夏と冬での違い
気温が高い夏に比べ、冬は気温が低くなり冷えます。
暖かい季節、犬は元気に遊んだりはしゃいだりして過ごします。それに比べ、気温の低い冬は丸まってのんびり寝ていることが多く見られます。暖房器具の前を占拠している、なんてこともよくありますよね(笑)
冬は空気も乾燥しますし、あまり動かないと犬は水を飲まなかったりと、いろいろなことが変わってきます。生活習慣が変わったことによって、予想外の問題や体調不良・病気などを招くこともあります。
乾燥からくる体調不良
冬の季節は空気が乾燥している上に、暖房器具を使用することで余計に室内が乾燥しやすくなります。
乾燥から起こりやすい病気
感染症や呼吸器系の病気
人間と同様に、乾燥は犬にとっても鼻やのどが乾いて、風邪などの感染症や呼吸器系の病気の元となってしまいます。くしゃみや咳が頻繁に見られたら病気を疑いましょう。
皮膚炎
乾燥した季節は静電気が起こりやすいため、皮膚が痒くなってフケが出たり、またそれを放置するとひどい炎症を起こしかねるので、体を頻繁に掻いている様子が見られたら皮膚が乾燥している可能性があります。
対策
湿度を50~60%に保つ
暖房器具を使用している場合は換気をこまめに行ったり、加湿器を使って湿度を保ちましょう。
シャンプーには保湿対策を
シャンプーの後にコンディショナーで潤いを保つのもお勧めです。その子に合ったシャンプーやコンディショナーを見つけてくださいね。
また、シャンプー後は風邪をひかないようにしっかりと乾かしてあげることも大切です。
飲水量の低下からくる体調不良
冬は夏に比べて飲水量が減ってしまいます。
脱水
夏は熱中症による脱水に目を光らせる必要があります。その一方で、冬は犬も寒さから寝ていることも多く、あまり動かないため、水を飲むことが減ります。
また、犬が快適に感じる室内温度は「18~22℃」と言われていて、これは人では少し寒く感じてしまう温度のため、人に合わせて暖房をつけていると犬にとっては暑く感じてしまい、さらに脱水が進んでしまう原因です。
泌尿器系の病気
水を飲む量が減ると尿の回数も減りがちになります。寒さから外に行きたがらない犬が多く、オシッコを我慢することから膀胱炎になってしまうことも考えられます。
また、オシッコが濃くなって尿中のミネラルが結晶化してしまい、尿路結石にかかることもあります。オシッコの色が濃く感じたら要注意です。
対策
お水を飲む量を増やす工夫
寒いので冷たいお水を飲まなくなる子も、もともと自発的にお水を飲まない子も一工夫で回避できます。
- ぬるま湯や少し温めた犬用ミルクを与える
- スープやお湯でフードをふやかす
- ウェットフードを与える
トイレの回数を増やす
こまめに散歩に連れていたり、お家でトイレできるようにペットシーツを敷いたりと、トイレを我慢させないように工夫しましょう。
まとめ
寒い季節は人間も犬も運動をしなくなったり、お水を摂取する量が少なくなったりと生活習慣が変わってくるため体調管理が難しくなり、風邪などを引きやすくなります。
冬は乾燥する季節なので湿度や温度、愛犬の皮膚の状態や水分の量などに注意して過ごしましょう。
冬の生活習慣が引き起こす、予想外の体調不良にはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいね。
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ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
徐々に乾燥も和らいで、続けているとしっとりとしてきます。人も犬も冬の乾燥対策は必要だと思いました。
30代 女性 カンナ
40代 女性 SUSU
愛犬は暑さよりも寒さが苦手です。特に11月下旬から12月中旬にかけて空気が乾燥し夜の気温が下がり始める時期によく体調を崩します。
乾燥から肌が痒くなるようで、引っ掻くことで傷が入り、またさらに掻いてしまうことで湿疹になっていまいます。
また、ダックスは地面が近いため、お腹を冷やしてしまうことも多く、下痢になったり嘔吐してしまうこともあります。
腰を冷やしてしまうことはヘルニアになるリスクも高くなるため、寒い季節は本当に注意が必要です。
寒さ対策として洋服を着てお散歩したり、パジャマを着て寝るワンコもたくさんいますが、愛犬は洋服が嫌いです。身体に何かがまとわりつくこと自体が嫌なようで、潜りこむタイプのベッドも入ろうとせず上に乗っかってしまいます。寒いのであれば暖かくすればいいのにと思うのですが、嫌なものは嫌なようで頑固さに困ってしまうこともあります。
エアコンの暖房も使っていますが、風量を自動にすると乾燥しやすくなるため、風は最も弱いモードにし、床暖房で部屋全体を暖めるようにしています。なお、マンションなどの床材はフローリングを使っていることが多いと思いますが、足裏が冷えが伝わり身体を冷やすことになってしまいます。我が家では床暖房対応の張り替え可能なジョイント式のカーペットを使っています。薄いタイプの物でも冷えはだいぶ緩和されます。
電気代が高くなってしまいますが、オイルヒーターも空気が乾燥しにくく部屋全体を温めるためワンコには向いているでそうです。
就寝用には冬用のモコモコした素材のベッドにニトリのNウォームの膝掛けサイズを敷き、ベッドの下には人間用の足元用電気マットを置いています。
お友達のトイプードルさんは、お留守番の時によく寝ているマットに人間用の電気膝掛けを置いて出掛けるようです。
コードがあるため噛るくせがあるワンコには向きませんが、そうではない場合には上に乗ることも潜りこむことも出来るためとても重宝しているそうです。
環境面での寒さ対策の他に、食事面においても多少の対策は可能です。記事にあったようにぬるま湯や温めたペット用ミルク又は無調整豆乳、お肉やお魚の出汁スープをご飯にかけることで身体が温まり水分も補給することが出来ます。
出汁スープは、スーパーに売っている鶏ガラや鯛などの魚のアラを水からお鍋に入れ沸騰させずにゆっくりと1時間ほど煮ると透き通ったキレイな出汁が出来上がります。途中、灰汁や余分な油脂をとることは必要です。この出汁を製氷皿に入れて冷凍しておくことで解凍すればいつでも温かいスープをあげることができます。調味料を加えれば人間用のスープにも使うことができます。
なお、お腹を壊している場合には油分の多い鶏ガラよりも魚のアラの方が無難かなと思います。
また、肌の乾燥を防ぐために、良質なオイルをフードに1,2滴垂らすことも効果があります。サーモンオイルや亜麻仁油、ココナッツオイルなどがおすすめです。
季節の変わり目は人間も体調を崩すことがありますね。シニア犬になれば特に注意が必要となってくると思います。あまり神経質になるのも飼い主の緊張感が伝わってしまいストレスをかけてしまいますが、出来るだけ暖かく過ごしてもらえるよう、それぞれの好みに合った工夫をしてあげられたらいいなと思います。