犬が尿漏れをする原因と考えられる病気、対処法について

【獣医師監修】犬が尿漏れをする原因と考えられる病気、対処法について

犬の尿漏れで悩んでいる飼い主さんはいませんか?高齢犬でなくとも、尿漏れをすることがあります。その原因と考えられる病気や対処法についてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が尿漏れをする原因

トイレの上に座る犬

犬の尿漏れで悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。高齢犬以外の犬でも、さまざまな理由で尿漏れをすることがあります。今回はそんな犬の尿漏れについて、原因や考えられる病気、対処法についてご紹介します。

犬が尿漏れをする原因として、大きく分けて次のようなものが考えられます。

  • 「高齢」によるもの
  • 「先天性」の異常によるもの
  • 「病的」要因によるもの
  • 不安や寂しさ、興奮などの「心理的」要因によるもの
  • 引越しや家具の配置換えなどの「環境の変化」によるもの

まず考えられるのが高齢によるものです。高齢犬の場合、加齢に伴う神経の異常や関節炎などの悪化が尿漏れに繋がります。先天性の尿路の異常が原因となることもあります。この場合、先天性のもんだいのため犬の年齢は関係なく、若い犬でも尿漏れが起こります。また、椎間板ヘルニアや骨折、腫瘍などの病的な要因が原因となることもあります。

これらの高齢や疾患が原因以外にも、不安や寂しさを初めとする精神的不安定な状態や、興奮状態の際にも尿漏れを起こします。引っ越しや家具の配置換えなどの環境の変化が原因となることも大いにあります。

犬の尿漏れから考えられる病気

犬トイレットペーパーにくるまれる犬

尿漏れが起こる「病的」要因について、より詳しく見てみましょう。病的要因で尿漏れが起きている場合、次のような病気が疑われます。

  • 膀胱の病気:膀胱炎、尿路結石
  • 腎臓の病気:腎盂腎炎、間質性腎炎
  • 子宮の病気:子宮蓄膿症
  • ホルモンの病気:尿崩症、尿道括約筋機能不全

先天性の奇形などの異常がない場合で尿漏れが起きている場合、これらの病気を発症している恐れがありますので、動物病院で診察をお願いしましょう。

犬の尿漏れの対処法

おむつをする犬

1.エストロゲンの摂取

先に紹介したような病的要因の場合、獣医師さんの指示に従って治療していくこととなります。中でも多く見られるのが、ホルモンの病気である「尿道括約筋機能不全」。これは「避妊手術を受けた中年以降のメス犬」に見られる問題です。対処法としては女性ホルモンの投与で症状が改善されるといわれています。また、女性ホルモンと同じ作用のあるエストロゲンを含む食品(納豆、豆腐、おから等)を食べさせることも、有効だといわれています。

2.サプリメントを飲ませる

薬を飲む犬

「クランベリー」「オレゴングレープド」「バンプキンシード」といった膀胱炎などの泌尿器系のトラブルによる尿漏れに効果があるサプリメントや「ビタミンB」を配合しているサプリメントを飲ませることも効果的だといわれています。「チョレイトウ」と呼ばれる漢方薬も尿漏れへの効果が確認されているそう。獣医師さんへ相談の上、これらのサプリメントや漢方を取り入れることも検討してみてはいかがでしょうか。

3.トイレを工夫する

高齢によるものや生活環境の変化で尿漏れを起こしている場合、トイレの使いづらさが原因となっている可能性があります。まずはトイレの位置や大きさを犬が使いやすいように変えたり、設置個所を増やすなど、犬が使いやすいように工夫するようにしてみましょう。

なお、出来ればオムツの使用は最終手段としたいものです。オムツは犬に不快感やストレスを与えることは間違いありません。動けないほどの高齢犬以外は、お世話が許す限り、トイレの工夫を対処とできればいいですね。

4.犬との関係性を見直す

不安や寂しさなどの心理的なものが原因となっている場合、犬との接し方を考え直す必要があります。犬との間には愛情だけではなく、規律も必要です。また、日々の運動も欠かせません。興奮状態に陥ってしまう犬についても、犬が心を安定させられる関係性を築くことが必要なのかもしれません。高齢や病的な要因がない場合、犬との関係性を新ためて見直すことで、安定した関係を築きなおしましょう。

まとめ

トイレットペーパーにかこまれる犬

犬が尿漏れを起こすことには、さまざまな要因があることが分かりました。おむつや掃除をすればいいやと軽く見過ごすことはせずに、原因をしっかりと探りたいものです。また、排泄の失敗は犬にとってもストレスです。決してむやみに叱ることはせずに、原因を取り除くことを考えるようにしましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 のん

    我が家のワンコさん、一年半前くらいにホルモン性失禁と判明しました。
    病院で、色々調べても不明。睡眠時やのんびりしている時にという私の言葉に先生が反応してくださり、専門書を片手に診断。
    その後飲み薬で対応するも、現在別の病院にかかったところ、先生の考えで出来るだけ飲ませたくないとの事で頑張る決意を。
    私が1日家に居るので可能なのですが…
    室内トイレをリビングに置いていつでも出来るようにして、2時間毎にトイレ誘導。
    留守番をさせる時には先にトイレ誘導をし長くても3時間くらいで。
    トリミングやトレーナーさんに預ける時には、その旨理解頂き、待ち時間にはしっかり吸収できるマナーオムツを渡してます。
    就寝は一緒なので、マナーオムツをはめて、2時間おきにトイレに。最近は夜中の?回数は減り、1度起きるくらいです。
    慣れてきたので、苦にはならなくなってきました。
    毎回替えるシーツとオムツで出費はかさみますが、お薬代と考えると一緒かなと。
    このまま頑張っていきます。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    メストイプードル13才朝方に少量の尿失禁してしまうようになりました。ベットで一緒に寝ているのでおむつシーツで対応しています。昼間大丈夫ですが病気でしょうか?
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