犬の体温が低い原因について 危険性と対処法など

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犬の体温が低い原因について 危険性と対処法など

犬にも体温が低い時があります。気温が低い日に、平熱よりも少し冷えたくらいの体温なら問題ないのですが、犬の低体温には病気が隠れていることもあります。体温といえば高熱の印象が強く、犬の高熱は飼い主としても心配で注意することも多いですが、低い体温というのは意外に盲点かもしれません。実は高熱よりも命に関わる状態に陥りやすい、犬の低い体温。今回はそんな怖い犬の低体温についてまとめてみました。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬が低い体温になってしまう原因

サプリを見つめるフレブル

犬の体温が低い状態になってしまうのには様々な原因があります。例えば怪我、体が濡れる、寒い所に長時間いたなどの外側の要因から、ストレス、栄養の偏り、運動不足、便秘などの内的な要因などが考えられます。

外的要因については室内飼いであれば犬のために室温を1~2℃上げる、服や靴下など防寒具を与えるなどの対策が有効です。

内的要因であれば栄養の偏りの場合、カロリーやたんぱく質などの栄養素の他に、熱を効率的に作るビタミンやミネラルがフードに不足している可能性があるので、サプリ等も取り入れましょう。

運動不足については散歩量が少なく代謝が悪くなっていたり、(便秘も同様に代謝が悪くなり低体温となることがある)ストレスの場合は、それが原因で体温をコントロールする自律神経が乱れている、などといった理由が考えられますので、それらを改善する必要があります。

また、年齢を重ねた犬ほど低い体温になりやすい傾向がありますが、これは高齢になることにより運動が不足し、筋肉の量が減り代謝が悪くなることが一つの要因としてあるようです。

犬の平熱と低体温

体温計をくわえる犬

では、犬は何℃が平熱と言われていて、何℃からが犬にとって低い体温なのでしょうか。

犬の平均的な体温については、その犬の大きさなど個体差があるものの、一般的には37、5℃~39℃ぐらいが平熱であるとされています。人間と同じくらいの体温だと、犬には低すぎる体温になってしまいます。

この体温については、同じ犬であっても一日の時間によりプラスマイナス1℃ぐらいの変動があるようです。体温は朝起きてすぐが一番低く、夕方の16時~18時頃が一番高くなる傾向にあるようです。また、子犬や小型犬は体温が高めであり、大型犬や老犬は体温が低いということが多いようです。

しかしながらこれは個々の犬によって違いがあり、平熱が元から低い犬の場合、微熱と言われる39℃の範囲でも高熱に入ることもあるので注意しましょう。

本題の低い体温については、犬の場合37℃からそれを下回る体温だと低体温ということになります。
犬は低体温になると元気がなくなる、体が冷たい、肉球の異常な冷え、意気消沈、血圧や心拍数の低下、呼吸がゆっくりになるなどの症状が見られることがあります。

犬の体温が低い場合は病気の可能性も

病気の犬

犬の低い体温は外面的、もしくは内面的な影響によって表れる症状であることも多いですが、それ以外にも病気が原因で低体温になっていることもあります。

例えば甲状腺機能低下症では、熱を上げる指令ホルモンを出す役割の甲状腺がうまく機能しなくなり、犬の体温は平熱よりも低い状態まで下がってしまいます。また、尿毒症という病気は腎臓機能が衰えることで老廃物をうまく排出できなくなり、血液中にたまってしまう病気であり、低体温の症状が見られることがあります。

このように犬の体温が低い状態というのは、外的な環境や内的な要因だけでなく、もっと怖い病気が隠されていることもあるのです。

もし犬が低体温状態になったら

毛布にくるまる犬

愛犬の体温が低く感じる場合、加湿も含め、室温を少しずつ上げ、ドライヤーや布団乾燥機等で温めた毛布で犬を包んであげます。ペットヒーターを利用するのも効果的です。 エアコンをつける時は犬に直接風が当たらないように気をつけてください。

また、犬は足が冷たいと体の熱を奪われ、体温も低下してしまうので、足とお腹は特に冷やさないように気をつけてください。服はお腹もカバーできるものを、嫌がらないようなら靴下などを履かせてあげることも効果的です。外からゆっくりと確実に暖めて、食欲もあるようなら鶏の煮汁など暖かいスープを与えてあげましょう。

犬は平熱よりも低い体温になってしまうと、犬自身も衰弱していることが多いので、上記のように犬を暖かくさせる対策をして、すぐに病院に行きましょう。

まとめ

ニットを着る犬

犬の体温が低い原因は外的環境、内的要因など様々ありますが、老齢、病気などそれ以外の理由もあるようです。

犬は高熱だけでなく、低すぎる体温も危険ですので犬が寒さを感じないよう防寒対策をしてあげましょう。また、病気により愛犬の体温が低くなっている場合は命に関わることもあります。不安に思うことは獣医さんにしっかり相談し、異常を発見したらすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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