狂犬病の防接種の副作用とは?知らないと怖いリスクや症状をチェック!

【獣医師監修】狂犬病の防接種の副作用とは?知らないと怖いリスクや症状をチェック!

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狂犬病の予防接種は、法律により義務付けられているものです。しかし犬の体質や体調によっては、狂犬病の予防接種は副作用などの症状があらわれる場合があり、注意が必要となります。そんな狂犬病の予防接種の副作用と注意点についてのお話したいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

狂犬病の予防接種の副作用

寝そべるダックス

副作用によって引き起こされる症状

副作用には様々な種類があります。嘔吐・下痢・発熱・消化器疾患・湿疹などのほかに、死に至る可能性の高いアナフィラキシーなどもあります。

突然の症状に備え、注意すべき副作用をチェックしておきましょう。

嘔吐・下痢

狂犬病の予防接種の副作用で最も多いとされるのが下痢や嘔吐と言われています。

注射をする直前までは、いつもと変わらず元気だった犬が、注射をした後になって下痢や嘔吐などの症状があらわれた場合には、副作用の疑いが考えられます。

特に体の小さな小型犬では、副作用が出やすい上に症状が急速に悪化することが考えられますので、直ちに動物病院へ連絡することをおすすめします。

また、嘔吐物や排泄物に血が混じっている場合には、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

発熱・消化器疾患

体がワクチンを異物として認識してしまうと、それを攻撃してしまうことがあり、その攻撃反応が強くなると発熱などの症状として強く副作用があらわれます。

発熱を起こすと、場合によっては食欲不振や嘔吐、飲水ができないほどの消化器疾患を併発することがあり、脱水に陥る危険性があります。

湿疹(蕁麻疹など)

予防接種後、犬の顔付近に蕁麻疹のような湿疹があらわれる場合、ワクチンの成分にアレルギー反応を起こしていることが考えられます。

すぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

アナフィラキシー

「アナフィラキシー」は呼吸困難などによる重度の副作用の事です。

予防接種の効果を高めるための成分に強いアレルギー症状を起こしていることが考えられ、命を落とす危険性が非常に高くなります。

一刻をあらそう事態と考え、すぐに動物病院へ搬送しましょう。

どうしても心配な場合は、予防接種後30分は動物病院やその近くで待機し様子を見ます。

狂犬病の予防接種による危険性と注意点

注意標識

危険性

上記のようなアナフィラキシーなどの副作用により、接種後1時間以内に亡くなってしまうケースが、残念ながらあります。

また、犬は、死亡後の解剖検査が獣医大学などの専門機関でしか行われていないため、はっきりとした原因が特定されないままのケースが多くあります。

そのため、原因が狂犬病の予防接種によるアナフィラキシーであると特定されることは少なく、状況的にみてそうであろうと判断されたケースが数十件程度あるようです。

注意点

体調の悪い犬には、その副作用を考慮し、狂犬病の予防接種を見送る獣医師がほとんどです。
もし、予防接種後に毎年体調が悪くなることがあれば、遠慮せず必ず獣医師に相談することが大切です。

また、狂犬病の予防接種の実施期間は、一般的に4~6月あたりですが、必ずこの期間内に接種しなければならないわけではありません。(4~6月に市町村による集団接種を実施しているため一般的にこの時期と言われている)

動物病院では、年間を通して接種可能なので体調が悪い時は無理をせず、獣医師と相談の上、時期をずらして接種するようにしましょう。

狂犬病の予防接種の副作用は体調によってかわる?

犬の調子や体質による違い

獣医の判断で、体調が優れない犬には無理にワクチン接種を行わない事もあります。
あたり前のことですが、それは人間でも同様の事ですよね。例えば、熱が出ていればワクチンの摂取日をずらすと思います。

犬も同じで、「いつもと様子が違うな・・・」「どうもそわそわしてるな・・・」なんて場合は、予防接種の日にちをずらしてあげましょう。

事前に予防接種で体調を崩す可能性がある場合、過去に体調を崩したことがある場合には、獣医さんに早めに相談して、アレルギーなどの副作用を抑える薬を処方してもらう事も視野に入れましょう。

特に狂犬病の予防接種は、毎年受けなくてはいけないワクチンなので、愛犬に負担をかけない為にも、しっかりと準備してあげる事が大切です。

また、もし予防接種の時期が、推薦時期とずれてしまった場合でも、必ず予防接種をうけさせるようにしましょう。多少の手間があっても、愛犬の為に受けさせる事が飼い主の義務です。

