犬のおりものってそもそも何?
おりものとは一体何でしょうか?
おりものとは、子宮や膣からの分泌物や、膣壁から古い細胞などがはがれて混ざり合った物の事を指します。 色は無色透明。又は、若干白く濁っていたりもします。
そして、少し粘り気もあります。生理の際は少し臭う事もありますが、通常は無臭である事が知られています。それでは、犬のおりものの異常というのはどういう物なのでしょうか。
犬のおりものに異常がある場合
犬のおりものが垂れ流しになっている事例が多く見られています。しかし、これはまだ犬の生理現象なだけであるかもしれません。
しかし、おりものを良く観察してください。もしも以下の事項に当てはまっているようでしたら、病気の可能性があります。
- ねばねばしている
- 異常なほど臭う
これらのおりものの異常は膣内や子宮内の異常を示しているサインです。それでは、どのような病気が考えられるのでしょうか。
犬のおりものの異常は膣炎という病気?原因や治療法
膣炎は避妊手術をしていないメスの犬が罹る病気です。膣の中で細菌感染を起こし、炎症をおこしてしまう病気の事を指します。
主な症状
膣の中からおりものが出てきます。臭いがきつく、粘性も膿のようにねばねばしています。また、血液が混ざっていたりもします。おしっこが出てくるのと同時に確認される事が多いので、ペットシートをよく観察してみてください。
また、犬にとっても膣内から異物が出るのをあまり心地よく思っていないらしく、異常に舐めるようになってきます。
通常であるならば、その行動によっておりものが舐めとられ、飼い主には分からない程度ですが、炎症が進行している場合、上記のような状態のおりものを確認する事ができます。
また、その臭いにつられるのか、オスの犬が近寄ってくるのも特徴の一つです。炎症が軽い物であれば、自然治癒する可能性もありますが、酷ければ病院で治療をしてもらう必要があります。
原因
細菌やウィルスの感染が最も一般的ですが、異物の混入や交尾や出産などによっても生じる事が確認されています。細菌感染は不衛生な環境下にいる事によって、直接的に感染する事もありますが、交尾によって細菌をもらってきたりする二次的感染も起こります。
また、排尿や排便する際に感染する事もあります。特に発情期には膣の中に細菌が入りやすいと言われています。この病気が慢性化すると、犬が赤ちゃんを産めなくなる可能性が出てきますので、しっかりと治療をしてあげるようにしてください。
治療
細菌やウィルスによる感染が原因として考えられる場合、抗生物質などの投与と一緒に膣内洗浄も行われます。すぐに病院に行けば、決して難しい病気ではないので、異常や症状を発見でき次第、すぐに病院に連れて行きましょう。
予防
おりものの異常に限っての事ではありませんが、主な生殖器系の病気は避妊手術によって予防する事ができます。
特にメスの犬は生殖器系の病気に罹るリスクがオスの犬に比べて比較的高いと言われています。子宮がんや子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、乳がんなどはメスの犬だけに見られる病気です。
また、避妊をするメリットは病気感染のリスクを抑えられるだけでなく、生理や発情期などによる犬のストレスを緩和できます。費用は20,000円~30,000円ですので、ぜひ、ご一考してみてください。(費用は地域病院によって異なります)
まとめ
膣や子宮などといった生殖器はとてもデリケートな部分です。細菌が繁殖するにはもってこいの環境です。
もしも、将来、犬に子どもを産ませたいと考えているのであれば、生殖器系の病気にはしっかりと注意していく事が重要です。
また、子どもを生ませることを考えていないのであれば、上記の通り、避妊手術を強くおすすめしたいと思います。
ユーザーのコメント
40代 女性 トマト
10代 女性 みぃ
女性 もふころ
早めに病院に行きましたが、手遅れで子宮摘出手術になりました。