犬の老衰を見極める10のサイン

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犬の老衰を見極める10のサイン

人間よりも犬の方が何倍も早く歳をとります。老化し、白髪が生える、毛艶が悪くなる、筋肉が落ちる、視力・聴力が衰えるなどの症状があらわれ始めます。さらに何年か過ぎると、老衰の状態になります。どのような症状があると老衰と判断するのか10のサインからチェックして見ましょう。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬の老衰とは?

黒犬

老衰は「歳をとって老齢化により心身が衰えること」を言います。
普段なんともなく出来ていた事が心身の衰えにより苦手になったり、できないことが増えてきます。それは、犬も同じです。

愛犬は老衰?チェックしたい10のサイン

ゴールデン

1 元気がない

呼び掛けても反応しない、ボールやお気に入りのおもちゃで遊ばなくなった、散歩に行きたがらなくなった、新しく見る物や人に興味がなくなったなど。

2 食事の量や好みが変わる

通常量を食べ残す、好き嫌いの好みが変わり好きな物だけ食べるなど。

3 睡眠時間の増加

1日の大半の時間を眠って過ごす、睡眠中起こしても起きない、睡眠中軽度の痙攣があるなど。

4 体臭がきつくなる

虫歯や歯周病によりヨダレの量が増え臭う、新陳代謝が衰え皮膚炎による膿んだ臭いがする、耳垢がたまりやすくなる、目やにが増えるなど。

5 見た目の変化

白髪が生える、毛艶が悪い、筋肉の衰え、目の輝きが少なくなる、換毛期のサイクルがずれるなど。

6 排泄の量や場所の変化

オシッコの回数が増える、トイレではない場所で排泄する、便秘など。

7 聴覚・視覚の機能低下

老齢性難聴、目が白く濁る(核硬化症・白内障)など。

8 イボ、腫瘍

皮膚の老化によるイボが体の表面に出来る、肥満細胞腫などの腫瘍が出来るなど。

9 わがままになる

急に触られて驚いて怒る、コマンド(指示)に従わない、吠えて要求を伝えようとするなど。

10 痴呆

呼び掛けに反応しない、鳴き続ける、同じ場所を丸くるくる歩き続ける、方向変換出来ず立ち往生する、昼夜逆転の生活など。

チワワ白内障

犬を老衰と判断した際に飼い主が配慮できること

安全な環境を確保する

フレブル

フローリングの床で滑って骨折や脱臼をするのを防ぐ

毎日の散歩で足裏パットも薄くなりストッパーとしての役割が出来なかったり、老化による骨の脆さがあり、家の中で重傷を負ってしまうことが増えるので注意しましょう。フロアマットを強いたり、カーペットにズレ防止の対策をしましょう。ソファーから降りる時の段差は大きいので要注意場所です。

家具の角を保護する

視力が下がってきたり、痴呆で家の中を徘徊する際に家具や置いてあるものにぶつかる事が増えます。家具の角につけるクッション材が赤ちゃん用品取り扱いのショップや100円ショップでも購入する事が出来ます。

トイレの場所を増やす

老化により排尿の回数が増えたり、タイミングが遅れてトイレ以外で粗相してしまう事もあります。粗相してしまったわんこは何とも悲しそうな表情をします。トイレを増やせば、尿意をもよおした場所から間に合うタイミングかもしれません。

ベッドまたはハウスを清潔で快適にする

睡眠時間が増えた老犬にとって安心して眠れる場所があることは必須です。静かで、かつ飼い主の気配を感じられる場所が良いでしょう。フケが落ちたり抜け毛が増えることでベッドが不潔になりやすいので、こまめに掃除をしましょう。

老衰の状況を把握し適した態度で愛犬に接する

遊びに工夫を

遊びに興味がなくなった愛犬を遊びに誘いましょう。誘い方や今までやったことがない遊び1つで楽しそうな顔をすることもあります。興味、意欲の低下をこれ以上低くしない為に工夫しましょう。

食事に注意を

前日食べなかったフードを今日あげたら食べる、しかし翌日は食べない等、食が不安定になります。いつものフードをあげたけど食べないからお腹がすいていないのだろうと判断したりするのは危険です。いつものフードをふやかしたり、トッピングする事で食べられる事もあります。動物は食事を摂れず栄養が足りなければあっという間に弱ってしまいます。食事量は重要視しましょう。

驚かせない配慮を

視力が元々弱い犬にとって聴力が弱ると、今までのように情報収集が出来ずイライラし神経質になってしまいがちです。驚かせないように急に体に触れたり大きな声で呼ぶのはやめましょう。犬の正面から声とジェスチャーでアピールしましょう。

まとめ

ゴールデン

ついこの間まで出来ていた事が出来なくなる。これは本当に犬自身も飼い主も受け止めたくない悲しい気持ちがあることでしょう。しかし、今は赤ちゃん犬でも必ず死を迎えます。平等に皆歳を重ね老いて死に至る。必ず訪れる日を想定しながら毎日を過ごす…それを辛くても認識することで老衰状態の愛犬をお世話出来ると思います。犬は困った事があっても言葉で伝えられず辛いかもしれません。何を伝えたいのかわずかな反応を見て判断し接していきましょう。

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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