お家で出来る、老犬になった愛犬が喜ぶこと

【獣医師監修】お家で出来る、老犬になった愛犬が喜ぶこと

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老犬になった愛犬が喜ぶ事を取り入れたケアはお家でもできます。愛犬が喜ぶ事とは、基本的にこれまで飼い主さんと日常でしている事の延長線上にありますが、飼い主さんの方が愛犬に気持ちを寄せる事が重要ポイントです。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

シニア期を迎えた愛犬

毎朝、眠い目をこすりながら起きると、愛犬がすっきり爽やかな表情でこちらを向いています。
「おはよう!さぁ、お散歩にいこう!」と言っているみたいに、期待いっぱいの目をキラキラと輝かせて、ハーネス装着を待つ姿を見ると、思わずこちらも「はいはい、お散歩行こうね~」とニンマリと頬がゆるんでしまうという愛犬家の皆さんも多い事かと思います。

そんな風にホッコリする瞬間をくれたり、見知らぬ犬が外を通れば「ご主人様を守るんだ!」とばかりに吠えてみたり、はたまたちょっとした怪我や病気で心配させたりと、一緒に暮らすからこそ、毎日愛犬が見せる姿は全て愛らしく思えますよね。
でも今はそんな元気な愛犬も、人間より早いスピードでアッという間に老化して、弱っていく時期が来ることも覚悟しておかなければなりません。

老犬

1年で人間の5年分くらい年をとると言われる犬達。
8歳になった我が家のボーダーコリーは、今は元気に過ごしていますが、最近偶然見つけた数年前の写真と比べたら被毛がすこし淡色になってきていました。
こんな些細な事でも、愛犬が確実に年をとってきていることを実感しました。
それと同時に、限りある一緒に居られる時間を大事にしようと改めて思うきっかけとなりました。

愛犬家の皆さんは、たとえ愛犬が老化して、動きが鈍くなったり、食欲が落ちて病気がちになっても、家族やパートナーとして愛犬が望んだり、喜んでくれる老後生活を送らせてあげたい気持ちになる事と思います。
愛犬が喜ぶ事とは、基本的にはこれまで飼い主さんと日常でしている事の延長線上にある事ばかりだとは思いますが、愛犬が老化してくる分、飼い主さんの方が愛犬に気持ちを寄せる必要が出てくると思います。

この記事では、そのポイントをいくつか挙げてみました。

老犬2

老犬介護で、愛犬が喜ぶ5つのポイント

  • タッチングをこまめにする
  • コミュニケーションを取る、話しかける
  • 栄養の補給方法を工夫する
  • 不安感の解消をする
  • 運動の継続をする

タッチングをこまめにする

これは有名な研究結果なので愛犬家の皆さんはご存知とは思いますが、飼い主と愛犬のスキンシップでは幸福ホルモンと呼ばれる『オキシトシン』が双方に出る事が医学的に証明されています。
つまりスキンシップを取ることは、お互いにとっての健康の秘訣なのです。

愛犬が喜ぶスキンシップの取り方
  • 「○○良い子ね」「グッド○○」と名前を言って褒め、愛犬が喜ぶ胸や背中等の身体の部位を撫でる。
  • 運動や散歩後に筋肉や関節周りを程よくマッサージする。
  • 関節等が炎症している場合を想定して程よく揉んだり、撫でる。
  • 「おはよう」や「いってきます」の挨拶時に撫でて軽くスキンシップをする。

コミュニケーションを取る、話しかける

飼い主さんの声掛けは、老化に不安を覚える愛犬を安心させる威力があります。
愛犬は飼い主さんの笑顔と喜ぶ声を、自分の喜びとして記憶しているそうです。
タッチングと同様に、愛犬にとって飼い主さんが話しかけてくれる事は大きな喜びなのです。

愛犬が喜ぶコミュニケーションの取り方
  • 褒めたり、「大丈夫だよ」と笑いかける
  • 愛犬の視界に入って笑いかける。
  • 愛犬の家族を守りたい気持ち(基本本能)を尊重して、「側にいてくれてありがとうね」と撫でたりしながら伝える。

栄養の補給方法を工夫する

特別な手作り食を作る必要は無く、これまで食べていたフードにちょっと工夫をするだけでも、食べやすくなったり、飲み込みやすくなって栄養補給の助けになったりします。

老犬のためのご飯の工夫
  • フードの粒を調整する(小粒タイプを混ぜたり、切り替えたりして咀嚼しやすくする)。
  • フードの固さを調整する((ドライフードを少しの白湯や豆乳でふやかす等して程良く柔らかめにし、消化吸収を助ける)。
  • 愛犬の健康状態に合わせたフードに変更したり、必要に応じてサプリメントを取り入れる。
  • 水を室温や少しぬるめに調整する(胃腸への負担を軽減するため、冷た過ぎないようにする)。
  • フード皿を置く高さを、愛犬が食べやすい高さに上げて、首への負担を軽減する。

横たわる老犬

不安を解消させる

老化から来る身体の不調は、愛犬にとっても不安なもので、今までよりも甘えん坊になったり、飼い主さんの側にいたがったりします。
そんな時は飼い主さんの気配がするだけでも安心感が増すので、家にいる時は飼い主さんの動線が愛犬の居場所の近くになるよう工夫をしましょう。

愛犬を安心させる工夫
  • 愛犬の居場所や寝床を、飼い主さんの声が聞こえる場所や、飼い主さんの姿が目に入る場所にする。
  • 「クゥーン」という呼びかけは不安や不快を訴えている時なので、なるべくすぐに対応してあげる。

※飼い主さんは、愛犬の側にいる時間が思うように取れなくても、ご自分自身を責めないで下さい。
愛犬は飼い主さんの多忙な生活や、愛犬への愛情の深さをちゃんと理解しています。

運動の継続をする

日常の散歩や運動は、出来る限り継続する方が筋力維持に役立ちます。
飼い主さんとのお散歩は愛犬にとって至福の時なのです。
平日が短めになっても、週末はたっぷり時間をかける等、愛犬の歩行スピードに合わせて散歩時間を確保してあげましょう。

ただし関節炎等で散歩を嫌がる場合は、獣医師に相談して薬を処方してもらったり、歩く距離を調節したりしましょう。
自力で歩くのが困難な場合でも、補助器具を付けることで外出できる場合がありますので、お散歩好きなワンちゃんの気分転換にもなりますので、無理のない範囲で工夫してみてあげてください。

老犬の運動の注意点
  • 歩行ペースを落としても筋力維持と気分転換のために適宜散歩をする。
  • 筋力の衰えを補助するハーネスやカートを必要に応じて使う。
  • 出来る限り外の空気を吸わせて日常にメリハリを付ける。
  • 日光浴によってビタミンD補給をする(食事で摂ったカルシウムの骨形成を助けます)。
  • お散歩仲間と触れあう時間を確保する(犬は基本的に社会性のある動物なので、お散歩のおつきあいを継続してあげる)。

老犬ーGR

さいごに

愛犬の老化する姿を見るのは飼い主さんにとってはつらい事だと思いますが、愛犬にとっては、自分の動きが鈍くなっても、節々が痛くなっても、飼い主さんの側にいたり、飼い主さんとお散歩したりすることが幸せなのです。
そして愛犬は飼い主さんが、気分良く、幸せに笑っていてくれる事を常に願っているのです。

老犬になった愛犬の喜ぶケアは、お家でいままでしていた事に少し工夫したり、注意を向ける事で対応可能な事が多いです。

愛犬の老化を、どうか気に病まず受け止め、出来る限り笑顔でケアしてあげましょう。

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