ボルゾイの抜け毛のケアと対策
ボルゾイを初めて飼う方は、その抜け毛の多さにびっくりしてしまう事があります。子犬の時期はさほど気にならなかったボルゾイの抜け毛も、成長に従ってその量が気になりだし、成犬になる頃には抜け毛の対策に頭を悩ませます。
屋内でボルゾイを飼っている場合、抜け毛の対策をきちんとしないでいると、家の中がボルゾイの抜け毛だらけになります。しかも、ボルゾイは皮膚が弱いので、抜け毛をそのままにしておくと皮膚が不潔になり、悪臭やフケの原因になり、ボルゾイの皮膚のトラブルに繋がることもあるのです。ボルゾイの抜け毛は日頃のケアと対策によって、ある程度コントロールすることができます。
ボルゾイの抜け毛の主な対策方法
- 毎日のブラッシング
- 月に1~2回のシャンプー
- ボルゾイに服を着用させる
毎日のブラッシング
ボルゾイの抜け毛対策として最も一般的なのはブラッシングです。ブラッシングには、スリッカーブラシ、ピンブラシやコーム(櫛)がよく使われます。くの字型の針金がびっしりついたスリッカーブラシで、ボルゾイの被毛についている毛玉を取り除き、その後ピンブラシやコーム(櫛)で被毛を整えます。しかし、このブラッシング方法だけでは家の中に落ちるボルゾイの抜け毛が減らない場合があります。
そんな時におすすめなのは、ラバーブラシによるブラッシングです。ラバーブラシはゴムやシリコンでできており、スリッカーブラシやピンブラシでは取り除けない、毛根が弱り間もなく抜けるボルゾイの毛を摩擦で絡め取ることができます。このラバーブラシによるブラッシングで、ボルゾイの抜け毛が一日中落ちることをある程度防ぐことができます。
月に1~2回のシャンプー
ボルゾイのシャンプーの頻度は、室内飼いの場合は月1回程度ですが、臭いがきつい場合などは月2回にします。シャンプーをすると、汚れだけでなく抜け毛も一緒に洗い流せるので、ボルゾイの抜け毛対策として有効です。
ただし、シャンプーのし過ぎは余分に皮脂を落とし、ボルゾイの皮膚トラブルに繋がることがあるので注意が必要です。また、シャンプーをするときは犬専用のシャンプーを使うことも、皮膚トラブルを避けるために重要なことです。
ボルゾイに服を着用させる
ボルゾイの抜け毛が特にひどい時は、ボルゾイに服を着用させることで落ちる抜け毛を減らすことができます。しかし長期間の服の着用は、ボルゾイにとってストレスになることがあります。また、ボルゾイは長毛種で毛が長いので、服の生地と被毛の摩擦で毛玉が出来やすくなります。服を脱がせた後はケアをしっかりし、服はこまめに洗濯し清潔を保ってあげるようにします。
ボルゾイの抜け毛の特徴とは
たくさんの抜け毛で飼い主を悩ませるボルゾイですが、一体ボルゾイの毛は、どの様になっているのでしょうか。
ボルゾイは長毛種で長い毛をもっています。またその被毛は、太いオーバーコート(上毛)とその下に生える柔らかいアンダーコート(下毛)からなるダブルコート(二重毛)になっています。オーバーコートは保護毛とも呼ばれ、皮膚を保護する役割があり、アンダーコートは保温・保湿の役割があります。飼い主を悩ませるボルゾイの抜け毛は、主にこのアンダーコートです。
毛の密度と量は成長に従って増えていき、オスの場合2歳を過ぎた頃から毛が長く伸び始め、4歳頃には完成します。子犬の時期はあまりボルゾイの抜け毛が気にならなかったというのは、このように成長に従って毛の量が変わることにあります。
ボルゾイの抜け毛が多くなる時期
ボルゾイのようなダブルコートの犬は、季節に合わせて被毛の量を調整する換毛期(かんもうき)があります。春は夏に向けて被毛の量を減らし、秋には冬に向けて被毛の量を増やします。そのため春から夏に向けてと、秋から冬に向けてはボルゾイの抜け毛が多くなるのです。特に冬は保温・保湿の役割を持つアンダーコートの量が多くなるので、そのアンダーコートが抜け落ちる春はボルゾイの抜け毛の量が最も多くなります。
この換毛は、気温や日照時間といった気候の刺激によって起こります。そのため、室温調整された部屋ばかりで生活したり、夜遅くまで電気がついているような環境の中にいたりすると、この換毛期が狂ってしまうことがあります。ボルゾイの抜け毛が増えることは大変かもしれませんが、正しい換毛サイクルが狂わないように、エアコンの設定温度に注意し、ボルゾイを散歩で外に連れ出すなどしてあげましょう。
