犬の「シニア」は何歳から?
広く一般的に、「犬は7歳からシニア世代だ」と言われていますが、小型犬から大型犬まで幅広い犬種が含まれる犬の場合は、サイズによってシニア、そして高齢犬へ突入する年齢が変わってきます。
小型犬・中型犬の場合
まずは小型犬と中型犬から見ていきましょう。小型犬と中型犬の特徴として、最初の1年の成長が早いという点が挙げられます。しかし、その後は成長スピードが遅くなるため、シニア世代に突入するのは、大型犬よりも遅いです。
では、小型犬と中型犬がシニアに突入する年齢は何歳からなのでしょうか。
答えは6~7歳からシニア犬となります。また11歳になると高齢犬となり、人間で言うと60歳を過ぎた年齢となります。
大型犬の場合
大型犬の場合は、先ほどの小型犬と中型犬の反対となります。したがって、幼い内は成長スピードが遅いものの、成犬になると一気に成長が早くなるため、シニア世代に突入する年齢が小型犬と中型犬に比べると早いです。
具体的に何歳からシニア犬になるかと言いますと、大型犬の場合には5歳にはシニアと考えておきましょう。また高齢犬になるのはもっと早く、8歳には高齢犬となってしまいますので、早めからのケアが必要となります。
また、小型犬や中型犬よりもシニア犬になるのが早い大型犬は、実は寿命も短い傾向にあります。早い内からケアすることで健康を維持し、長生きさせることにも繋がりますので、飼い主さんの頑張りが必要です。
犬がシニアになったら「健康維持」を心がける
どのサイズ・犬種のわんちゃんも、シニア期に入ってからの「健康維持」がとても大切だと分かったかと思います。
では、そんな健康を維持するためのケアにはどのような方法があるのでしょうか。様々な面から健康維持方法をご紹介して参りますので、シニア世代に突入している犬にはもちろん、これから突入するという人も必見です。
犬のシニアの健康維持方法①「食事管理をしっかり行う」
まずは食事管理をしっかり行いましょう。今まではちゃんと計らずに与えていたという人も、シニア世代に突入すると運動量が一気に減りますので、しっかり管理をしてあげなければ脂肪が以前よりもつきやすくなってしまいます。
肥満となってしまうことで、他にも様々な悪影響が身体を蝕む恐れがありますので、「大丈夫でしょう」と高をくくらず、しっかりと計量してあげましょう。
また、顎の筋力も衰えたり、歯のトラブルもでてくるので、以前食べていたドライフードなどが食べられなくなる可能性もあります。よく観察し、「最近、食欲不振かも」と感じたら、少しふやかして与えるなど工夫しましょう。
犬のシニアの健康維持方法②「運動量は愛犬の様子を見て決める」
運動をすることは筋力アップにも繋がるので良いことですが、シニア世代に突入すると足腰が弱まり、さらには病気にもなりやすいため、無理矢理散歩に連れて行くというのは身体に負担をかけてしまう恐れがあります。
そのため、今までよりも散歩の時間を少し減らしてみたり、愛犬を観察して、その日体調が優れないようであれば、無理して連れて行くことはありません。あとは、緩やかな坂道を散歩させたり、わんちゃん用のプールなどがあれば水中での運動もいいかと思います。
もちろん、散歩を楽しみにしているようであれば連れて行ってあげましょう。散歩は老犬にとってリフレッシュとして考えてあげると良いです。さらに筋力を落とさないことも老犬には大切なことです。
また、散歩する際には、以前は通っていた階段などもなるべく避けてあげると良いでしょう。ちょっとした振動が足を捻挫させてしまったり、ヘルニアに繋がってしまったりするからです。
どうしてもその場所を通らなければいけない場合には、飼い主さんが抱っこをして降ろしてあげるなど、補助してあげましょう。
犬のシニアの健康維持方法③「健康診断を定期的に受ける」
皆さんは愛犬を定期的に健康診断へ連れて行っていますか?シニア世代に突入した犬は、今まで以上に病気を発症しやすくなりますし、飼い主さんが気付かない内に足腰に負担がかかっている恐れもあります。
獣医さんに診察してもらうことで、小さな病気も見逃さず、早期発見へと繋がりますので、シニア世代に突入している犬には定期的に健康診断を受けさせるようにするべきでしょう。
定期的な健康診断の目安として、若い犬は年に1回、シニア世代に突入している犬は年に2回程度行うと良いです。
犬のシニアの健康維持方法④「床に工夫を施す」
今までは気にしていなかった家の床にも気を遣うことが大切です。「床?」と思う方もいるかもしれませんが、先ほどもお話した通り、シニア犬は足腰が以前よりも弱くなっています。
したがって、フローリングなどの固い床の上を歩くことで、より足腰に負担をかけている恐れがあります。中にはすべって転んでしまい、怪我に繋がるケースもありますので注意が必要です。
飼い主さんの中には床自体を犬用に変えてあげるという方もいますが、「そこまでお金がない」という方は、絨毯や滑り止めがついているマットを敷いてあげるだけでも大きく違います。
最近ではネットでも購入することが可能ですので、愛犬に怪我をさせてしまわないよう、今から予防しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。シニアに突入するのは7歳頃からと言われていますが、それは小型犬と中型犬であり、大型犬の場合には5歳からシニア世代に入ります。
シニア世代に入ると今までは無かった怪我なども多くなりますので、飼い主さんが注意を払ってあげることが大切です。ぜひ今回ご紹介した健康維持法なども試してくださいね!
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