1.サモエド
犬の笑顔といえば、やっぱり「サモエド・スマイル」が最も有名ですよね。サモエドはシベリア原産で、サモエド族がソリ犬、番犬、猟犬として生活を共にしてきたことから、民族の名前がそのまま犬種名になりました。
大きな体格でありながら必要な食事量はさほど多くないため、極地探検にソリ犬としても重宝されてきました。原始犬にきわめて近い希少な犬種で、「現存する犬種の中で最も美しい」といわれるほどです。また、知的で穏やかな性格に関しては、よく「知性」「心」「笑み」といった言葉で表現されます。
2.ゴールデン・レトリバー
ゴールデン・レトリバーの優しい面立ちも、笑顔をしているように見えがちです。ゴールデン・レトリバーはイギリス原産の犬ですが、少しずんぐりした体型のイギリスタイプと、細身で均整のとれたアメリカタイプの、2タイプに分かれています。
もともとは猟犬でしたが、現在ではその嗅覚の良さと訓練性能の高さ、従順な性格を活かして、盲動犬や麻薬探知犬として活躍しているものも少なくありません。人なつこく、温和で従順な性格が、笑顔を連想させるのかもしれませんね。
3.柴犬
私たち日本人になじみ深い柴犬も、笑顔をしているように見えやすいのではないでしょうか。柴犬は日本犬の中では唯一の小型犬で、昭和11年に天然記念物に指定されました。
名前の由来は、被毛の色が柴の色に似ているからとも、「小さいもの」を意味する「シバ」からとっているとも言われますが、定かではありません。柴犬に限らず、日本犬全般は、「悍威」「良性」「素朴」の本質がとても大切であるとされています。
「悍威」とは気迫と威厳のこと、「良性」とは素直で従順であること、「素朴」とは飾り気のないことを意味します。日本犬の笑顔は、これらのうちの「良性」と「素朴」の現れともいえますね。
4.ウェルシュ・コーギー
通称コーギーの名前で知られるイギリス原産の犬種も、口角を上げた笑ったような表情が印象的です。尾が長くて耳の先端が丸いカーディガンと、尾が短く耳の先端が尖っているペンブロークがいますが、日本ではペンブロークの方がポピュラーです。
コーギーはもともとは牧畜犬で、その小さな体からはなかなか想像できませんが、主に牛を統率していました。しかも、主人の合図によって自分の家の牛だけを守り、他の牛は追い払うといった複雑な作業をこなしていたというから驚きです。イギリス女王にも愛された犬種でもあります。
5.ポメラニアン
ポメラニアンはドイツ原産の犬種ですが、アイスランドやラップランドでソリ犬として活躍していたサモエドを祖先に持っています。それだけに、「サモエド・スマイル」に似たスマイルを見せてくれる犬種です。
もともとは10kg前後からそれ以上の体格を持つスピッツ犬でしたが、19世紀以降にヨーロッパ全体で流行すると、婦人用の愛玩犬として小型化が進み、現在の大きさになりました。日本でも、かつて「家庭犬御三家」の1つに数えられたほどのブームを巻き起こしました。
ビクトリア女王はポメラニアン愛好家として知られ、亡くなる際には枕元に愛犬のポメラニアンを呼び寄せたといいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介できなかった犬種でも、すてきな笑顔を見せてくれるわんこはたくさんいます。飼い主さんは誰だって、自分の愛犬の笑顔が一番と思っているはず。ぜひ、愛犬と笑顔の絶えない暮らしをつづけていきたいですね。
ユーザーのコメント
30代 女性 夢
(昔飼っていた)