犬をプレゼントとして贈る時に考えるべきこと

犬をプレゼントとして贈る時に考えるべきこと

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何を贈れば喜んでくれるかを考えて、贈り物をすること自体はとても素敵なことだと思います。けれども、誕生日や記念日の「プレゼント」として犬を贈り物にすることは、果たして贈られた人にとっても、犬にとっても、幸せなことなのでしょうか?今回は、犬をプレゼントとして贈るときに、どんなことに気を配るべきかを考えてみたいと思います。

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「命」と「心」を贈り物にすることの意味とは?

箱から出てきた子犬

まず、「贈り物として犬を選ぶ」ということ自体、私は、あってはならないことだと考えています。なぜなら、私にとって家族として犬を迎え入れる、と言うことは、子供を授かることと同じくらいに考えなければならないことだと思っているからです。
犬だけでなく、生き物をぬいぐるみやおもちゃを贈るのと同じように考えて、生き物を贈り物として選ぶのは、恐ろしく愚かな選択です。
動物は、生きている「命」です。そして、動物にも「心」があります。
「命」と「心」は、「金銭で買えるモノ」ではなく、安易にやり取りするべきモノではないのです。
ですから、「犬を誰かにプレゼントとしてあげたい」と思う人の気持ちは、どう考えても理解できません。
けれども、「愛する人を喜ばせたい」という気持ちは理解できます。
「命」と「心」を人に贈りたい…と言う言葉に置き換えるなら、それは、一時だけ相手を喜ばせて終わるような贈り物ではありません。
その贈り物を贈る相手に対して、「自分以外の存在を心から慈しむことを知ってほしい」という気持ちを込めて犬をプレゼントとして選ぶのなら、意味のあるプレゼントだと思います。

犬をプレゼントとして贈る時に考えるべきこと

考える女性

誰かにプレゼントを渡すとき、そのプレゼントがどんな扱いをされるか、そこまで考えて贈り物を選びますか?
「飽きたら」「汚れたから」「古くなって、時代遅れになったから」と言って、捨てられる…ということを予想しますか?
おそらく、ほとんどの人はそんな事まで考えもしないのではないでしょうか?
けれども、「犬をプレゼントする」と考えたなら、贈った相手が幸せになることはもちろん、プレゼントとして選ばれた犬も、生涯、幸せに過ごせるかどうかもしっかりと考えなければいけません。
では、「生涯を幸せに過せるかどうかを考えて贈る」とは、具体的にどんなことを考えなければならないのでしょうか?

生涯を幸せに過せるかどうかを考えて贈る

おじいちゃんと孫と子犬

「最近、うちの両親が歳をとって元気もないし、子犬を飼えば生活に張りが出るだろう」と老齢の両親や、長年連れ添った妻や夫を亡くした親に、子犬を贈りたい…と考えることがあるそうです。
けれど、ここでしっかりと冷静に考えなくてはならないことがいくつもあります。

あなたが犬を贈ろうと思っている人は…

子犬を隠す男性

犬を最期まで看取れる人ですか?

犬の寿命は、最近の獣医学の進歩や、外飼いが減って室内飼いになったことで、犬の寿命は伸びました。そのこと自体は、一緒に過ごせる時間が増えてとても良いことだと思います。
ところが、ペットとしての犬の寿命が延びたことで、人間が長寿になったのと同じような問題が起きるようになってきました。
昔の人は、痴呆症になるまで長く生きることもなく、また、骨粗鬆症になってねたきりになり、食欲が落ちると自然に体力も落ちて、亡くなっていました。
けれども、今は医学や介護、リハビリの技術が進んで、痴呆症になっても足腰が元気だったり、ねたきりになって口から食べ物が食べられなくなっても、胃に直接栄養を注ぎ込んだりして、寿命を長くすることが出来るようになり、介護する家族に大きな負担がかかるようになってきました。寿命が長くなったペットにも同じ現象が起こっています。

犬の命を助けるためなら、出費を惜しまない人ですか?

まして、犬の医療費は人間のように保険が使えません。すべて、実費です。
点滴してもらって、一泊入院しただけでも何万円という出費になります。
ガン治療に使う放射線治療や、外科手術となると、何十万と言うお金が一度に吹っ飛ぶこともあります。

犬の躾をキチンと出来る人ですか?

お手をする犬

家族として犬を迎え入れた後、犬がその家の王様になり、勝手気ままにふるまうようなことがあっては、人も犬も不幸です。
例え、愛くるしい子犬であっても、その容姿や仕草の愛らしさに負けて、甘やかし過ぎてしまうと、人間中心の家庭生活が破綻してしまいます。
家の中のどこでもオシッコやウンコをし、餌をよこせと吠え立て、散歩に連れて行ったら、力任せに引っ張られる、人に吠えかかっても止めることも出来ない。
そうなったら、その犬の末路はどうなるでしょう。最悪、保健所に連れて行かれて、殺処分…と言うことになりかねません。
「犬がいたら、会話も増えて、散歩もするから体に良いはず」と老齢の両親のことを考える前に、トイレのトレーニング、散歩、ごはん、呼び戻しなど、基本的な躾を老齢の両親が、自分で出来る人たちどうかを考えてみましょう。
冷静に考えて、もしも、それらの一つでも出来ないのであれば、犬を贈っても、迷惑がられるだけですので、犬を贈るのはやめましょう。

犬を最優先に考えられる人ですか?

犬を抱きしめる女性

世の中には、私たち愛犬家からすると、考えもつかない理由で「家族として飼っていた」犬を手放す人がいます。

  • 引っ越し先が犬が飼えないから…
  • 一緒に住む予定のパートナーが犬が嫌いだから…
  • 自分を咬んだから…
  • 言うことを聞かないから…
  • 病気をして見た目が悪くなったから…

など、そのほとんどは人間の身勝手によるものです。
例えば、引っ越し先で犬が飼えないから…と言うのであれば、犬が飼える物件を探せば解決します。
自分の都合よりも、犬が快適に暮らしているかに常に気を配り、犬の健康を最優先できる人ですか?

贈り物を贈る人と一緒に暮らしている家族みんなが犬を受け入れられますか?

「犬を家族として迎え入れる」と言うことは、家族が5人いれば、その5人全員がその犬を快く、迎え入れる、ということです。
家族の中に一人でも、「犬なんて飼いたくない」と思う人がいるなら、犬もその人に懐かないし、その人も犬を見るのもイヤでしょうから、お互いに幸せな生活は送れません。
例え、長年飼っていた犬を亡くし、ひどいペットロスになってしまって、ひどく落ち込んでしまっている家族がいたとしても、その人が望まない限り、新しい犬を迎えても、「新しい子を可愛がるなんて、亡くなったあの子を裏切るようで、申し訳ない」と辛さや悲しみが増してしまうことがあります。
家族全員が「ぜひ、新しい家族を迎えたい」と心から願い、準備を整えて犬を迎え入れる環境を整えられるご家庭であれば、犬を贈り物として贈るのも、そう悪いことではないかも知れません。

まとめ

ダンボールから出てきた子犬

「犬を贈り物として贈る」と言うことは、とてつもなく特別な事だと思います。決して、おもちゃやぬいぐるみを贈ってはならないと思います。「命と穢れの知らないまっさらな心を託した」気持ちで贈って、本当にその犬が幸せかどうか、犬を迎えた人も、「贈り物」としてその人のもとへ届けられた犬も幸せかどうか、見届ける義務もあるのではないでしょうか。

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