犬はなぜ順位づけするのか?
犬が順位づけをするのは、オオカミであった頃の名残と言われていて、この考えは研究者の間で大きな支持を得ている「犬の祖先はオオカミ」という説に基づいています。
オオカミから派生した犬は、次第に家畜化されて、今から15000年前頃には人と共に生きる生活を選んだと言われているのです。
ちょっと固い話になってしまいましたが、今回は、このような学術的な難しい考え方は抜きにして、愛犬の柴犬と暮らす中で感じる順位づけについてお話ししたいと思います。
家庭犬にとってボスとは?
"犬をしつけるためには、ボスにならなければならない"
この呪縛に悩む方も多いのではないでしょうか?
私もその一人でした。
我が家の犬は、ヒートアップしやすく、口が出やすいタイプでもあったので、半ばノイローゼ気味になりながら、「ボスにならなければ、ボスになってちゃんと躾けなければ」と考えていました。
でも、「どうすればボスになれるの?」「ボスって何?」という疑問が頭の中を駆け巡るだけで、何をどうすれば良いのか分からない日々を過ごしました。
そんな中で、ふと「家族になれば良いのだ」と気づきました。
「ボス」と言う言葉に惑わされて、もっとも基本的なことを忘れていたのです。
「ボス」ではなく、この子の「親」になれば良いと分かった瞬間、とても楽になりました。
もし今、「ボス」の呪縛に苦しんでいる方は、是非「ボス」ではなく「親」と考えてみてください。
順位づけ=家族構成?
学術的裏づけも何もないのですが、一緒に暮らすうちに犬も家族構成を理解していくのを感じます。
そして理解する過程で、その家族の中のどこに入り込むか、それが家庭での犬の順位づけだと思うのです。
我が家の場合、人間の兄妹に犬が加わり3兄弟になった感じです。
兄ちゃんは愛犬にとっても兄ちゃんで、妹は愛犬にとっても妹になりました。
我が家の柴犬の場合、父ちゃんにはちょっと距離を置く一方で、遊ぶ時には激しい遊びを求めます。
母ちゃんには食と安堵感と自分にあった好きな遊びを求めます。
兄ちゃんには従順さを見せ、兄ちゃんが繰り出す遊びに弟らしく、楽しげに付き合うのです。
そして妹の遊びには仕方なく付き合うか、あるいは付き合わないことが多いのですが、妹が泣くと、どんな時でも涙を舐めて慰めます。
我が家で涙を舐めてもらえるのは、娘だけ。
愛犬にとっても守らなければならない可愛い妹のようです。
まとめ
私的な考えですが、犬が家庭内で行う順位づけとは、家族の中で犬が居場所を見つけることだと思います。
それは「ボス」を決めるのではなく、「親」と「子」の関係を築くことです。
ですから、犬を迎えたら、その犬の親になってあげてください。
親は、子供が悪いことをすれば叱り、正しい道に導こうと努力するものです。
犬に対してもそのように接すれば、おのずと飼い主のことを「親」と思ってくれると私は感じています。
ユーザーのコメント
30代 女性 匿名
確かボスになれという躾はドイツの軍人に端を発し、狼と共通の祖先を持つからという根拠だったはずです。
祖先から枝分かれし、人と暮らした時間の方が長いと聞きました。
そもそも犬が下剋上を狙うような生き物なら、私たちよりシビアな環境にいた祖先が一緒に暮らしていた訳ないですよ。
50代以上 男性 匿名
我が家のホワイトシェパード(メス)は母親役ですけどね
30代 女性 匿名
娘のお友達からも、可愛がってもらってます!
50代以上 女性 匿名
悪い時はその場で叱ります しかし褒め7叱り3の 割合です