因みに、4月から6月が一般的な予防接種を受けさせる時期で、もしこの時期に病気や妊娠・ケガをしてしまった場合は、獣医さんと相談して時期をずらす事をおすすめいたします。

子犬と老犬での違い

寝そべるビーグル

子犬や老犬では、体が弱く通常の成犬に比べ副作用が出やすい傾向はありますが、子犬と老犬では、体の状態が異なるため危険性の確立では大きな違いが生じます。

通常、子犬の体は若く元気であるのに対し、老犬の体は衰え始めています。

衰え始めた体では、狂犬病の予防接種の副作用に耐えられない場合もあり、予防接種をするほうが命の危険が高くなると判断された場合、予防接種を免除できる診断書を書いてもらうことができます。

このようなことから、老犬の方が副作用に対する体のダメージが大きくなり命を落とす危険性が高くなることが考えられます。

狂犬病の予防接種が出来た理由

注射器とワクチン

狂犬病は、感染した動物に咬まれたり舐められることで、唾液を介して傷口からウイルス感染します。

犬や人も含め全ての哺乳類で感染し、発症すれば現代の医療技術を持っても治療は不可能とされ、100%死に至る恐ろしい人畜共通感染症です。

日本で、犬の狂犬病の発症がピークを迎えた1950(昭和25)年、予防と蔓延阻止、撲滅をはかるため犬の登録と狂犬病の予防接種が法律により義務付けられました。(狂犬病予防法)

国内では、この狂犬病予防法により予防接種が義務付けられたことで、1957年を最後に犬を含めた全ての哺乳動物において狂犬病の感染は報告されていません。

飼い主の狂犬病の予防接種の義務

犬の登録申請の義務

生後90日を経過した犬を取得した場合、30日以内に管轄の市町村長に飼い犬の登録申請をすることが義務付けられています。この登録が完了すると、登録鑑札が交付されます。

登録鑑札は一生に1回交付されます。

狂犬病の予防接種の実施義務

また、犬が生後91日以上経過している場合、犬を取得した日から30日以内に最初の狂犬病予防注射を受け、以降、毎年度1回の狂犬病の予防接種の実施が義務付けられています。

接種した犬に対し発行された予防注射済証は、市町村長に提示することで注射済票鑑札が交付され、注射済票鑑札は、上記の鑑札と共に該当する犬に装着させておかなければなりません。

注射済鑑札は狂犬病予防接種を打つたびに発行されます。

まとめ

診察を受ける子犬

狂犬病の予防接種の副作用についていかがでしたか?
症状が重度に及ぶアナフィラキシーでは、死亡事故が発生した事例もあり、副作用を甘くみることは危険です。

しかし、近年の狂犬病予防注射の接種率は、未登録の犬も含めた推定飼育頭数からみると全体の半数を下回り、国内への狂犬病ウイルスの侵入・蔓延が危惧されているのが実情です。

そのため、副作用を恐れての安易な予防接種逃れをすることは断じて避けるべきです。

愛犬の体質を知り、体調を見ながら獣医さんと相談の上で予防接種に臨むことが大切なのです。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    実は、2歳未満のトイプードルを飼っておりますが、昨日の午前中、狂犬病ワクチンをえさし動物病院で打ってきました。注射代金3000円と狂犬病診察代金1080円を支払い、安静にして過ごしました。ところが、今日の朝、ゲホッと吐いてしまいました。副作用が起きたようでした。この犬は、1月生まれで、混合ワクチン接種を春に打ってきてるので、秋に狂犬病ワクチンを前年度もしてきたので今回も年1回接種ということで昨日打ってきたのです。関根隆義先生には、このハガキは督促状なんですよ、と上から目線で恫喝され、そんな言い方ひどいなあと思いながら家に帰りましたが、前の犬もその病院に10年も通ったのに、気分悪い思いをしながら・・・獣医さんは副作用は心配いらないと言ってましたが、恐いです。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    てんかんの、持病を、もつ、チワワ、と、くらしています。せいご、3かげつではじめて、発作。狂犬病注射して、すぐでした。2かいめは、シャンプーにいくとき、せいご1ねん5か月、3かいめは、狂犬病注射の、2か月あと、2さいの、ときでした。ほんとうの、ことがしりたいです。てんかんと、狂犬病注射の、副作用とは、関連がないのでしょうか?なんげんか、きんじょの、動物病院に、いってもないと、いわれます。わたしは、獣医療においては、素人ですが、全くないとは、おもえません。かならず、法律だからと、いわれます。法律より、愛犬の、命の、方が、わたしは、だいじです。一度獣医に、それを、いったら、二度とくるなと、いう、態度を、とられました。信頼できる、獣医なんて、いません。飼い主の、身になり、相談に、のっていただける、獣医さんが、どこかに、いないでしょうか?これ以上愛犬の、ほっさは、みたくありません。
  • 投稿者

