ロシアにはその厳しい寒さの地で暮らす遊牧民と共に暮らしてきた犬や、軍用犬として作出された犬種が数多くいます。今回はそんな「ロシアが原産国の犬種8選」をご紹介します。
ロシアが原産国の犬種
ロシアが原産の犬種① シベリアン・ハスキー
ロシアが原産国といえば「シベリアン・ハスキー」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。シベリアの極寒の地で生息していた犬を先祖に持ちます。長距離に渡り、重い荷物を引くことができる体力を持ち合わせ、シベリア北東の遊牧民であるチュクチ族と共に厳しい寒さの中で暮らしてきました。
ロシアが原産の犬種② ロシアン・ボルゾイ
「ロシアン・ボルゾイ」は、その優雅でスタイリッシュな姿と、類まれなる俊敏な体力を持ち合わせた狩猟犬です。オオカミを獲物とし、オオカミよりも速く走れるほどの脚力を兼ね備えています。体重は40キロを超え、体高も80センチを超える大型犬です。気品あふれる姿の通りに温厚な性格は家庭犬としても人気が高い犬種です。
ロシアが原産の犬種③ サモエド
「サモエド」はシベリアに住むサモエード族に由来して名づけられました。トナカイを連れた遊牧民と共に過ごし、トナカイの牧畜やそりを引く役割を与えられてきました。白いフワフワの被毛を持つ大型犬です。堂々とした大きな見た目に反して、甘えん坊な性格でも知られています。
ロシアが原産の犬種④ イースト・ヨーロピアン・シェパード
「イースト・ヨーロピアン・シェパード」は1920年頃にドイツから輸入されたジャーマン・シェパード・ドッグを基として作出されました。ロシアの厳しい環境に適合した身体を持ち合わせ、牧羊犬や警察犬、軍用犬として活躍してきました。賢く、忠実な犬としてロシアでは家庭犬としても広く人気があります。
ロシアが原産の犬種⑤ コーカシアン・シープドッグ
「コーカシアン・シープドッグ」は、ロシアはコーカサス地方原産の護畜用犬種です。骨太で筋肉質の身体には、厳しい天候から身を守る厚い毛皮を持っています。防衛本能や警戒心が高いため、見知らぬ人には心を許さず、独立心が旺盛な犬種だといわれています。
ロシアが原産の犬種⑥ ブラック・ロシアン・テリア
「ブラック・ロシアン・テリア」は、ロシアで優秀な軍用犬を作り出すために1950年ころから作出が開始された犬種です。どんな気候にも対応できるよう、骨太で筋肉質な身体を持ち、ウェーブかかった長い被毛は雪や雨から身を守ってくれます。軍用犬や警察犬、番犬として活躍し、今では家庭犬としても人気があります。
ロシアが原産の犬種⑦ ロシアン・トイ・テリア
「ロシアン・トイ・テリア」は、イングリッシュ・トイ・テリアを基に作出されました。貴族の飼い犬として人気を博した小型犬です。華奢な身体つきで被毛はロングコートとショートコートタイプに分かれます。戦争の影響もあり、一度は人気が廃れたものの、熱心な愛好家の活動もあり、近年は世界的に人気が上昇している犬種です。
ロシアが原産の犬種⑧ モスクワン・ガーディアン・マスティフ
「モスクワン・ガーディアン・マスティフ」は第二次世界大戦後の旧ソ連で軍用犬として作出されました。しかし、取り扱いが難しいことから、軍での採用は取りやめとなり、絶滅寸前となりました。その後、熱心な愛好家により優秀な護衛犬、番犬として人気が広がり、絶滅の危機を脱しています。セント・バーナードにも似た美しくたくましい見た目ですが、一人の主人にのみ忠誠を誓う犬で、初心者や知識のない人には飼育ができません。
まとめ
その寒さも相まって、ロシアでは被毛が長く、大型の犬種が多く作出されています。また、歴史に翻弄された犬種も多くいます。ロシアが原産国の犬種は、高温多湿で土地の狭い日本で飼育するには難しい面もありますが、見ているだけで癒される魅力的な犬種がたくさんいますよ。
ユーザーのコメント
女性 もふころ
ロシア原産の犬種はその土地柄被毛が厚い犬が多い印象でしたが、ロシアン・トイ・テリアのような被毛の犬種もいるんですね。写真を検索したら、ミニチュアダックスやチワワに似ていて、お耳はパピヨンのような子もいるので、人気犬種の特徴をたくさん持った犬種なんだなと思いました。