よくしつけ教室などで相談される項目、上位に入ってくるのが「無駄吠え」です。
飼い主さんからはなんで吠えるのかわからない、どっかに向かって吠えている。というような原因もなく吠えているという声を聞きますが、それは絶対にないです。
かならず対象がいて、原因がないと犬達は行動しないからです。
じゃあ、なんなのか？となると犬達は私たちよりも何十倍何百倍も鋭い感覚を持っているので私たちが気づかないことに気付くのが当たり前だからです。
無駄吠えの原因とその対処法
代表的な、無駄吠えは3つあります。
①来客者に対しての吠え
②要求吠え
③犬や人に対する吠え
原因としては犬の性格や生活環境も影響してしまうので一概にはいえませんが、①や③は警戒心や怖い、どこかに行って欲しいという気持ちに起因してることが多いです。
稀に、犬や人が好きすぎて②の要求になってる場合もあります。
警戒心が強かったり怖がりな犬にはその環境に馴らしてあげる、その環境で良いことが起こるように仕向けるなどの練習を繰り返してあげるとその状況に馴れてきて気にならなくなります。
具体的な練習としては、チャイムが鳴ったらおやつがもらえたり、人が来たら褒めてもらえる、というものをレベルを下げて練習してあげると良いと思います。
（実際に練習を行う場合、最初から大きいチャイムだと、反応が大きくなるので、録音したチャイムを小さく鳴らすなど工夫が必要です）
次に②は警戒心が強いよりはフレンドリーな子に多い状況ですが、構って欲しい！こっち来て！遊ぼう！ご飯ちょうだい！起きて！！！など犬達の都合の良い時に望んでいる行動を人間達にしてもらうための吠えです。
もともと、お母さんを呼ぶときなどもクンクンと鳴いていたので当たり前だと思います。ですが声が大きくなったり悪化して行くというのは人がその行動を強化している結果だと思います。
例）朝、なかなか起きない飼い主さんを起こそうと「わんわんわん！」と泣き続けた愛犬。あまりにもうるさくて耐えかねた飼い主さんが起きる
⇒結果、愛犬は吠えていたら飼い主さんが起きてくれるんだ！と理解してしまいさらに吠えるようになってしまいます。
具体的な練習としては、よく聞く方法ですが最初は無視が一番です！
愛犬が望んでいる行動さえしなければ強化はされないのです。それでも吠えはうるさく感じてしまうもの。。。マンションなどで飼っていればなおさら近隣の迷惑も考えてしまいます。
そんな時の対処としては、とりあえず吠えを一時的に止まった時にすかさず望んでいた行動をしてあげることが大切です。
タイミングはとても難しく大変ですが、効果的です。これも1回では完全に学習はしないので繰り返して行ってあげることが大切です。
これらの練習方法は、一部の方法で必ずしも愛犬にピッタリ合う方法とは限らないのでためして見て(最低1ヶ月ですね！)ダメだったら他にアプローチすることも考えた方がいいと思います。
