犬の空腹嘔吐とは?原因と対策

【獣医師監修】犬の空腹嘔吐とは?原因と対策

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愛犬が急に「ウェッ」と苦しそうな声を出し嘔吐をしたら、飼い主としてはもちろん心配になりますよね。しかし、その嘔吐は「空腹嘔吐」かもしれません。今回は空腹嘔吐の症状や原因、対処法などについてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬の空腹嘔吐とは?

ごはん皿が空の犬

犬の空腹吐きとは、犬の食事の仕方や、食事をとったタイミングと次に食事をとるタイミングの間の空白時間がどれくらいあるかによって起こる症状のことを言います。

「空腹吐き」という名前が主に使われますが、他にも「吐き戻し」と言われることもあり、名前の通り、食べた物を吐いてしまうという症状が挙げられます。

この空腹吐き(吐き戻し)には特徴があり、この場合、吐き出した内容物を見ると、食べた時の状態のまま吐き出されているなど、未消化の状態で吐き戻されることがほとんどです。

犬の空腹吐きの原因

ペットフード

早食い

まずは「早食い」が原因として挙げられます。しっかり噛まずに早食いしてしまっているために、空気も一緒に飲み込んで胃が膨れ、未消化のまま吐き戻されていることが考えられるのです。

食べ過ぎ

犬にとって食べるという行為は他の時間と比較して、最も大切な時間であり、楽しみな時間でもあります。また、野性時代には「今食べなければ次は何時食べることができるかわからない」という状況であったため、その場にある自分のごはんは全て食べ切っていたのです。

これらを踏まえた上で考えると、飼い主が愛犬が可愛いからと多い量を与えてしまえば、与えた分だけ犬は食べようとし、これが原因となり食べ過ぎに繋がり、最終的に吐き戻しとなっている可能性が考えられるのです。

空腹時間が長い

そして空腹吐きの原因として考えられる中で、1番可能性が高い原因がこの「空腹時間が長い」という原因です。朝起きた後などご飯を食べてすぐに吐き出してしまう場合には、長時間の空腹が原因となり吐き出してしまっている可能性が高いでしょう。

また、食べ物がないのに食べ物を消化する消化液である胃液や胆汁液が分泌され、胃粘膜を刺激することでその分泌液を「吐く」という症状となって現れる場合もあります。

この場合は、ごはんを食べる前に液体のみをはいてしまうことがあります。吐いた液体が黄色い場合は胆汁であり、白い泡や透明な液体の場合は胃液であるため、ごはんの前に元気もあるのにこのような液体をはいてしまった場合は、空腹嘔吐の可能性としても考えて良いでしょう。

基本的に問題のない症状ですが、何度も繰り返してしまうようであれば癖になってしまっている可能性も考えられるため、また、消化液が食道を刺激して炎症を起こしてしまうこともあるため一度獣医さんに診てもらいましょう。

空腹嘔吐をさせないために

ごはんを食べる犬

空腹吐きというのは犬自身ももちろん苦しいですが、飼い主としても見ていて辛いことに変わりはないので、空腹嘔吐を起こしてしまわないよう、事前に対策をしてあげたいですよね。基本的に前提として、愛犬の食事の状態を観察してあげることが大切です。

では、具体的にどのような対策があるのかと言いますと、先ほど原因としても紹介した通り、原因の1つとして「食べ過ぎ」が挙げられます。食べ過ぎが原因だと考えられる場合には、愛犬の体に合った食事量をしっかりと計り、与えてあげるようにしましょう。

特にドライフードを与えている場合には、大粒の物よりも小粒の物を与えることを推奨します。なぜならば、ドライフードは胃の中で膨らむようになっているため、大粒の物を与えてしまうと胃の中に入った時に苦しくなり、吐き戻してしまう可能性があるからです。

そして早食いが主な原因だと考えられるのであれば、1日の食事回数を増やし、1回の量を減らしてあげることで、早食いを防ぐことにも繋がりますし、空腹時間を減らしてあげることもできるため、空腹嘔吐予防に繋がります。
また、最近では早食い防止ようのお皿も販売されているのでそのようなものに替えてもらうのも一つだと思います。

まとめ

芝生に立つ犬

いかがでしたでしょうか。吐くという症状には様々な病気が隠されています。しかし、このように空腹が原因で引き起こされる症状の可能性もありますので、まずは様子を見て、続くようであれば獣医さんに診てもらうようにしましょう。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 とうち

    愛犬がパピー時代に空腹吐きを経験させてしまった経緯があるのですが、私の経験では、空腹吐きと吐き戻しについては、別に考える必要があると思います。

    空腹吐きについては、読んで字のごとく、「空腹期間が長過ぎた」ことが要因として起こる症状です。早朝や夕方など、食事時間の前ぐらいの時間帯に白や黄色の泡のような液体を吐きます。病名としては逆流性胃炎と呼ばれ、人間の場合でも、特に若い世代で、空腹の限界を超えた時に胃がキリキリと痛み、胃液や胆汁等が逆流してきて吐いた経験をした方がいるかもしれません。この場合は、何かを口に入れてあげること。ドッグフードをふやかしたもの等、消化の良いものをまずは少量与えて、落ち着いたところでしっかりと食べさせてあげましょう。また、食事感覚や食事量の見直しも必要です。

    吐き戻しは、嘔吐の内容物に食べた物が含まれています。記事にもあるように、噛まずに(犬は丸呑みする仔が多いです)がっついて食べた場合に多いのが、食事後すぐに起こるもの(胃まで到達していない)吐出とも言われる現象で、嘔吐したものを食べようとする様子が見受けられます。また、食後数時間を経過して起こる場合は、量が多過ぎた他、一時的な体調不良、食事内容に問題がある場合も考えられます。

    犬は比較的嘔吐しやすい動物と言われていますが、実際に嘔吐する様子は辛そうでもあり、体力を非常に消耗します。どんなものをどんな状況で吐いたのか、吐いた愛犬の様子はどうなのかをしっかり観察すること、全身状態がよければ様子を見ながら食事内容の改善を行なうことで解決しますが、何度も嘔吐する、痙攣を起こしたりぐったりしている等の症状があれば、誤食・誤飲等も考えられますので、一刻も早くかかりつけ医に相談されることをおすすめします。
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