飼い主が外出する際に愛犬が吠えてしまう理由と対処法
飼い主さんが帰ってくるのか不安に思っている
自分だけで留守番する事に慣れていないと、飼い主に置いてけぼりをくうのではないかと不安に思い、それを訴える為に吠えてしまいます。基本的に「待て」の意味を理解していないという事です。待てというコマンドを飼い主に出されたらよしと解除されるまで待つ行為を継続しなければいけません。
対処法
ご飯前だけではなく、色々な場面で待ての練習をし直しましょう。
「待て(コマンド)」と「よし(解除)」の理解が出来たら、外出するシチュエーションで練習してみます。外出に気がついた愛犬はどのタイミングから吠え始めるかを確認します。
例えば、飼い主が鞄を持つと吠え始める、靴を履くと吠え始める、ドアを閉めると吠え始めるなどです。
犬が、[飼い主が鞄を持つ→出掛ける]というように行動を関連付けて覚えていますので、待てをかけて鞄を持ちます。そのまま鞄を置き、吠えなかった事に対して褒めます。外出前じゃなくても鞄を持つんだという事を学びます。
同じように、ドアを閉めたら吠える場合は、待てをかけてドアを閉めて、吠えるタイミングの前ですぐにドアを開けて吠えなかった事に対して褒めます。もし、吠えてしまったら再度待てをかけてやりなおしてみます。ポイントは、吠え出す前によしと解除し成功体験を繰り返し、待つことは特別嫌なことじゃないと学習します。吠えなくなったら、ドアを閉めてからまた開けるまでの時間を少しずつ延長して様子を見てみましょう。
犬の「待て」のトレーニングのやり方!時期や教え方、上手くいかない原因と解決方法まで
一緒に出掛けたいという訴え
普段から、自分の要求を吠え続ける事で要求が通った経験を持ち、それを繰り返してしまっている可能性が大きいです。わがままをいう愛犬に対して飼い主が心では可愛いと思っていたりすると、感情を読み解く犬はどんどんわがままの度合いが進んでしまいます。吠えているとうるさいので、飼い主が根負けして要求を聞いてしまっていることもあると思います。
対処法
ダメなものはダメ、いつでもダメとルールは徹底しましょう。一緒に外出したいと要求して吠えている場合は、何も声をかけずに無視して出掛けましょう。「待て」と一言かけても良いかもしれません。
帰ってきたときも大袈裟に褒めないことです。飼い主が外出して帰宅する事は「何でもないこと」と覚えていきます。「連れて行ってもらえる時は飼い主から声をかけてもらえる」と学習してくれたら大成功です。
ドアチャイムに吠えてしまう犬にも同じ練習方法が使えます。チャイムが鳴る→外敵かもしれない人が来るという図式の考えになっているのを、ドアを閉めてチャイムが鳴ったら飼い主が顔を出す行動をし、チャイムが鳴っても怖くない、不安にならずに過ごすことが出来るようになります。
まとめ
我が子のように可愛く、目に入れても痛くないほど愛しい愛犬ですが、外出の度に吠えたり、留守番中に吠えてしまい近所に迷惑をかけてしまうのも困りますよね。
吠えても良いと癖になってしまうと思いますので、繰り返して練習し学習する必要があります。飼い主も犬も共に諦めずに焦らずに取り組みましょう。
吠える子は元々興奮しやすい性格を持っているかもしれません。指示する時も解除する時、また褒める時は静かなテンションで「今の行動は当たっていたよ」という事を伝えるようにすることが重要です。
静かにお留守番出来るようになれば、今よりももっと豊かな愛犬との生活になること間違いなしです。