ブルドッグ
ブサカワわんこと聞くと、まず、ブルドッグを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ブルドッグはイギリス原産で、かつては雄牛（ブル）と戦う競技・ブルベイティングに使われていた犬種です。シワシワな皮膚やずんぐりした体型は、このブルベイティングに勝つために改良されていった結果です。現在ではイギリスの国犬であり、イギリス海軍のマスコットにもなっています。
性格
ブルベイティングが行われていた頃には闘争的で好戦的な性格でしたが、その後の改良によって、温和で冷静沈着、忠実な性格に生まれ変わりました。本国イギリスでは、「勇気」「不屈」「忍耐」の象徴といわれています。
飼う時の注意点
短吻種、いわゆる鼻ペチャわんこに共通する点として、体温調節が苦手で暑さや寒さに弱いという特徴があります。特に熱中症には注意が必要で、多くの航空会社が貨物室での受託を行っていないので、飛行機で一緒に旅をしたいという方には向きません。
また、そのアンバランスな体格のため、運動があまり得意でありません。しばしば肥満におちいりがちですが、無理に運動をさせすぎるとかえって関節や呼吸器に負担をかけてしまいます。その子に合った適度な運動量を見極めてあげる必要があります。
また、出産の際には難産になることが多く、帝王切開に至ることが多い犬種としても知られています。家庭で出産させる場合には、獣医師とよく相談しておく必要があります。
パグ
ブルドッグと並んでポピュラーなブサカワわんこです。原産地は中国ですが、ヨーロッパに渡ると各国の王室や貴族社会でもてはやされ、オランダでは王家のシンボルとなるほどでした。
性格
穏やかで主人に忠実ですが、嫉妬心が強く頑固ともいわれます。
飼う時の注意点
パグもブルドッグと同様、短吻種に当たるため、温度調節には特に気を配る必要があります。
また、パグの大きな特徴の1つとして、眼球が大きく飛び出していることが挙げられます。そのため、目のトラブルが多い犬種として有名です。物理的な外傷はもちろん、外傷に端を発する角膜炎や白内障等の眼病、また、まぶたから眼球が飛び出してしまう眼球突出という疾患にもかかりやすい犬種です。お散歩のときに障害物に目に引っかからないように注意する他、お友達わんこと遊んでいるとき等にも、頭部に大きな衝撃を受けないように注意してあげましょう。
チャイニーズ・シャー・ペイ
中国原産のシワシワわんこを、もう1種類ご紹介します。それがこのチャイニーズ・シャー・ペイで、シャー・ペイとはまさに「垂れ下がった皮膚」を意味します。皮膚のしわはパピーのときが最も激しく、全身に及びますが、成長していくと首から上の頭部だけになります。また、ギネスブックでは、「世界で最も珍しい犬」として紹介されています。
性格
そもそも家畜の見張りや番犬として飼育されていたことから、家族を守ろうという意識が強い犬とされています。洋犬のように愛想が良いわけではありませんが、冷静沈着で愛情深さを持ち合わせています。
飼う時の注意点
パピーのときには特にしわが激しいため、皮膚を清潔に保つためにしわの部分を定期的にタオルで拭いてあげる必要があります。また、成犬以降も皮膚のトラブルが多い犬種ですので、家庭でのデイリーケアが非常に大切になります。
パグと同様に目のトラブルも多いため、眼病のチェックも欠かせません。
なお、繁殖系統によって、生まれつき攻撃的な性格を持っている場合があるので、子犬を選ぶ際には注意が必要とされています。
マスティフ
マスティフには、ブル・マスティフやチベタン・マスティフ等さまざまな犬種があり、ブルドッグもチャイニーズ・シャー・ペイも、マスティフを祖先に持つ犬種です。シワシワわんこの発祥といっても過言ではないかもしれません。原産国はイギリスですが、古代ローマではクマやライオンといった猛獣と闘う競技に使用されていました。
性格
ブルドッグと同様、闘犬時代には荒かった気性も、現在では温和なものに改良されて、主人に絶対的な忠誠心を示す優秀な番犬といわれています。「威厳」をもった性格が評価されています。
飼う時の注意点
体高は約70cm以上とかなりの大型犬で、必要とする運動量も多いため、家庭で飼う場合には広い飼育スペースと定期的に十分な運動をさせられる環境が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか？ユーモラスで独特な見た目をしたシワシワわんこは、一度トリコになってしまうと病み付きになってしまう方が多いようです。あなたのお気に入りのシワシワわんこは見つかりましたか？
