1.日本スピッツ
「日本スピッツ」はその名の通り、日本産のスピッツ。1920年代から30年代に数多くのスピッツタイプの犬を掛け合わせて作出されました。全身を覆う真っ白な長毛の被毛が特徴です。好奇心旺盛で遊び好き、活発な性格をしていいます。反面、警戒心も強いため、無駄吠えが多いとされてきましたが、近年は穏やかな性格の個体も増えているといわれます。
日本産ではありますが、日本の高温多湿の環境は得意ではありません。飼育の際は室内飼いを基本としましょう。運動は毎日30分~1時間程必要です。ボール遊びなども積極的に取り入れるようにしましょう。真っ白な長い被毛には、週1~2回のブラッシングが必要です。換毛期においては、更に回数を増やしましょう。
2.ボロニーズ
「ボロニーズ」はイタリアのボローニャ地方原産の超小型犬です。正式名は「ビション・ボロネーゼ」といいます。原産地名にちなんでボロニーズと名づけられました。その歴史は古く、1000年程前から地中海沿岸で飼育されていたとされ、アリストテレスの文献にも登場しています。貴族に愛されてきた歴史も持つ通り、白くふわふわとカールした美しい長毛に全身が被われています。
性格は控えめで落ち着きがあり、陽気で遊び好きな一面もあります。初心者にもしつけやすい犬種といわれますが、怒られることや無視されることが苦手なため、褒めることでしつけを進めていきましょう。飼い主さんに喜ばれることが大好きな犬種です。散歩は1日2回、1回につき10分ほどでも構いません。太りやすい体質でもあるため、体重管理はしっかりと行いましょう。
3.サモエド
雪のように白くフワフワとした被毛を持つ「サモエド」。シベリアに住むサモエード族が由来となって名づけられた大型犬です。遊牧民が連れたトナカイの牧畜や、そりを引く役割を持ち遊牧民と共に過ごしてきました。性格は温和で優しく、辛抱強いといわれます。他人や他犬にもフレンドリーに接することができます。大きな見た目に反して、甘えん坊で人間が大好きです。
非常に体力のある犬種であり、遊び好きな要素も加わるため、少なくとも毎日1時間以上の散歩が必要です。寒い季節も体を動かすことに喜びを感じます。暑さには弱いですが、体力があるため、夏場は朝晩の涼しいうちにしっかりと運動をさせてあげましょう。従順でしつけがしやすく、自立心もあります。一方、遊び好きなため飼い主さんが留守がちで退屈してしまうといたずらをすることがあるそうです。散歩以外にも十分に遊ぶ時間を確保してあげましょう。
4.ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア
「ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア」はスコットランド原産の小型犬です。日本でも「ウェスティー」という愛称で親しまれています。剛毛でダブルコートの白い被毛を持ち、短い胴に短い手足が愛らしい姿をしています。性格は好奇心旺盛で活発、陽気で遊び好きです。反面、見知らぬ相手や動物には警戒心を示します。自立心が強く、負けず嫌いな気質を持つため、攻撃的な一面を見せることもあります。
遊び好きな活発な犬種のため、運動の時間は十分にとってあげましょう。一日2回、1回30分ほどの散歩を行いましょう。警戒心が強い性格を和らげるためにも、他の犬と遊ばせることで社会性を身に着けることも大事です。しかし、唐突に猟欲を見せることがあるため、放し飼いをしてはいけません。わがままで頑固な性格のため、しつけはやや難しいといわれます。プライドがあるため、叱るしつけではなく、褒めるしつけで伸ばすように注意しましょう。
5.グレート・ピレニーズ
垂れ耳にダブルコートの分厚く真っ白な被毛が印象的な「グレート・ピレニーズ」。元はヨーロッパの山岳地帯で、番犬や牧羊犬として働いてきた歴史を持ちます。その美しい佇まいと飼い主に忠実な性格が人気を集めています。その姿からもおっとりとした性格をイメージされることも多いですが、実際には警戒心が高く、自分で考える力もある犬種です。
グレート・ピレニーズ大を飼育する前提として、体の大きさに合わせたスペースの確保が必須です。体はかなり大きくなり、運動能力も非常に高いです。また、暑さにも十分な対策が必要です。ダブルコートの大型犬のため、換毛期以外でも相当量の抜けがあるため、毎日のブラッシングが必要です。これらの要素を受け入れ、お世話することが可能な家庭のみ飼育が可能です。
まとめ
白い毛を持つ犬種5選をご紹介しました。美しい白い被毛を保つには、定期的な被毛のお手入れも必要です。魅力あふれる白い毛を持つ犬種。まだまだたくさんの白い毛を持つ犬種はいるため、ぜひチェックしてみてくださいね!