大型犬が温厚で優しい性格な理由4選
犬は人間と長い年月過ごしてきているため、優しい性格をしている子が多いです。しかし、その中でも「大型犬は温厚である」「優しい」と言われる事が多いように感じます。では、なぜ大型犬は多くの人に優しいと言われるのでしょうか。
1.賢い印象が強い
まず第一に賢い印象が強いという理由が挙げられます。実際に犬種の中でも賢さランキングで上位に挙がっている犬種には、ドーベルマンやレトリバー犬種など、大型犬が多くランクインしている印象があります。
賢いということは、正しいしつけをしっかりすることによって、飼い主や他の人に対して従順で、優しい思いやりのある子に育ちやすい傾向にもあります。
覚えさせたしつけをしっかり実践してくれるという面から見て、人間は「この子は私たちが教えた事をしっかり守ってくれている」「賢くて思いやりがある」といった印象を持ちやすいと考えられます。
2.飼い主さんに従順な犬が多い
先ほども「従順」という言葉が出てきましたが、しっかりしつけをすることで、大型犬は小型犬や中型犬に比べても、特に飼い主に従順となる傾向が強いです。
飼い主さんのことをパートナーやリーダーとしてしっかり認識し、「飼い主さんが今どういう指示を出しているか」や「どのような気持ちでいるか」などを察しようとする努力をする子も多いです。
もちろん、従順であるかどうかは大型犬の中でも犬種ごとに性格の違いは見られますが、しっかり飼い主さんが自らしつけをする事で信頼関係が強まり、「飼い主さんと一緒に居れば安心」という安心感を抱いてもらい従順な子になるケースが非常に多いです。
3.我慢強い一面もある
小型犬や中型犬、大型犬に区別をした際、最も我慢強いという印象が強いのは大型犬です。例えば小さな子どもにたくさん触れられたり、寄りかかられても動じる事はなく、その場の状況に身を任せているような態度を取る大型犬は多いです。
このように、小型犬や中型犬であれば威嚇をしてしまったり、反対に逃げてしまうような状況でも動じず、ジッと我慢するような様子が多く見られる大型犬は、「優しい」「おだやかな性格」という印象を持たれる事が多いです。
これは大型犬が小型犬に会った際、相手が少し怖がっている事を察知し、頭を伏せて「大丈夫だよ」とサインを出す状況と根本は非常によく似ています。自分が怒って手を出してしまうと相手を傷つけてしまう可能性があるという事を理解している可能性もあり、その点においても1番始めに紹介した「賢さ」が見え隠れしています。
4.様々な職業に就いている
そして私たち人間が「大型犬は特に優しい」「おだやかな性格をしている印象」と感じる最も大きな理由は、警察犬や災害救助犬、介助犬、セラピー犬など、人間の手助けをしてくれる仕事に就いている犬の多くが大型犬であるという理由が挙げられます。ドーベルマンやラブラドールレトリバーなどが働く犬の代表としてよく取り扱われます。
やはり、自分の事を助けてくれる存在に対しては、「優しい」といった印象を誰もが持ちます。その活躍の多くを大型犬が担っているという印象から、「大型犬は優しい」、あるいは賢いといった印象が強まっていると考えられます。
日本国内で人気の大型犬は?
日本国内では家の大きさや土地の面積などから、大型犬よりも小型犬や中型犬が人気の傾向にありますが、だからといって大型犬を飼っている家が少ないというわけではありません。
日本での大型犬人気犬種は、1位がラブラドールレトリバー、2位がゴールデンレトリバー、3位がバーニーズマウンテンドッグ、その後にシベリアンハスキーと続きます。これを見ると、特にレトリバー犬種の人気が断トツで高いと言えるでしょう。
レトリバー犬種は様々な仕事に就いている犬の代表格とも言える存在で、性格も非常に温厚で優しく、フレンドリーな性格をしているため飼い主に懐きやすいという一面を持っています。大型犬というだけで非常に飼育は大変ですが、大型犬の中では比較的、共に暮らしやすい犬種と言えるでしょう。
鈴木桂子
大型犬の場合、ブリーダーが特に性格の穏やかな神経質ではない個体を繁殖に使い、長い時間をかけて犬種の改良を行ってきた事で、より人に寄り添った穏やかな性格になって来たと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。大型犬が優しいという印象を持たれている理由として、最も大きい理由は人間を助ける仕事をしている場面を多く見るからというものが挙げられます。しかしそれだけでなく、しっかりしつけをすることで、飼い主にとって最高のパートナーとなる可能性を非常に大きく秘めた犬種でもあります。今まで大きくて怖いという印象を持っていた方は、ぜひこの機会にその印象を払拭しましょう。
鈴木桂子
大型犬は長い時間をかけて、人間の要求に応じて働くことを進化させてきました。むろん、小型犬や中型犬も、もともとは狩りのために働いていた犬種がほとんどです。しかし、それはあくまでも犬の「本能」に沿ったものです。
ですが、牧羊犬や救助犬、番犬・警察犬など人間の「必要」に応じて働く犬には「忍耐力」「従順性」、時には「判断力」が求められます。そして、働く犬には「じっと待つ」「無駄に吠えない」「飼い主を守る」この要素が必要です。これらを兼ね備えているのが大型犬であり、「優しい」という印象へとつながるのではないでしょうか。