犬が特定の時間に吠える2つの理由

犬が特定の時間に吠える2つの理由

ワンちゃんを飼っていると、決まった時間に吠えたり、もしくは近所のワンちゃんが夕方だけよく吠えるなと感じたことはありませんか?根本的な原因は飼い主さんとワンちゃんの信頼関係にあるようですが・・・。なぜ決まった時間に吠えるのか調べてみました。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

決まった時間に愛犬が吠える理由とは?

吠えている犬

「あそこのワンちゃんは毎日決まった時間になると吠えるなぁ」と思った経験はありませんか?

実際に、飼っている愛犬が毎日同じ時間になると吠えるという方もいると思います。そもそもなぜその時間に吠えるの?と疑問に思いますよね。

同じ時間に吠える理由は2つあります。

1.要求している

吠える理由の中で一番多いものは
「早くごはんをちょうだい!」
「トイレに行かせて!」
という要求吠えです。

毎日のごはんの時間、散歩に行く時間など、ワンちゃんとの時間をきっちり決めている飼い主さんは多いでしょう。例えば、朝8時になったら散歩、朝9時にごはん、夕方6時になったら散歩など1日のスケジュールが決まっていると、ワンちゃん自身も「そろそろご飯の時間かな?」とわかるようになります。

そのため、少しでも時間に遅れると不安になって吠えることで「時間過ぎてるよ!忘れちゃ嫌だよ!」という気持ちを主張するのです。

2.甘えている

寂しくて構ってほしい時も吠えることがあります。飼い主さんが仕事や家事をしている時間など構ってもらえない時に吠えることが多いでしょう。

見つめながら悲しげに「クーンクーン」と鳴くこともあるので、かわいそうだと思ってその都度相手をしてしまいがちですが、その行動が鳴けば構ってもらえると学習させてしまうのです。

要求吠えに近いですが、明確な目的というよりも「僕を見て!構って!」という気持ちの方が強いケースです。

吠える頻度を少なくするには?

犬と子供

2つの吠える理由について、それぞれの対策方法をご紹介します。

あえて変則的な生活へ

人間では、規則正しい生活は決しては悪いことではありません。むしろ素晴らしいことですよね。

しかし、ワンちゃんが決まった時間に吠える理由や要求に毎回応えるのは飼い主さんも疲れてしまいますし、近所迷惑になっていないか心配になるのも事実です。

この場合の対策としては、「あえて時間をずらす」ことが有効的です。最初は5分程度いつもの時間より遅らせて、問題なければ10分、15分と徐々に間隔を空けていきます。

ごはんや散歩の時間を遅らせたり早めたりと変則的にし、これを繰り返すことで「いつもより遅いなぁ(早いなぁ)~でも、まぁいっか」とワンちゃんも気にしなくなり、徐々に吠えることも少なくなるでしょう。

ただし、注意すべき点は時間の間隔を空けすぎないことです。「昨日は8時にごはんをあげたから今日は10時にしよう」など、あまりにも間隔が空いてしまうとワンちゃんにストレスがかかってしまうので適度な時間になるように心がけましょう。

待つことを覚えさせる

甘えん坊のワンちゃんにはきちんと「待て」を覚えさせましょう。

家事の最中や手が離せない時に構ってほしいと吠えてきたら、飼い主さんは反応せず、無視をしてください。そのあと、「よし、○○しよっか」と声をかけつつワンちゃんがしてほしいことに全力で応えてあげます。

この行動を繰り返すことで、ワンちゃんも「待っていればちゃんと○○してくれる」と飼い主さんのことを信じて待つようになります。

監修ドッグトレーナーによる補足

待っている間に吠えてしまう場合は、「おすわり」「ふせ」などのしつけをしっかりと行いましょう。待つ秒数を少しずつ増やしていくことで待てる時間も長くなっていきます。

待つことが上達してくると、吠えているときにも待てが伝わりやすくりますよ。

悩む飼い主さん続出?早朝吠えの対処方法

朝日を見ている犬

特定の時間に吠えることについてお伝えしてきましたが、中でも多くの飼い主さんを悩ませているのが「早朝の無駄吠え」です。

朝3~4時ころから吠えはじめ、1~2時間ほど経ってもなかなかやめないことが多いため飼い主さんも参ってしまいますし、何よりご近所トラブルに発展してしまう恐れもあります。

この「早朝の無駄吠え」に対する対処方法があれば知りたいですよね。

クレートで寝かせる

飼い主さんのすぐそばにクレートを置き、その中で寝かせます。吠えたらクレートにバスタオル等をかぶせて暗くしましょう。これだけでも吠える頻度を減らすことが期待できます。

「いやいや、そんなことじゃ無理だよ!」という飼い主さんもいるかもしれません。変化がない場合は、吠えたらクレートを優しく揺らしてみましょう。吠えなくなったら揺らすのを止める→吠える→揺らす→吠えたら止めるを繰り返します。

こうすることで「吠えたら嫌なことが起きる」「吠えても意味がない」と思うようになり、徐々に吠えることを止めてくれるでしょう。また、吠えるのを止めたときは、思いっきり褒めてあげることも忘れずに。

ただし、全てのワンちゃんが揺らす事で吠えるのを止めてくれる訳ではありません。クレートを揺らす時は、ワンちゃんに怪我をさせない程度に優しく行いましょう。

中々吠えるのを止めないワンちゃんも多いと思いますが、根気強く諦めずに愛犬と向き合うことが大切です。

まとめ

走るジャックラッセル

いかがでしたでしょうか。
吠える理由が要求でも甘えでも、ワンちゃんの「自分の気持ちに気づいてすぐに対応してくれる」という考えを改めさせる必要があります。

飼い主さんと愛犬との間に信頼関係を築くことができれば、一緒にいて安心だから吠えなくていいんだと、徐々に無駄吠えも少なくなってくるはずです。

繰り返ししつけを行うことは大変ですし諦めてしまいがちですが、飼い主が誠心誠意接すれば、愛犬もきっと応えてくれるでしょう。

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