ワイヤーフォックステリアの性格
- 好奇心旺盛
- 従順
- 自信家
- 神経質
- イタズラ好き
ワイヤーフォックステリアは元々「狩猟犬(ハンターとともに行動し、獲物を発見したり、追い詰めたり、回収したりする犬)」として活躍していた犬種のため、その本能が性格として根付いています。ですので、基本的には好奇心旺盛な性格と言えるでしょう。
ワイヤーフォックステリアはとても賢い犬種です。狩猟犬としての本能なのか、自分の行動に自信を持っていることも多いです。ですので、これから起こる事を自分の経験値を元に先読みしたような行動やしぐさを見せる事もあります。
しかし、自分がリーダーと認めた飼い主さんには従順な姿勢を見せてくれるので、そのような予想できない行動も少なくすることが出来ます。そんな優秀な狩猟犬だったワイヤーフォックステリアですが、テリア気質が強い為、やはり少し攻撃的な面や神経質な面があります。
また、運動神経が良く、好奇心が旺盛なのでとても元気で走り回ることが大好きです。先ほども述べたようにワイヤーフォックステリアは賢くて利口なのですが、いたずら好きなところもあるので家の中のものを振り回したり、他の犬を追いかけたりすることもあります。
ワイヤーフォックステリアの特徴
- 体高:33~41cm
- 体重:6~9kg
ワイヤーフォックステリアの体格は、四角くバランスが良いスクエアタイプで頭部も長い長方形のシルエットが特徴です。耳は途中で垂れているボタン耳となっていて、目は小さめで離れてついており、目の色は暗色です。尻尾は、本来の長さの4分の3で断尾されていましたが、現在では動物保護活動の広がりによって断尾が行われないことが多いようです。
ワイヤーフォックステリアの値段
ワイヤーフォックステリアの子犬の価格は15万~30万円が相場となっています。この犬種は神経質なところがある為、ペットショップのような狭いケージに長い期間入れられた状態だと、ストレスを溜めやすくなりより激しい性格になるようです。その為、子犬の時期にしっかりしつけなければならないので、ケアやしつけに慣れているブリーダーさんから迎えることをおすすめします。
ワイヤーフォックステリアの寿命
ワイヤーフォックステリアの寿命は13~14歳といわれています。中型犬の寿命は13歳ほどですので、ワイヤーフォックステリアは平均的な寿命といえるでしょう。
ワイヤーフォックステリアは狩猟犬だったこともあり、かなりの運動量を必要とする犬種です。運動不足からくるストレスで体調を崩してしまうことが考えられますので、毎日のお散歩や定期的に激しい運動(ドッグランなどで駆け回るなど)をさせて、しっかりとストレスを発散させてください。
ワイヤーフォックステリアの特性を理解し、それに合わせた食生活や生活のリズムなどに気を配り、その犬種が快適に過ごせる環境を作ることが、寿命を延ばすための秘訣といえます。
ワイヤーフォックステリアの飼い方
投稿者: デコママ
デイジーブルー(♀)/ 11歳/ ワイヤー・フォックス・テリア/ 7.5kg
ワイヤーフォックステリアはとてもエネルギッシュな性格で、散歩や運動が大好きな犬種なので毎日30分程度の散歩を2回以上行うと良いです。それ以外にも自由に駆け回る時間(ドッグランや室内でのボール遊びなど)を作ってあげるとなお良いでしょう。
ワイヤーフォックステリアは運動量がとても多い犬種ですので、室内だけの運動ではやはり限度があります。ワイヤーフォックステリアを満足させるには、ドッグランの利用も多くなると思います。ですが、ドッグランを利用するにあたり注意する点がいくつかあります。
それは「愛犬から目を離さない」、「他の犬に吠えさせない」です。どれも当たり前のことのように聞こえますが、ワイヤーフォックステリアは好戦的なところがあるため、他の犬に吠えたり、喧嘩を売ったりする可能性が考えられるためです。
これは、日々のしつけや子犬の時から他の犬と一緒にいる状況を作って慣らしてあげることで、本能的にある好戦的な性格が抑えることができるでしょう。
お手入れ
