苦手な運動タイプは犬種ごとに異なる
今回は運動神経があまり良くない犬種をご紹介していきますが、基本的に運動神経自体が悪い犬種というのはあまりいません。元々ほとんどの犬が何かしら人間と仕事を共有してきており、それに運動と言える要素が必要だったからです。
例えば牧羊犬や狩りをする犬種であれば走る事は得意でしょう。しかし、その中には走る事は得意であっても、体力が無い子や泳ぎは苦手だという子もいます。反対に泳ぎが得意な水上狩猟をしていた犬種は泳ぎが得意ですが、走るスピードが遅かったり、障害を乗り越える能力が低いなどの欠点がある事もあります。
このように、全体的に運動神経が悪いのではなく、この分野の運動は得意だけれど、こちらの運動は苦手とする犬が多いです。今回ご紹介する犬種も全体的に運動神経が悪いわけではなく、苦手とする運動のタイプを持っており、尚且つその分野に関して非常に弱い点が挙げられます。
また、必ずしもこの犬種だから運動がまったくできないという事はなく、個体差も影響しています。同じ犬種であっても運動が好きな子と嫌いな子がいるように、性格や生活環境によっても違いが生じますので、そこは予めご了承ください。
運動神経があまり良くない犬種1.フレンチ・ブルドッグ
まずはフレンチ・ブルドッグです。フレンチ・ブルドッグは短頭犬種の代表格とも言えるほど、マズルの部分が短い犬種として知られていますが、元々はネズミを狩る目的で交配されて生まれた犬種です。そのため、運動が苦手というわけではありません。
また、性格的にも活発な子が多く、一見のんびりしており、あまり運動が好きそうには見えませんが、意外にも運動をする事自体は好きという子もいます。
しかし、フレンチ・ブルドッグの場合、短頭犬種であることが原因で、すぐに呼吸困難に陥ってしまったり、体内の熱を外に放出しにくいなどの欠点が挙げられます。そのため、他の犬種に比べると圧倒的に体力がないと言えるでしょう。
そのため、散歩量もあまり多くしてしまうと負担となってしまう可能性があるため、フレンチ・ブルドッグを飼っている方は、散歩中の愛犬の様子をしっかり確認しながら歩かせる必要があります。
運動神経があまり良くない犬種2.ダックス・フンド
胴長短足という一見アンバランスな体格が可愛いと人気のダックス・フンドも実は運動には不向きです。しかし、元々狩猟犬だったという事もあり、走る事自体は得意ですが、あまり長く運動させてしまうと胴が長く、足が短いという事もあり、足腰に負担がかかってしまいます。
また、やはり胴長短足という特徴から、俊敏性は低いと言えるでしょう。走る事自体は苦手ではない、得意な方であるという話が出ましたが、だからといって足が速いというわけではありません。
また、泳ぐ事も苦手としており、水中には非常に弱いため、あまり無理に水中に入れる事はしない方が良いでしょう。犬用プールなどで一緒に泳ぎたいという場合は、少しずつ体をつけてあげ、その子の様子を見ながら遊ばせてあげるようにしてください。
このように走る事を得意とするダックスフンドは、他のスポーツはあまり得意とは言えません。そのため、犬の中では比較的運動に不向きな犬種と言えるでしょう。
運動神経があまり良くない犬種3.チワワ
日本国内でも高い人気を誇るチワワは、小さく身軽な体型から、俊敏性は高いと言えます。しかし、元々愛玩犬として飼われていた犬種という事もあり、他の犬とは違い狩猟などを得意としていません。
また、足が非常に細いという点も体の特徴としてあげられますが、この足の細さに対して体は他の犬と大差なく、頭も足に対して見ると少々大きいと感じる人もいるでしょう。そのため、体のバランス的にはアンバランスであり、運動に向いているからだとは言いづらいです。
あまり激しい運動をしてしまうと体に負担がかかってしまいますし、小さな段差であっても勢いよく飛び降りてしまうと足を怪我してしまう恐れもあります。また泳ぐ事も苦手な犬種ですので、全体的に見ても運動に向いているとは言いがたいでしょう。
しかし、チワワ自体は非常に活発な性格をしており、運動が好き、外に散歩に行く事が好きという外向的な性格をしています。そのため、長時間の運動は苦手ですが、散歩程度ならば好きという子が多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した3つの犬種は、あくまで運動に向いているとは言えないという特徴を挙げたものです。住んでいる環境によってはその環境に適応するため、運動が得意な子になる事もあります。また犬種によって得意な運動タイプは異なりますので、それに合わせて遊んであげるというのも良いでしょう。