神経質な性格を持つ犬種５選

1.ボーダー・コリー

ボーダーコリーは一般的に中型犬に分類される犬種ですが、場合によっては大型犬に分類されるなど、やや大きめの中型犬といった体格をしています。非常に賢い犬として有名で、犬種の中では最も頭が良い犬種として知られています。

このボーダーコリーは非常に活発で運動をする事が大好きな性格をしており、家族として認識した相手に対してはよく懐き、優しく接してくれることが多い犬でもあります。パートナーとしては最高と考える人も多いでしょう。

しかし、元々牧畜犬であった名残が今も残っており、洞察力に優れ、周囲を注意深く観察する本能が残されているため、少々神経質な性格に育つことも珍しくありません。また家族以外の人や犬に対してはあまり関心を持たないという点も神経質と印象を持たれてしまう原因の1つでしょう。

2.シェットランド・シープドッグ

「シェルティ」という短い名前で呼ばれることもあるシェットランドシープドッグは、スコットランドが原作国の牧羊犬です。牧羊犬ではありながらも、羊をまとめるといった役割ではなく、自らの土地に入り作物を食べてしまう動物を追い払う役割を担っていた犬種です。

非常に愛らしい顔立ちをしているため、一見温厚そうに見えるシェットランドシープドッグですが、服従心が強く、それと同時に警戒心が強い犬種でもあります。

これは前述した自らの土地に他の動物が入らないように監視するという牧羊犬時代の役割が影響しているものと考えられます。これが現在も残っており、家族以外の人が家に入ると吠えて警戒してしまうため、神経質な性格として印象付いているのです。

3.秋田犬

日本犬の中でも特に大きな犬種として知られる秋田犬も神経質な犬種として知られています。日本犬自体が飼い主以外の人に対して懐きにくいという性格をベースとして持っていますが、秋田犬は特にその傾向が強いです。

「忠犬ハチ公」は有名ですが、この犬も秋田犬です。飼い主に対する愛情深さや忠誠心、服従心は非常に高い一方で、他の人に対しては警戒心を剥き出しにする一面を持ち合わせています。そのため番犬として活躍してくれる犬種です。

猟犬として活躍していた頃の名残もあり、勇敢さは持ち合わせているものの、やはり他の人や犬に対しての警戒心が強く、頑固な一面も持っているため、神経質な犬種として挙げられることが多いです。

4.ポメラニアン

ポメラニアンは非常に可愛いルックスで人気の高い犬種です。また非常に活発でフレンドリーな性格も持ち合わせているため、飼い主以外の人に懐かない、警戒心を剥き出しにするということが多い犬種ではありません。

ではいったいなぜ神経質な犬に挙げられるのでしょうか。ポメラニアンはフレンドリーな性格でありながら、非常に繊細な心の持ち主であるとも言われているからです。

元々そり犬だったこともあり、走るなどの運動は大好きですが、ちょっとしたことで他人に対して強気な態度を見せてしまったり、あるいは飼い主さんが離れると寂しがってしまう依存性を高く持っているなど、状況に応じて神経質な一面を見せることがあるのです。

5.ヨークシャー・テリア

とても小さく上品で可愛らしいという印象の強いヨークシャーテリアですが、こちらも気が強い小型犬として有名です。元々は作物などを荒らして回っているネズミを駆除するため、ネズミを追いかける役割を持っていた犬種です。

ネズミを追いかけるという勇敢さからもわかるとおり、今でも勇敢さと頑固さ、そして負けず嫌いな性格が残っており、吠えたり威嚇したりといった行動もよく見られます。

しかしその反面、飼い主として認めた者に対しての愛情がとても深く、寂しがり屋で甘えんぼうな一面も持っています。飼い主が自分の側から離れると寂しくてたまらない…という様子を見せることもあり、この2つの側面から神経質な犬として見られることが多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。神経質な犬は警戒心が強く、飼い主以外に懐きにくいという特徴を持つことが多いため、初心者には飼いにくい犬種である事も多いです。しかしその分、飼い主に対しては非常に愛情深いという一面も持っているため、しつけがしっかり行えることを前提に、自分に忠誠心を持ってくれる犬種がいいと考えている方にはおすすめです。