ボストンテリアの寿命を長くするには食事面から
ボストンテリアの寿命は、どちらかというと丈夫でタフな印象がありますから、安心できるといえます。しかしせっかく家族になったからには、ボストンテリアの寿命を長くするために、ふだんの食事面から工夫したいものです。
まず、普段与える食事ですが、できるだけ脂肪分の少ない乾燥タイプの固形ドッグフードを選ぶことです。食べるという行動は「短頭種」のために苦手ですが、食欲はあります。そのため太りやすくなりますので、注意が必要です。
そして、勢いで食べさせるのではなく、時間を少しかけて食べるようにしつけることが肝腎です。こうすることで胃の健康を守る意味があります。
一般的にボストンテリアの寿命は、平均寿命が10~15歳くらいといっても、実際16歳を超えて長生きしたボストンテリアも存在します。それは喜ばしいことですが、15歳近くなってくるとどうしても老化というものを感じるようになります。
咀嚼する力が弱くなったり、歯が抜け落ちたりという症状が現れ始め、好きだった食べることを億劫がるようになることがあります。15歳に近づき始めたら、飼い主はもちろん家族も様子を見守るようにしましょう。
ボストンテリアの寿命を延ばす秘訣は運動が大事
ボストンテリアの寿命を延ばすサポートとして、切り離せないものが運動です。活発な性格から運動や遊びが大好きで、タフさもあります。余り時間をかけずにサラッと終わるような散歩だけでは、物足りないゆえにストレスを感じるため、しっかり運動できることを望みます。
しっかりした運動をさせるには、理想的には1日の中で2回に分けて散歩したほうがいいでしょうし、合計1時間以上は時間を費やしましょう。運動は、ボストンテリアの寿命を延ばすために欠かせない行為です。ただ、同じ犬種のボストンテリアであっても、筋肉質や他のボストンテリアと比べて大きかったりと、その犬によって差があります。
厳密に最適な運動量を知るには、実際に連れ出して散歩したり、公園に行って走らせたりする中で、自分の目で直接様子を見て「その犬だけの基準」を決めた方が賢明です。公園で遊ばせるときは是非ボールを使用して、一緒に遊んだりしてあげましょう。
ボストンテリアは興奮しやすい
他の犬種と同様に、外へ連れ出して散歩や公園へ行って遊ばせることは、健康面から見ても大切なのですが、その他にも注意点があります。
ボストンテリアは、ふだんは賢くて穏やかな性格をしているものの、一度興奮すると止まらないことがある場合もあります。もし、興奮したままの状態でいると、呼吸状態が悪くなって最悪そのまま死んでしまうケースも考えられます。
そういった万が一を想定して、ふだんからしつけの中で「待て」や「伏せ」といったことも、しっかり教えましょう。興奮したときに落ち着かせる唯一の方法を知っていれば、ボストンテリアの寿命を延ばすことに繋がります。
ボストンテリアの寿命を守るために気を付けるべき疾患
ボストンテリアの寿命の長さは、病気にかかりにくく丈夫であるからといえます。しかし、ボストンテリアを含めたブルドッグのような「短頭種」は、口・鼻の部分が短いが故に引き起こしやすいのが、「呼吸器系疾患」です。
理由としては、空気の通り道となる鼻の孔などが他の犬種から見ても狭く、力を入れて呼吸をしなければ空気を取り込むことができないのです。
かかりやすい病気の1つが「軟口蓋過長症」で、軟口蓋と呼ばれる部位が長くそれが気管をふさぎ邪魔をして呼吸に支障が出てきます。通常はそのまま普通に生活を送れますが、酷い状態なボストンテリアの寿命を延ばすために、手術が必要な場合があります。
そして、空気を吸い込むための鼻腔・鼻のサイズが狭いことが原因の「鼻腔狭窄」は、呼吸や体温のコントロールに支障を及ぼす先天性疾患です。呼吸がやけに荒い、鼻水の出方が通常よりも勢いがあるなど、何か異変を感じたら、獣医に診てもらいましょう。
さらには、太った犬にも比較的多く見られる「気管虚脱」は、気管がまるで押されたような形になっているため、アヒルが鳴いているみたいな咳が、エサを食べた後や体を動かした後に出てきます。この症状が現れたときは、ストレスの緩和や太っている犬なら痩せる、静かに過ごさせるなど、ボストンテリアの寿命を延ばすために対策できます。
ボストンテリアの寿命を延ばすために温度調整は重要
ボストンテリアの寿命を延ばすためには、大半の犬種とは違う面での工夫も必要となってきます。それが、「室内の温度調整」です。
ボストンテリアを含めたブルドッグなどの「短頭種」は、呼吸器系が他の犬種よりも弱い上に体温のコントロール面も苦手ですので、暑い日には「熱中症」対策をしてあげるのが、ボストンテリアの寿命にとっても大切になります。
ボストンテリアを飼っている人は大半、「室内犬」として飼われている人が多いので、エアコンで室内の温度管理をするのが望ましいです。一般的には涼しくて25度前後、高くて28度くらいで設定しているケースが多いですが、ボストンテリアが室内にいれば、若干涼しく設定してあげましょう。寒がるようでしたら、温度を高くするといった形であわせてあげます。
しかし温度管理に関しては暑さだけではなく、冬時期の寒さも弱いため暖房器具を取り入れます。それでも、寒そうな様子でしたら服を着せてあげて体調の管理を行います。細かいことですが、こういった心配りがボストンテリアの寿命を延ばすためには、必要なのです。
まとめ
ボストンテリアの平均寿命は、他の犬種から見ても引けを取らないくらい比較的長生きしてくれるほど、健康面は丈夫といえますが、短頭種ならではの発症しやすい病気もあることは覚えておきましょう。また、ふだんの生活の中でも食事面の管理や、運動はもちろん、室内で飼っているなら温度管理も行うことが、ボストンテリアの寿命を延ばすサポートとなりますので、是非実践してみてください。
ユーザーのコメント
女性 青りんご
ボストンテリアなんかは、筋肉質で強靭そうな体つきですので、長生きしそうに見えます。
確かにイビキをかいて寝る子が多いので、気管系は少し弱そうですが。
愛嬌のある愛らしい顔立ちに、ぎゅっと詰まった素晴らしい肉体、とても魅力的な犬種ですよね。
女性 ゴン吉
ボストンはフレブルほど足が横についているわけではないのですが、関節には負担をかけやすいのでシニアになってからは特に床などの環境には気を付けた方がいいです。
運動も好きですが、知的好奇心を刺激する遊びも喜んでくれますよ。
女性 Yaiko
20代 女性 あめたま
ワンちゃんもダラダラ食べや、睡眠不足加えて運動不足に陥ると肥満になりやすくなります。更にストレスが過度にかかってしまうため、問題犬になってしまう可能性まで秘めています。
ボストンテリアに限らず、他の犬種であっても健康的な生活を心掛ける事が長寿の秘訣となり得ます。
ですが、ドッグフードだけは犬種によって合う合わないがある上に個体差が出るので、一種類のドッグフードだけに拘らず、様々な商品を試して愛犬に合っている物を選びましょう。
早食いにさえ気を付けさせていれば、ドッグフードはある程度ワンちゃんの好みで選んでも大丈夫だと考えます。