめたものをスプレーボトルにいれてハッカ油を数滴垂らすだけで出来上がりです。市販の香料臭いトイレスプレーが苦手な方に是非お勧めです。クエン酸はアンモニア臭を分解し、ハッカのさわやかな清涼感が少しだけ残ります。恐らく揮発するのでハッカの匂いもすぐに気にならなくなります。我が家は人間のトイレもこのクエン酸スプレーで掃除しています。
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