愛犬のトイレの場所を変更する際の注意点

愛犬のトイレの場所を変更する際の注意点

引越しや家具の配置換えなどで、愛犬のトイレの場所を変更することがあるかもしれません。しかし、トイレの場所が変わることで愛犬が戸惑ってしまうこともあります。注意点をご紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

愛犬のトイレの場所は1箇所に決めている家庭がほとんどだと思います。そんなトイレの場所を引越しや家具の配置換えなどで変更することがあるかもしれません。

しかし、犬にとってトイレの場所が変わることは戸惑う理由にもなり、場所が変わったことでトイレを失敗してしまうこともあります。

今回は「愛犬のトイレの場所を変更する際の注意点」をご紹介します。

犬のトイレの覚え方

トイレシートに座る犬

犬は、何をもって「ここがトイレだ!」と認識しているのでしょうか。これはしつけ方によっても異なってきますが、主に以下の何れか、もしくは組み合わせでトイレだと認識している犬が多いのではないでしょうか。

  • トイレの場所(部屋や空間)
  • トイレシートの感触
  • 音などのコマンド

「トイレの場所」で覚えている場合、そこがケージで囲われていたりトイレスペースとしての場所が明確に確保されていることが多いです。

また、「トイレシート」の足裏の感触でそこがトイレであると認識している犬も多くいます。そのため、トイレシートの種類が変わった途端に失敗するようになったという犬もいます。

他には、音や声によるコマンドでトイレをするようにしつけられている犬もいます。この場合はそのコマンドを飼い主さんが出すことでトイレを行うことができます。

監修ドッグトレーナーによる補足

あなたの愛犬がどの項目に当てはまるのか、よく観察することから始めましょう。

最初は気がつかなかったり分からないことでも、何度も繰り返し観察することで答えがつかめるようになります。

トイレの場所を変更する際の注意点

トイレットペーパーに絡まる犬

場所で覚えている犬

犬によってトイレの覚え方は異なることが分かりましたが、トイレの場所を変更する際に特に注意したいのが「場所」でトイレを覚えている犬ですよね。

犬にとっては、その場所が変わることは戸惑い以外のなにものでもありません。いつもある場所にトイレがないことで粗相をしてしまうことも少なくありません。そのため、もし家具の配置換えなどでトイレの場所を変更する場合は「少しずつ」トイレを移動させてみてください。

例えば、隣の部屋に移動する場合ならいきなり隣の部屋に持っていくのではなく、中間地点に置いて少しずつ移動させます。慣れるまでは少しずつ慎重にすることが重要。多分大丈夫だろう!と一気に移動させないことがポイントです。

監修ドッグトレーナーによる補足

「いつもの場所にいつもの物がない」それだけでも違和感を覚えてしまうのは当たり前のことです。

トイレを移動した後も元の場所でしてしまう子なら、トイレを場所で認識しているのだと原因を特定することができます。

ペットシートの感触で覚えている犬

ペットシートの感触でトイレを覚えている犬の場合、いつもの場所からトイレを移動させても数回その場所へ連れていくことで覚えてくれるでしょう。

このケースで注意が必要なのは、トイレシートの感触が変わった途端に粗相をしてしまう可能性が高いことです。ペットシートを変える場合は、初めからトレーニングを行う必要があることを覚えておきましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

肉球にはたくさんの神経や血管があり、温度や触覚、痛みなどさまざまなことを感じるだけでなく、地面からの情報をキャッチする役割もあります。

人の指だったり、素足の感覚以上に繊細なものです。いつもと違う感覚なら戸惑ってしまい、そこがトイレの場所だとすぐに認識できず行動が変化してしまいます。

トイレシートくらいと思わずに、ちょっとした変化にも敏感だということを覚えておきましょう。

音などのコマンド

トイレの場所を変えても一番スムーズに覚えてくれるのが、音などのコマンドでトイレを覚えているケースです。

例えば、トイレをする際に「シーシー」といったように声がけをして覚えさせた場合や、トレーニング用の道具を使って覚えさせた場合、新しい場所でもそのコマンドを出せばスムーズに認識ができるはずです。

成犬になってからでもこのトレーニングはできますので、新たにしつけをしたいという時にはおすすめの方法です。

監修ドッグトレーナーによる補足

このしつけは、トイレをしている時にコマンドを繰り返し伝えることが大切。

何度もコマンドを言ってあげることで徐々に覚えてくれるようになり、コマンドを言った時にしっかりとトイレができるようになります。焦らず叱らず根気強くがポイントです。

褒めるしつけ

犬を褒める飼い主

トイレの場所が変わると、粗相が増える犬も多くいます。今まで出来ていたのに何で??とつい叱ってしまう飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、叱っても愛犬がトイレを覚えることはありません。それどころかトイレ自体が悪い事だと認識してしまい、トイレを我慢するようになってしまうこともあります。

そこで、トイレのしつけで意識したいのは「褒めるしつけ」です。犬は本来「良いこと」があるとその行動が増えます。 そのため正しい場所でトイレができたら、十分に褒めることが大切です。

正しい場所でトイレが出来なかった際は叱るのではなく、飼い主さんは反応をせずに淡々と掃除をしてください。正しい場所でのトイレをすることが犬にとって「嬉しい事」にしてあげましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

叱られた犬は人から隠れた場所でトイレをするようになります。一度そうなってしまうと、改善への道のりはとても長く大変なものになってしまいます。

失敗されると腹が立つこともあるかもしれませんが、成長に失敗はつきもの。しつけは焦らず気長に進めて行くことが大切です。

まとめ

犬とトイレ

トイレの場所が変わるということは、人間が思っている以上に犬に戸惑いを与えてしまうものです。

トイレのしつけは家庭犬として暮らす上で、最も大切なトレーニングの一つです。犬も人間も嫌な思いをしないように、ぜひ慎重でデリケートな問題であることを飼い主さんは覚えておいてくださいね。

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