ワイヤーフォックステリアの被毛は、「ワイヤー」というだけあって、硬いので抜け毛はあまりありませんが、毎日のブラッシングは必須です。もし、可能であれば専用のコームなどを使用して丹念にきちんとブラッシングをしてあげてください。
また、皮膚炎予防と被毛のケアの為に定期的なシャンプーとトリミングも取り入れるようにしてあげるとなお良いでしょう。ブラッシングは子犬の頃から慣れさせておく必要があります。
一番気をつかってあげてほしいところが耳のお手入れです。垂れ耳なので、どうしても通気性が悪く、外耳炎などの症状を発症してしまう可能性があります。
ワイヤーフォックステリアのしつけ
ワイヤーフォックステリアは、人とのコミュニケーション能力が高いので、主従関係をしっかり理解させた上で一緒に遊んだりするにはとても楽しい犬種と言えます。ただ、頭が良く抜け目ない性格をしているのでしつけには忍耐が必要です。
噛み癖
昔の猟犬だった名残があるのか、ワイヤーフォックステリアには噛み癖が多く見られます。子犬の頃に直しておかないと、成犬になってもなかなか直りません。
家具や絨毯、または大事な洋服など噛まれてしまっては困るので、日頃から主従関係をしっかり保ち、噛んで良いものをきちんと教えて理解させれば、次第に噛み癖は少なくなっていくでしょう。
噛むとおやつが出てくるタイプのおもちゃがあれば、利口なワイヤーフォックスは「これを噛めば大好きなおやつが出てくる!」と理解してそれに夢中になり、噛んではいけないと教えたものに興味が向かなくなるはずです。
無駄吠え
ワイヤーフォックステリアが狩猟犬だった頃はパートナーに獲物がいることを合図する為、遠いところまで届くように大きな声で吠えていました。やはりその名残があり、甲高く大きな声で吠えるので、近所迷惑になってしまうこともあるでしょう。
「お腹が空いた」「散歩に行きたい」「遊んで」というような要求吠えにすぐ対応せず、しばらくは無反応で無視をしてください。すぐに対応してしまうと、吠えれば自分の要求が通ると思ってしまい、無駄吠えが悪化してしまうからです。
ワイヤーフォックステリアのブリーダー
子犬のころのしつけによって、ワイヤーフォックステリアの持つ攻撃的な面や神経質な面が少なくなるはずです。そう考えるとやはり、テリア犬種を専門として取り扱っているブリーダーさんを選んだ方が良さそうです。
また、どの犬種の場合もそうですが、気になるブリーダーさんがいる場合は、子犬たちをどんな環境で育てているのかを確認するために見学させてもらうべきです。
言葉や写真では良い環境に思えたけど、実は飼育環境が劣悪だったという可能性がないとは言い切れません。見学の申し出に対して「どうぞ」と即答してくれるブリーダーさんだと安心です。
良いブリーダーかを見抜く2つの質問
ブリーダーさんを選ぶ際には、以下の2点は必ず確認してください。
- 生まれてから何日目で子犬を譲ってくれるのか?
- 1回目のワクチン接種の予定日はいつか?
(1)生まれてから何日目で子犬を譲ってくれるのか?
現在の動物愛護法では、生後56日以降でないと子犬は引き渡しできません。生後56日よりも前に引き渡すといった回答があった時点で問題があります。
その他にも感染症の心配もあり、生まれてまもない状態で母親や兄弟と引き離されるストレスはとても大きいので、必ず生後56日より後に譲ってもらうようにしましょう。
(2)1回目のワクチン接種の予定日はいつか?
ワクチン接種の予定はない、または、生後42日よりも前などの回答の場合は、ワクチン接種をしてもらうように話すか、別のブリーダーさんを探してください。
42日以降の接種予定であれば、証明書がもらえるか確認しましょう。2回目のワクチン接種に備えて、いつ1回目の接種を行ったのか聞いておくのは大切です。ワクチンの証明書は必ずもらってください。
子犬の時期にしっかりしつけなければ、自己主張が強く、気性が荒くなりやすいので「人に対して友好的か」「甘噛みが激しくないか」「興奮し過ぎないか」「吠えるクセがついていないか」といった点に注意しましょう。
▼ワイヤーフォックステリアのブリーダーサイトをご紹介!
