犬も鼻づまりをするの?その原因や症状、確認する方法から治し方まで

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犬も鼻づまりをするの?その原因や症状、確認する方法から治し方まで

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犬にも鼻づまりがあることを知っていますか?わたしたち人間と同様、犬の鼻づまりも身体の不調のサインです。また、犬が鼻づまりを起こしている時に考えられる病気もいくつかありますので、たかが愛犬の鼻づまりといって甘く見てはいけません。では、犬の鼻づまりの原因や、その症状を確認する方法、犬の鼻づまりを解消する方法にはどんなものがあるのでしょうか?

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の鼻づまりの原因

砂が付いた犬の鼻

犬の鼻づまりの原因はいろいろありますが、そのなかには深刻な病気も含まれています。元気や食欲があるからと言って油断してはいけません。

アレルギーによる鼻づまり

鼻づまりの原因となるアレルギーをマスクで予防する犬

人間のみならず、犬もアレルギー性鼻炎を発症し、その症状のひとつに鼻づまりがあります。透明の鼻水が出るのも、アレルギー性鼻炎の特徴です。

アレルギー反応を起こすアレルゲンは個体によって異なり、ハウスダストやダニ、食物、カビ、植物の花粉などさまざま。生活環境や食事内容などの情報からある程度アレルゲンを推測することはできますが、動物病院で検査も可能です。

検査によってアレルゲンの特定ができれば、治療がしやすくなります。栄養不足や免疫力が低下しているとアレルギー症状が出やすく、特にシニア犬は免疫力が低下しているので注意が必要です。

腫瘍による鼻づまり

犬の鼻づまりの原因の一つとされる腫瘍のイメージ

鼻のなかにできた腫瘍が鼻の穴を塞いでしまうと、鼻づまりが起こります。鼻のなかのため、外側からは見えにくく、気付いたときには進行していることも。

鼻水、鼻血なども鼻の腫瘍の症状であり、片方の鼻だけこれらの症状が出ている場合は、要注意です。

鼻の腫瘍は、シェットランド・シープドックやコリーのような長頭種の犬に多くみられます。長頭種の犬で心配な症状があった場合は、早めに動物病院で検査を受けましょう。

歯周病による鼻づまり

歯周病の検査中の犬

歯周病が原因となって鼻づまりになることもあります。歯周病が進行し、上あごから鼻のなかへ炎症が及んでゆき、鼻づまりが起こるのです。

虫歯が多い、歯茎が赤い、口のなかが臭いといった症状に注意しましょう。歯周病の予防には、『プラークコントロール』が基本となります。

日常的に歯磨きを行い、歯垢が増えすぎないようにしましょう。

副鼻腔炎による鼻づまり

犬の鼻づまりの原因の一つとされるウィルスのイメージ

ウイルスや細菌などの感染による鼻の粘膜の炎症が、鼻の奥の副鼻腔という空洞に広がった状態を副鼻腔炎と言います。

副鼻腔炎になると、鼻づまりのほか鼻水も出ますが、黄色いドロッとした鼻水は、かなり悪化している証拠。さらに悪化すると、鼻の周りの骨まで溶かしてしまうことも。

副鼻腔炎は、抗生剤や抗炎症剤での治療が必要となりますので、鼻づまり、鼻水、くしゃみ、鼻の周囲の腫れなどが見られたら、早急に動物病院へ受診しましょう。

老犬のため鼻づまりが起こる

お疲れの老犬

鼻づまりの原因として、年齢も挙げられます。

年を重ねた老犬(シニア犬)は、鼻を常時湿らせておく分泌腺が上手く機能せず、鼻が乾燥していることが多くなります。

そのため、鼻づまりを起こしてしまうのです。老犬が鼻づまりしていたら、加齢によるものかも、と推測を立てることもできます。

その他の原因

その他、犬の鼻づまりの原因として、

  • 鼻の中に異物が入り込み炎症を起こしている
  • ポリープ
  • 感染症

などが考えられます。

犬の鼻づまりの症状を確認する方法

犬の鼻づまりチェックに使用する手鏡

犬が呼吸を苦しそうにしていて鼻づまりに気づくこともありますが、見た目ではその症状はよく分かりませんね。そこで、飼い主さんができる簡単な確認法があります。

寝ている犬の顔のそばに手鏡などを置いて下さい。その鏡が犬の鼻息でくもったら、鼻づまりはしていません。鏡がくもらない、もしくはくもり方が少ない場合は、愛犬が鼻づまりをしている可能性があります。

犬の鼻づまりを治す方法

眠たそうな柴犬

犬が鼻づまりしている時に限らず、愛犬に気になる症状や心配な症状があるときは、まず動物病院で診てもらうのが一番。

そのうえで、少しでも愛犬の鼻づまりの症状を楽にしてあげたいときは、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

鼻水吸引器による犬の鼻づまり解消

鼻づまりの原因が鼻水ならば、鼻水を取り除いてあげるとよいでしょう。

その際、人間の赤ちゃん用の鼻吸い器が使えます。ドラッグストアや赤ちゃん用品店などで、1,000円以下から購入できます。

便利なグッズですが、犬が嫌がる場合、無理は禁物です。

加湿による犬の鼻づまり解消

犬の鼻づまりを解消する加湿器

犬が鼻づまりをしている場合、部屋の乾燥は大敵。少しでも鼻づまりが解消され、呼吸が楽になるよう、加湿器を犬のそばに置いてあげましょう。

加湿器がない場合は、濡れたタオルを干したり、洗面器やボールなどにお湯を入れて部屋に置くだけでもOKです。お湯を扱う際は、犬も人間もやけどに注意を。

犬にとって快適な湿度は50~60%ですが、鼻の乾燥が原因で鼻づまりを起こしているシニア犬には、少し高めの70%ぐらいの湿度がよいでしょう。

アロマによる犬の鼻づまり解消

犬の鼻づまりを解消すアロマ

アロマは、犬の鼻づまりや喉の不調に有効とされています。特にペパーミントとユーカリのエッセンシャルオイルは、鼻の粘膜の腫れを鎮め、空気の通りをよくしてくれます。

アロマディフューザー、アロマポット、スプレー容器などを使用したり、専用器具がない場合は、マグカップにお湯を張り、そこにエッセンシャルオイルを数滴たらすだけでも有効です。

