ディアバスターの特徴
犬猫用消化器用薬
ディアバスターとは、犬が下痢を起こしてしまった時に処方される、動物用の止瀉薬(ししゃやく:下痢止めのこと)です。
下痢で動物病院にかかると、問診や糞便検査などの検査を経て、お薬や消化のいいごはんなどが処方されるのが一般的ですが、取り扱っているお薬は動物病院によって異なりますし、人体薬をメインとしている病院も多いです。
動物専用のお薬がない病気も数多く存在しますし、人体薬とはいえ、実際に獣医療の研究現場で使用され、安全性に問題のないものがほとんどのため、応用するのも当然のことではあります。
ですが、人のお薬を切ったり砕いたりして与える場合、犬には苦味が強くて飲ませにくかったり、錠剤を極端に小さくしなくてはいけなかったりという問題点も出てしまいます。
その点、動物用医薬品である「ディアバスター」には、それらを解決できる、飼い主さんにもありがたいこんな工夫がされています。
割りやすく、粉にもしやすい
十文字に割線が入っていて強い力を込めなくても割れます。口の小さな子犬や小型犬にもあげやすいです。粉にするのも簡単です。粉にして、ごはんにふりかけてもらってもいいと思います。
犬に飲ませやすいフレーバー錠剤
錠剤自体に味があるため、筆者の家のワンコは缶詰に包まなくても、まるでおやつのようにポリポリと食べてくれました。
保管しやすい
1錠ずつ個包装になっているため、湿気ったりする心配もないですし、裏面にお薬の名前が書いてあるため、投薬間違いの防止にも繋がります。
ディアバスター1錠で効果が期待出来る
下痢に効果を発揮するいろいろな成分が配合されています。1錠で対応できるので 何種類もお薬をあげるのに比べて、手間も減ります。(成分については後述します。)
犬の下痢改善にアプローチ
この「ディアバスター」の有効成分は以下の通りです。
タンニン酸ベルベリン
腸の収れん作用、および殺菌作用があります。
次硝酸ビスマス
腸の粘膜のタンパク質と結合して、保護膜を作ります。粘膜への刺激が和らぐことで、腸の運動が抑えられます。
ゲンノショウコ乾燥エキス
傷んだ腸粘膜を保護します。
ロートエキス
腸の異常な運動を抑え、痛みを和らげます。
五倍子末
抗菌作用、胃腸粘膜の保護作用が見込めます。
ちょっと難しい言葉もあったかもしれませんが、『下痢を治す』ということに、多方面からアプローチしてくれる、心強いお薬だ、と捉えて頂ければよいかと思います。
犬にディアバスターを使用する際の注意点
ただし、お薬ですので、注意しなくてはならない点があるのも事実です。ひとくちに下痢、と言っても、原因は様々。
- 消化管寄生虫
- 腫瘍
- 感染症(パルボウイルスなど)
- 腸内細菌叢の乱れ
- 冷え
- 膵臓などの病気
- 中毒症状
- 食物アレルギー
例えば、以前動物病院にかかったときにディアバスターを処方してもらい、残りがあったと仮定します。
ある日、愛犬がまた下痢になりました。うんちの様子も、ディアバスターを処方してもらった時と似ています。
ですがその場合でも、「とりあえず前と同じような下痢になったから、あのときのお薬が余ってるし、それを使って様子をみよう」という安易な使い方をしてしまうのはとても危険です。
悪い消化管寄生虫や細菌、ウイルスを退治できず体に閉じ込めてしまったり、下痢に隠れた大病を見逃してしまうことに繋がります。
ディアバスターの使用は自分で判断しない
お薬を使用するかしないか自分で判断するのではなく、必ずプロである動物病院の先生にお願いするようにしてください。
糞便検査でうんちの中の寄生虫や細菌を調べてもらったり、下痢以外にも疑わしい症状や行動がある場合は、併せて血液検査やレントゲン検査、エコー検査などか必要となることもあります。
たかが下痢、されど下痢。特に体力のない子犬や高齢犬の場合、短期間の下痢でも体へのダメージが大きいです。決して侮ってはいけないのです。
ディアバスターの他に処方される薬の一例
腸内細菌の乱れによる比較的軽い下痢の場合は、併せて整腸剤や抗生物質が処方されます。
左側の黄色い錠剤がディアバスター。
同じ「バスター」がつくお薬で「ビオイムバスター」(写真右)という動物薬があります。