ボルゾイの抜け毛のお掃除方法
日々のケアや対策で部屋に落ちるボルゾイの抜け毛を減らしても、ボルゾイの抜け毛が全くなくなるわけではありません。衛生面も考え、ボルゾイの抜け落ちた毛はこまめに掃除することが必要です。
カーペットについたボルゾイの抜け毛にはゴム手袋が活躍します。ゴム手袋を手にはめてカーペットの表面をなでると、摩擦でボルゾイの抜け毛を取ることができます。ゴムのすべり止めが付いた作業用軍手でも同じようにボルゾイの抜け毛を取ることができます。
室内に飛び散ったボルゾイの抜け毛は、空気洗浄機で吸ってもらうことができます。フローリングに落ちたボルゾイの抜け毛は掃除機で吸い取ります。モップでふき取るのもいいでしょう。掃除の後に捨てられるシートタイプの掃除用ワイパーだと後片付けも楽になります。ボルゾイの抜け毛を見つけた時にさっと取れる粘着ローラーもあると重宝します。
まとめ
ボルゾイの抜け毛の対策は、毎日の積み重ねが大切ですね。毎日ブラッシングして、抜け落ちた毛の掃除もして、なかなか大変かもしれませんが、より快適なボルゾイとの生活のためにがんばってください。
ユーザーのコメント
女性 MOCHI
女性 桜茶
ボルゾイはロシアという極寒の地が原産なだけあって、アンダーコートの密集度も高いです。それだけ抜け毛量も豊富です。
あんまり多い量の抜け毛を掃除機で吸い込むと、毛が詰まって壊れてしまうことがあるので、事前にコロコロローラーなどで取ってから掃除機をかけるといいです。
ブラッシングが有効ですがそれでもごっそり抜けるので、ブラシはすぐに毛で目詰まりになります。ボルゾイは皮膚が弱く皮膚疾患にかかりやすいことから、ブラッシングの時はピンブラシなど皮膚を傷めないものがおすすめです。
シャンプー後は被毛の中までしっかり乾燥させてあげることも重要です。大型犬なので、ある程度乾いたら後は自然乾燥で!となってしまいがちですが、生乾きのままだと雑菌が増えてしまい臭いや皮膚炎の原因になってしまいます。
また、希釈用の犬シャンプーは希釈量を間違えると、被毛が爆発します。更に梳かしにくく大惨事になるのでよく注意して見てくださいね。
20代 女性 あめたま
ブラッシングやトリミングなどでお手入れやケアをする事も効果的だとは思います。
しかし、抜け毛が多いワンちゃんに定期的にブラッシングを行い、トリミングをしてもらうのは飼い主の負担が掛かってしまいます。
したがって、ボルゾイに服を着用させる事が最も効果的な抜け毛対策であると考えられます。
時間も手間もかからずに、毛を気にせずに生活出来るようになります。
勿論、ブラッシングやトリミングでの手入れを怠っていいという訳ではありませんが、時間がない飼い主や、資金に不安がある飼い主の場合にはその場凌ぎではありますが、服を着せておくと良いでしょう。
20代 女性 ゆず
まずブラシの種類として、スリッカーブラシ、コーム、獣毛ブラシ、ピンブラシ、のみ取りコームなどがあります。長毛種に望ましいブラシは、ピンブラシです。必ず毛並みに沿って体全体をブラッシングします。コツは焦らず少しずつやることです。毛先がブラシに絡まないようにするために、少量の被毛を手に取り、根元を抑えてブラッシングします。ピンの先で皮膚を傷つけることがないように注意して下さい。
また、スリッカーブラシは抜け毛や毛玉の量が多い場合のお手入れに有効です。丁寧に皮膚が引っ張られないように優しく動かして下さいね。さらに、仕上げとしてコームや獣毛ブラシで毛先を整えます。肉球の間の毛も毛玉になっている可能性があるのでこまめにチェックしましょう。
30代 女性 nico
50代以上 女性 匿名
掃除機も直ぐに抜け毛で一杯になります、回転ブラシが有るのはブラシに毛が巻きついて掃除機の掃除が大変です。
ソファーやクッション、マットについた毛は、取りにくいです
洋服にも付くのでニットや濃い色の物は着られません、車の中も毛だらけになります。
ブラッシングしても抜け毛は減らない様な気がします、毎日のお掃除とコロコロが必需品です。
ウチは、被毛が少ないので もっと毛が増えてモフモフになって欲しいです。
お掃除は大変ですが、愛犬の柔らかい被毛を触っていると幸せなので抜け毛も気になりません。