なお、エッセンシャルオイルは原液ではなく必ず希釈して使用し、長期の連続使用は避けて下さい。また、3ヶ月未満の子犬への使用も避けましょう。

犬を温めて鼻づまり解消

タオルをかぶった犬

犬が熱がらない程度の蒸しタオルで鼻や鼻の周りを拭いてあげると、鼻づまりが少し楽になります。

犬のツボの指圧で鼻づまり解消

犬の鼻づまりを解消すツボ

ツボの指圧で鼻づまりが解消されることも。

犬の鼻づまりに有効とされるツボはいくつかありますが、なかでも簡単に探せるのは、晴明(せいめい)というツボ。

目頭のすぐ横にあります。晴明から鼻の両脇を鼻先の方向に向けて指圧します。

また、迎香(げいこう)というツボも探しやすく、鼻の両脇にあります。

人間で言うと、小鼻の横です。ここを指圧してあげると、鼻づまりや鼻炎に効果があります。

強く押しすぎないように気をつけ、また、犬が嫌がった場合は、無理に指圧しないようにしましょう。

まとめ

マズルを前足で隠して眠る柴犬

犬の鼻づまりには、アレルギーや年齢などいろいろな原因があります。なかには腫瘍といった、深刻な病気が原因であることも。

鼻づまりと併せて、鼻水や鼻血、くしゃみなどが、病気の早期発見につながります。

日頃から愛犬をよく観察し、普段と様子が違う場合は、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

そのうえで、加湿やアロマ、ツボの指圧など、愛犬に合った鼻づまりの解消法により少しでも症状を和らげてあげられるといいですね。

▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

ユーザーのコメント

  • 女性 メリクリ

    ワンコの鼻づまりは可哀想ですよね。
    うちの子はたまに鼻は垂れますが(笑)今のところ詰まってはいないようです。

    この記事にもありますが、人間同様に色々な要因が考えられます。
    うちの子を病院に連れて行った時に先生に言われたことは、鼻水も人間同様に種類があるのでそれを見分けるのも重要なポイントだそうです。
    透明で水のような鼻水は結露のようなもので、体温調節をするにあたり必要な場合もあるのであまり重く考えなくても大丈夫とのこと。
    いわゆる鼻づまりになると苦しい仕草をしたり、詰まったものを出そうとしてくしゃみが増えるなどのいつもと違う様子が見られます。
    水を飲む度にカッ、カッ・・というように苦しそうであれば鼻が詰まってるかもしれません。
    近年多く見られるのはワンコの「花粉症」だそうです。いわゆるアレルギー症状で鼻づまりになることも多いとのこと。
    空気清浄機や加湿器などでお部屋を綺麗にし、ワンコにとっても快適に過ごせる空間作りは大切なことの一つです。
    うちの場合は歯周病からも考えられるので口腔管理を注意されました。口腔内のことなのに?と不思議に思いましたが、ワンコの場合、口腔内から菌が入りそれが鼻腔や脳にまで達し、ひどくなれば死に至る恐ろしいことだということを皆さんにも知っていて頂きたいと思います。
    人間の風邪やインフルエンザなどは移らないといいますが、ワンコもデリケートな生き物です。もし家族が罹患したときは出来るだけ接触を避けた方がいいでしょう。
    これからの季節はウイルスが蔓延していますし、乾燥する時期からの花粉が飛んでくる季節には特に気をつけてあげたいですね。
  • 20代 女性 ゆず

    愛犬が苦しんでいる様子を見ると辛いですね。ウチの子はまだ鼻づまりになったことはありませんが、今年10歳になってだんだん高齢化も進んでくるので心配です。もし、今後鼻づまりになってしまった時にすぐに対処できるように事前に準備しておく必要があるなと感じました。加湿器や人間の赤ちゃん用の吸引器は用意しておきたいですね。また、鼻づまりの原因をできるだけ取り除く努力をしたいです。老化の進行は私ではどうすることもできませんが、部屋を常に綺麗に保ったり、アレルギーに気を配ったり、歯磨きをして歯周病予防をするなど心がけたいです。
    いずれにせよ、鼻づまりが酷い場合は病院でちゃんと診てもらう必要があるでしょうから獣医さんに症状を説明できるように鼻水の状態を把握しておくと良いでしょう。鼻水の形状はネバネバでしたか?それともサラサラしていましたか?色は透明、白っぽい、黄色、緑色など犬の健康状態によってさまざまです。基本的に色は白っぽかったり透明でサラサラした状態の鼻水だと心配する必要はないと思いますが、あまりに詰まっているようでしたら病院に行って然るべき処置をしてもらいましょう!
  • 女性 わに

    犬が鼻づまりをするとは想像していませんでした。まだうちの犬は若くて大した病気もしたことがないので、今後の参考になります。赤ちゃん用の吸引器、もう使わないと思っていましたが捨てずに取っておこうと思います。うちの犬はちょっと間抜けな子なので、鼻が詰まっても口で息をすればいいということをちゃんとに気が付いてくれるかな、なんてことを考えてしまいました。
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