このビオイムバスターには、整腸成分に加えてパンクレアチンという消化酵素が配合されているため、併用することで消化不良も改善でき、トータルで下痢の治りが早くなる、というメリットがあります。
寄生虫がいた場合は、それを駆除する駆虫薬が出されると思いますので、退治しきるまで、しっかりと飲ませてあげてくださいね。中には、人にうつる寄生虫もあるんです。気持ち悪いし、恐ろしいです。
膵炎などの病気による下痢の場合は、入院や通院をして、投薬、点滴、食事管理など、適切な治療をしてもらう必要が出てきます。先生の指示を仰いでください。
食物アレルギーが疑われる場合は、アレルギー検査をしてもらうか、除去食による食事療法を始めることになるでしょう。
いずれにしても、放置は厳禁です。犬が下痢をしていた時は、速やかに動物病院に連れていってあげてくださいね。
まとめ
ディアバスターというお薬について、切っても切り離せない「下痢」と絡めながら解説させて頂きました。
下痢の様子を動物病院のスタッフに的確に伝えることも、とても重要です。新鮮なうんちが持参できれば一番いいですが、それが難しい場合は、うんちの固さや色などを「何か」に例えられると、伝わりやすくなります。
水っぽいとか、おかずのり、潰したトマト、シャーベットやソフトクリームなど。うんちは健康の重要なバロメーターです。
飼い主さんは愛犬の辛さの代弁者。ぜひ日頃から、うんちの様子にも気を配ってあげてください。
ユーザーのコメント
30代 女性 mika
20代 女性 しずえ
30代 女性 sasara
なかなか飲んでくれないしちゃんと飲ませられるようにお薬は小さくしやすく、わんちゃんも気付かないのが便利だと思います。
30代 女性 ちびまま
」すぐに回復すると思い、そのままでいると体調が悪化してしまう事もあります。すぐに病院で診察してもらう事が大切だと思います。
20代 女性 maimai
特にうちの愛犬はデリケートなタイプなので、来客のあった後や、ドッグランに行った後などには必ずと言って良いほどにお腹を下していたものです。
お腹を下すと、当然いつものような元気はなくなり、頻繁に用を足すようになるので、動物病院には随分とお世話になりました。そこで毎回処方されていたのがディアバスターでしたが、うちの犬にはよく合っていたようです。いつも内服を始めて3日後には完全に健全な便の状態に戻っていました。
嫌な匂いや味がして、お薬を飲んでくれない、といったこともありませんでした。ごはん以外にもらえる特別なおやつ、と勘違いしている?と思ったこともあったほどです。
私と愛犬にとってディアバスターは、とても頼れる存在です。
30代 女性 星
全く食べてくれなくって
匂いすらダメで
犬用のおやつに混ぜても
絶対食べてくれませんでした。
40代 女性 ベル
ディアバスターはアマゾンなどでも購入ができるのですね。愛犬の下痢が続いたときには、すぐに病院に行くのはもちろんですが、病院の休診日や、どうしても病院にすぐに連れていけないというときに、家に常備薬としておけば安心ですね。
40代 女性 グーグルぽち
また獣医さんに連れていくと、一食分の食事抜きや鶏肉とごはんを混ぜたシンプルなもの与えるように、など色々アドバイスをして頂いてました。
この「ディアバスター」は試したことがないのですが、簡単にアマゾンや楽天でも購入できるのはとても有難いですね。
なお「ビオイムバスター」の楽天ショップでの評判は5スコア中、4.8とかなり良いものです。そして多くの飼い主さんが犬の下痢や老犬の常備薬として持っていることも目立ちました。
わたしは愛犬の下痢の際、薬を飲ます前に一度ヨーグルトを与えるようにしています。それでも下痢が続くのであれば獣医さんや薬を与えることになりますが、ヨーグルトは整腸作用があるため、結構効果があると思います。砂糖などの入っていないものを少量あげるのでしたら、犬にとっても良い食べ物ですのでよろしければお試し下さい。
女性 白川
そもそも細菌などからくる下痢の場合は体外に出してしまった方がいいので、下痢をあえて止めない方がいいとする治療もあります。
犬用の薬は人間用の薬をその犬に合わせて砕いたり量を調整したりして投与されていることが多いです。効き目も犬用ではないので、どのくらいで効果が表れてくるか、投与しないとわからない部分もあります。
ディアバスターは動物用に作られているのでその点安心できます。
