犬が心臓発作を起こしたときの対処法

【獣医師監修】犬が心臓発作を起こしたときの対処法

愛犬が心臓発作を起こしたら、どのように対処すればよいのでしょうか。犬が心臓発作を起こすには様々な原因があります。いつ起こるか分からない心臓発作が起きたときに直ちにすべきこと、対処法、考えられる病気などをここで説明したいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が心臓発作を起こしたときの対処法

横になっているダックス

犬が急に倒れて心臓発作を起こすと、多数の飼い主さんはびっくりして駆け寄ってしまいます。白眼を向き、泡を吹いて痙攣のようにバタバタと手足を動かす様子は、見ていて本当に辛いものです。しかし、発作を起こしている時に無理に抱っこしたり身体を抑えたりしてはいけません。

近くにある物を退かせる

これは発作を起こしているときに物が当たり、愛犬が下敷きになるのを防ぐためです。動かせない物や家具などは、クッションや座布団などでカバーしてください。

無理に手を出さない

意識が朦朧としている時に、抱っこしようと手を出してしまうと飼い主さんが噛まれる危険があります。安心させてあげたいという気持ちを抑えて、飼い主さんと愛犬の安全を考慮して、冷静に治まるのを待ちましょう。

発作の時間や様子を記録する

発作時の様子を獣医師さんに詳しく説明できるように、記録を付けると診察がスムーズに進みます。携帯で動画を撮るのも一つですね。時間は何分かかったか等、治まるまでの様子のメモを取るのも良いでしょう。

犬の心臓発作の原因

獣医の診察を受けているプードル

心臓発作は高齢犬に多発する傾向にあります。しかし、先天性の心臓疾患によって子犬の頃から発作が起こることもあります。先天性の場合は、動物病院での初めての健康診断や、ワクチン接種時などで受ける聴診によって、判明することが多くのみられます。

聴診では心臓の雑音が聴こえますが、詳しくは心電図やレントゲン検査、心臓エコー検査をする必要があります。また、心臓発作とてんかん発作の症状がよく似ており、間違われることが多いです。

てんかん発作の場合

心臓発作とは違い、発作が起きる前にボーッする、落ち着きなくうろうろする、目が虚ろになるなどの前兆があります。発作も長時間続き、長いと1時間を超えることもあり、発作の繰り返しが続きます。

犬の心臓発作の症状

寝ているラブラドールと救急セット

主な症状として以下が挙げられます。

  • 運動を嫌がる
  • 失神する
  • 咳が出る

これらは心臓病 の特徴的な症状でもあります。特に咳は夜から朝方にかけて酷くなり、アヒルのようなガーガーという咳を繰り返します。しんどくなるため運動を嫌がり、散歩も行きたがらない、または散歩中に何度も立ち止まります。

犬の心臓発作が起こる可能性がある病気

聴診器をあてられているダックス

心臓病には先天性や高齢による原因など様々ありますが、犬の心臓病で代表的な「僧帽弁閉鎖不全症」という病気があります。ここでは、僧帽弁閉鎖不全症について紹介します。

僧帽弁閉鎖不全症とは

心臓には左心房と左心室を分けるために薄い弁が2枚あり、これを僧帽弁といいます。僧帽弁閉鎖不全症はこの僧帽弁が何らかの原因で閉まらなくなってしまうことで、心不全を起こす病気です。

興奮すると呼吸困難、進行するとチアノーゼや肺水腫を引き起こします。完治は難しく、治療は緩和や延命が目的で強心剤や利尿剤を投与します。発症後の経過としては、

  • 低ナトリウムの食事療法を行う
  • 与えられた薬はしっかり飲ませる
  • 運動は控え、散歩も獣医師と相談してから

などの様々な制限がかけられます。特に薬は途中でやめてしまうと発作を起こす可能性が非常に高くなり、命に関わります原因は分かっていませんが、チワワやマルチーズ、キャバリアなどの小型犬が好発犬種です。

また、僧帽弁閉鎖不全症の検査にはエコー、レントゲン、血液検査などが行われます。MRI検査を行う場合は、大学病院などの設備が揃う病院での検査になるため、紹介状を書いてもらい検査を受けに行かなければならない場合も考えられます。しかし、僧帽弁閉鎖不全症でMRI検査を行うことは稀です。

まとめ

ブランケットで元気なく伏せている犬

愛犬が心臓発作を起こしてしまうと、飼い主が焦ってしまうのは当然のことです。呼吸ができなくなってしまい、窒息状態になり意識を消失してしまうこともあります。

発作時に二次的な怪我をしてしまわないよう、飼い主は冷静になって見守ってください。治まった後にゆっくりと声をかけて優しく撫で、様子を見て病院へ電話や受診されると良いでしょう。いつもと様子が違う場合はただちに電話し、指示に従いながら病院へ向かって下さいね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 カービィ

    11才のミニチュアシュナウザーの女の子です。一年前の健康診断で心臓病があることがわかり、投薬で病気の進行を抑えていましたが、徐々に悪化してきて、薬の種類も増えてきました。今年の4月の朝の散歩の途中で倒れて失神してしまいました。その時は急に大声で吠え続けて痙攣を起こしているようでしたが5分ぐらい抱き抱えて家に着くころには、平常時に戻っていましたが、2回目に倒れたときは、咳、呼吸も荒かったため、急きょ入院することになり4泊5日、病院にお世話になりましたが、かなり厳しく覚悟しなけらばならない状態でした。その時、獣医師の先生から酸素ハウスの存在を教えて頂きレンタルで家に設置しました。とても呼吸が楽なようで自らハウスの中に入って眠っています。多分、酸素ハウスに入れてなかったら今現在、痩せてきてはいますが、こんなに元気に過ごせてはいなかったと思います。
    私も教えて頂くまで酸素ハウスの存在を知らなかったので、家でお世話するにはとてもいいとおもいます。
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