ワイヤーフォックステリアがかかりやすい病気
皮膚炎
他の犬種もそうですが、ワイヤーフォックステリアも定期的なシャンプーなどで皮膚を清潔に保たないと、細菌性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などの皮膚の疾患にかかりやすいと言われています。
二重まつ毛
ワイヤーフォックステリアは「二重まつ毛」にも警戒してください。まぶたの内側にもまつ毛が生えてしまい、絶えず目を刺激してしまう為、目ヤニや痒みなどの症状が発生します。遺伝によるものなので、予防は困難と言われています。発症した場合は動物病院で、刺激しているまつ毛を抜いてもらいましょう。
関節炎
高い所から飛び降りたり、無理な運動をしたりなどの強い衝撃から、関節炎をおこしてしまうことがあります。足を地面につけずにあげている場合は、この症状が発生している可能性がありますので、動物病院で一度診てもらうことをおすすめします。ワイヤーフォックステリアはとても活発で、興奮時には無理に体を動かす傾向があるので注意しましょう。
ワイヤーフォックステリアの歴史
元々フォックステリアという犬種には、短毛のスムースタイプと針金のような剛毛を持ったワイアータイプの2種類があり、その毛並によってそれぞれ独立した犬種となっています。ワイヤーフォックスのワイヤーはくるくるとした硬い被毛からきているということですね。
そして、フォックステリアはその名の通り、キツネの狩猟を得意とする犬種でした。その狩猟では、必ず獲物を仕留め上げることが出来ると言われる程、身体能力に長けている犬種なのです。
白い体毛は、キツネと間違って誤射してしまう事故を防ぐ為に、白い被毛を優先的に繁殖させた名残だと言われています。
まとめ
ワイヤーフォックステリアはしつけに少し苦労しそうですが、はじめに誰がリーダーかをしっかりと覚えさせることができれば、賢く理解力のある犬種ですのでスムーズにしつけることができるはずです。
ワイヤーフォックステリアは社交的で元気な犬種ですので、十分なしつけができれば楽しく遊んだり、一緒に運動したりすることができる、コンパニオンアニマルとしてとても優秀です。
また、ショードッグとしての魅力がある一方で親しみやすく、飼い主のことが大好きなところが人気な理由のひとつと言えるでしょう。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ろちゃん
記事にはその歴史的な背景から来る性格やしつけの重要性など、それからよいブリーダーさんの判断基準などがまとめられていて、これから飼おうとする方にとってよい案内になるのではないでしょうか。
30代 女性 Chappy
一見柔らかそうに見える毛ですが、けっこうしっかりしてますよ。つぶらな瞳が本当に可愛くて、目に毛が入ってしまいそうなクルクルした毛質が本当にぬいぐるみみたいですよ♪
40代 女性 TIKI
でも、幼少期にきちんとしつけをしてカミ癖なども注意すればとても魅力あるいい犬種だと思いました。
40代 女性 ちえこ
40代 女性 マリイの母さん
5匹多頭飼いです。いつも私の側にひっいている甘えん坊ですが、ブリーダーからの引き取りです。我が家に来た時は皮膚病にかかっており、ワイヤーさんとは思えないほど毛が伸び放題で体臭もそれはひどい状況でした。食糞もブリーダーにいる時に
身についてしまったようでこれは直りませんね〜。しつけなんてされている訳もなく、お座りとお手もやっとですが覚え、トイレは未だにウンチが失敗リビングのど真
ん中に落ちている事も多いですが…。
彼女の明るい性格に楽しませてもらっています。興奮させてしまうと暴れん坊になるので興奮させないよう気をつけて接しています。基本は大人しい子です。
30代 女性 Cookie
若い頃は活発すぎて散歩からなかなか帰らなかったり、夜の日課の部屋の中でのボール投げ遊びを延々やったり(しかもちゃんと楽しそうに遊ばないと怒られたり笑)とこちらの体力も必要ですが、甘えん坊で家族をちゃんと認識して家族にだけ慕ってくれてるのはたまりません。頭が言い分躾は一筋縄ではないかもしれません、力も強いし本気で向き合わないと聞かないし、まるで人間同士の喧嘩のようなときもありましたが、愛情と覚悟を持って飼えば本当に可愛い犬種です。
あ、夜のボール投げは未だに日課です。すっかりおじいさんですが、ボールをナイスキャッチするとワウウーンと楽しそうに遊んでます。
40代 女性 匿名
性格も、マイペースな兄と甘えん坊で元気な弟と全く違います。同じように育っても個性はそれぞれということでしょう。
ただ、学習能力が高いので、兄ワイヤーの真似をすぐします。痛い振りなど芝居もします。
活発で、小さい頃にはガウガウ噛む力も強いので、付き合う愛情というかそれをそんなもんだと思えるかが家族となれるかの判断基準でしょうか。
兄ワイヤーは一切物を壊しませんでしたが、弟はいっぱい物も破壊、家具なども傷があちこちあります。大人になるに従って駄目なことは覚えていくので、教育次第で問題行動は無くなります。
本当に賢い犬です。
50代以上 女性 匿名
26年も前の話しですけど
50代以上 女性 フェアリー
40代 女性 プリン
ブリーダーさんからうちに来た時は甘噛みがとりあえず痛くて、、、
歯も爪も小さくて剃刀みたいだったので両手が傷だらけでこの先どうなることかと不安になりましたが学習能力がすごく高いので1歳になる頃には叱られたり痛い目にあった事は2度としなくなりました。
初めの1年は大変ですが一緒に理解しあっていければ素晴らしいパートナーになれると思います。
50代以上 女性 ノン
40代 女性 ソフィのママ
散歩をしていても他の犬に吠えたてることもありませんよ。子供達もお年玉を貯めた貯金でもう1匹ワイヤーを飼おうとしています。ほんとうに愛すべき子です。トイレも1歳からはトイレマット以外でしてしまうこともありませんよ。