下痢に関する成分がまとめられているので、この薬ひとつで済むのも助かりますね。複数の薬をまとめるとなるとオブラートに包んだり、飲ませるのに苦労しますから。
我が家の愛犬が下痢の時は、りんごとさつまいもと無脂肪ヨーグルトが効果あります。あと人間用のエビオス錠もとても効果がありますよ。
40代 女性 SUSU
以前、飼い主側がいろいろとバタバタとしている時期があり、飼い主自身がストレスで気持ちが弱っていた時がありました。すると、今までお腹など壊したことがなかった愛犬が突如、液状の下痢をしたことがあります。何か起こったのかな・・・と不安になりストレスがかかってしまったのかなと思います。
その際は動物病院に行き、下痢止めの注射をして頂き1回で治りましたが、その後、他の病院でその話をしたところ、ワンコの下痢は飼い主さんがついつい止めてあげたくなってしまいがちだが、腸の働きが悪くなったことで善玉菌よりも悪玉菌が優勢となり菌が繁殖してしまったものを、身体が出そうとしている動きである場合には、下痢止めで止めない方が良いと言われました。
下痢止めをすれば一時的には止まるが、菌は体内に残ってしまうため、腸の働きは復活しないとのことです。下痢止めで余計に長引いてしまうことがあるそうです。
何日も続く場合やその他の原因が考えられる場合には他の対処が必要となるが、環境変化によるストレスや冷えや老化などから免疫力が下がり下痢になったと考えられる時は、とにかく腸の機能を復活させること、これを一番に考えた方が良いと説明を受けました。
幼児用にも使える顆粒状のビオフェルミンを常備しておき、ヨーグルトやはちみつと一緒に飲ませることも効果があるそうです。
我が家では、天然の抗生剤と言われているマヌカハニーと顆粒のビオフェルミンは常備しています。ワンコだけでなく飼い主自身にも使えるので一石二鳥です。
その他、山芋のすりおろしも腸の働きを助ける食材としてはお薦めです。山芋には消化によいとされている酵素が含まれており、胃腸の働きを助け消化を促進させる効果があるとされています。すりおろしたものをフードや手作りご飯にかけるだけです。5キロの小型犬で小匙1杯から様子を見ると良いと思います。
ただ、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーのあるワンコは湿疹や皮膚炎が悪化してしまう可能性があり、また、腎疾患や尿路結石や腎臓結石を持つ場合には避けた方が無難です。
山芋の他にリンゴも整腸作用があります。皮を剥いてからすりおろし、お鍋に少量の水とすりおろしたリンゴを加えて火にかけて温めます。温めることで消化酵素は減少してしまいますが、香りや甘みが増すためワンコの食いつきは良くなります。
温かい物の方がお腹には優しいので冷えからくる下痢の場合には特にお薦めです。
ディアバスターという薬は初耳でした。注射よりは身体への負担は優しいしのかもしれないなと思いました。注射は獣医さんの腕によってはしこりとなって残ってしまうことがあります。(若ければそのうち消えてしまいます。)
自分のことであればあまり気にしないことでも、ワンコのこととなると心配になってしまいますね。あまり神経質になり過ぎてしまうのもワンコに負担をかけることになりますが、たかが下痢、されど下痢ですよね。ディアバスターはネットでも購入出来ますので、何かの時の安心として常備しておくのも良いのかなと思いました。
女性 ロング
いったんお腹を壊すと数日続くので、あまりに長引いたり、下痢がひどいときは病院へ連れて行って注射を打ってもらっていました。
今飼っている犬はとてもお腹が丈夫で、何を食べても下痢は1年にあるかないか。とても助かっていますが、お腹の調子は健康にとても重要なものなので、ヨーグルトを毎食後スプーン1杯舐めさせています。
記事にある下痢に効果のある薬は知りませんでしたが、処方箋がなくても買うことができる薬だったら、お腹の調子がたびたび悪くなるようだったら常備したいものです。
現在はあまり出番はありませんが、先代の犬の頃からの習慣で、ビオフェルミンだけ犬用にも常備しています。
30代 女性 マロンママ
なんとなく心配な気がしたので、はじめからこういう動物用のものを出してくれたらよかったのにな~と思ってしましました。
女性 Poi
女性 レオン