    女性 クレスママ

    よくわかります。全く、同じです。免除される場合もあるようですが。
  • 投稿者

    40代 男性 匿名

    2日前の話ですが、集団往診で狂犬病とワクチンを接種する為に車でゴールデンレトリバーとフレンチブルドックを連れて行きました。ショッピングセンターの屋上に会場があり、数匹いた事で受付を済ませ20分ぐらい待ったのち接種してもらいました。ところが帰りの車内で急に大人しくなり、もう少しでうちに着くとこだったので着いて後部座席を見るとフレンチブルドックが寝てるようにしていたので抱き上げたら息をしてませんでした。慌てて接種した病院へ連絡しましたが淡々とした回答に呆れ、掛かりつけに即連れて行きましたが何も出来ず大切な家族を失いました。はっきりした死因は特定出来ませんでしたが接種後40分以内の出来事であり、義務ではありますが果たして打つ必要があるのか疑問に感じます。その夜接種した医師とマネージャーみたいな人が謝罪に来ましたが、その時にうちで火葬するので預からせてもらいたいと言われ、謝罪どころか解剖する目的と思わせる発言に怒りを覚えました。フレンチブルドックはうちにきて1年8ヶ月とまだまだ一緒に共にするはずがこんな形になり悲しさと絶望感と悔しさでいっぱいです。
  • 投稿者

    女性 匿名

    以前飼っていたダックスは持病があり、亡くなるまでの数年は狂犬病注射はやめたほうがいいと獣医師に言われ免除の診断書を頂いていました。
    ちゃんと愛犬の身体のことを考えてくれる獣医さんはいらっしゃいます。
    信頼できる獣医さんを見つけるのも飼い主の仕事だと思います。
  • 投稿者

    50代以上 男性 匿名

    今朝(平成18年5月13日)12年3ヶ月の愛犬が死亡しました。先月いつもの動物病院で狂犬病の予防接種を受けてから調子を崩して亡くなりました。予防接種は毎年4月に受けていたため今年もいつもの年と同じように受けました。しかし毎年受けていた掛かりつけの動物病院では副作用の危険性については一切説明は無くこのような結果になり残念でなりません。皆さんが同じ目に遭わないためにも必ず副作用の説明と毎年予防接種を受ける時期の愛犬の体調をチェックされる事をお勧めします。
    匿名の投稿画像
  • 投稿者

    50代以上 男性 匿名

    七歳になる雄のチワワを飼っていました。一週間前に狂犬病の予防接種を受けました。
    その後、元気が無くなりいつも寝るようになりました、おかしいなとは、思っていたのですが、
    予防接種後四日目の早朝に亡くなりました、悔しくてなりません、いくら義務とは言え、病院の先生も
    何も言わずただ注射をするだけで、おかしいいとわ思わなかったのか?
    予防接種を受けさせなければ良かったと、悔やんでも悔やみきれません。
    このようなことが、みなさんにも無いようにと願います。
  • 投稿者

    女性 むすび

    いつも狂犬病や他の注射に関しても、獣医さんのことを信じているので何も疑問を
    持ったことがありませんでした。しかし、以前犬友達が「予防接種の副作用について
    も聞いておいた方が良いよ」と教えてくれました。今まで安心しきっていましたが、
    人間と同じく副作用があるかもしれないなんて驚きましたね。今後は注射の前に
    もっといろいろ聞いてみたいと思います。
  • 投稿者

    女性 匿名

    狂犬病の注射2日め体を触るとキャンキャンと泣きます。1週間ぐらい続きじっとして痛みを我慢しているようです。やはり、注射の後遺症ですかね。
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