犬の視力が低下したら!その原因と考えられる病気について

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犬の視力が低下したら!その原因と考えられる病気について

どこに焦点を合わせているのか分からなくなったり、目の前にあるおもちゃにも反応しなくなった・・・。犬の視力が落ちたんじゃないだろうか。最近そう思うようになった飼い主さんもいるのではなないでしょうか。嗅覚が優れた犬ではありますが、視覚も犬にとっては大事な情報収集源。ここでは、視力が低下する原因について考えていきましょう。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬の視力が低下したときに

視力低下の予兆

犬は視力が落ちた時、以下のような行動が多くなると考えられています。

ものによくぶつかる

まず、犬も視力が低下した際には、ものによくぶつかるようになります。これは目の悪い飼い主さんならわかると思いますが、人間でも同じような事ですよね。視界がぼやけたり狭くなったりするのは犬にとっても同じこと。結局、見える物が徐々に見えなくなっていき、物にぶつかるようになるのです。

臆病になる

次に以前よりも臆病になる事もあります。これも当たり前と言えば当たり前です。人間でも目を閉じながらながら歩いたり、目隠しをされたりするのは少なからず恐怖します。目からの情報を遮断される恐怖は犬にとっても同じなのです。犬にとっても視力と言うものは非常に重要なものなのです。

攻撃的になる

攻撃的になるのもまた、視力低下が原因かもしれません。前述の「恐怖」というのは裏を返せば「周囲への警戒心が強くなる」という事です。結果的に目の悪い犬は外からの刺激に対して敏感にならざるを得なくなります。それが結局攻撃的な性格を作ってしまう要因になると考えられています。

消極的になる

遊びに対する興味を失い、あまり活発に走らなくなります。いつもメガネやコンタクトレンズをつけている人なら分かると思いますが、それを付けないで遊んだり走ったりはしませんよね。なぜなら、目が見えづらくて怖いからです。犬も同じなんですね。

犬の視力低下の原因となる病気

犬の目を診察する医者

犬も人間と同じように老化に伴い視力が低下します。最もポピュラーな疾患として、眼球の中にある水晶体と呼ばれる部分が曇ってしまう核硬化症、他にも、白内障や緑内障があげられます。これらは全て老化に関わりのある疾患です。

犬を飼っている限り、目に関わらず、老化に伴う体の衰えは避けられません。そこで、飼い主の皆さんが衰えた犬に対する接し方もしっかりと考えなければならないのです。

犬の視力低下に対する措置

視力テスト

前述のような行動が多く見られた場合、視力が低下している恐れがあります。ここで、家でもできる犬の視力テストを行ってみましょう。まず、瞳孔反射テストです。やり方は以下の通りです。

  1. 部屋を暗くして、数分待ち、犬の目を慣らしてあげる
  2. 部屋の電灯をつけ、犬の瞳孔の開き具合を確認
  3. 瞳孔が収縮したら、それは正常です

暗い部屋から明るい部屋に行くことにより、目に入ってくる光の量を調節する動きを瞳孔反射と言います。これは人間にもあり、正常であれば無意識に行う事ができます。もしもこれができないようであれば、視力が低下している恐れがあります。

また、次に追跡テストもできます。

  • 音のしないような物(ティッシュペーパーを丸めた物なんかでもかまいません)を投げます

それだけです。
もしも、犬が物の動きに対して機敏に反応するようでしたら犬の視力は正常です。こうした追跡反応が無い場合、犬の視力が低下しているかもしれません。

視力が低下した犬に対してできる事

愛犬に語りかける人

視力の低下した犬は外からの刺激に対して機敏になり、攻撃的になる事は前述しました。それが原因で、無駄なストレスをためてしまう事もあります。それでは、飼い主はそんな犬に対してどのように接したらよいのでしょうか。

環境を整える

犬が暮らす環境を整えてあげましょう。視力の低下した犬にとって、普段過ごす環境というものがかなり重要になってきます。
まずは、部屋にある犬の歩行に対して無駄な障害物をなくしてあげましょう。例えば、観葉植物などの植木鉢などが例に挙げられます。これによって、犬が物にぶつかるリスクを減らすことができます。こういったバリアフリーを考える事は犬にとってストレスを除去する最も簡単で効果的な方法の一つでしょう。

急に触れない

次に、急に触らないでください。犬を驚かせているようなものです。また、これによって飼い主自身が噛まれるリスクもあります。もしも犬に触りたい場合は名前を呼んだりしてから触ってください。何よりも、「今、自分はここにいるよ。」という事をアピールして接する事が大事です。

一緒にいる時間を増やす

また、なるべく多くの時間を犬と費やしてあげてください。なぜかというと、視力の低下した犬は不安がるからです。犬にとっての一番の心の支えは何を隠そう飼い主本人。なるべく傍にいて上げる事によって犬を安心させ、視力の低下によるストレスを除去させてあげてください。

他の症状や病名で犬の病気を調べる

犬の視力低下の他にも、気になる犬の病気や、普段見ない行動をとっていて心配なときに病気を調べることができる辞典がありますので、ぜひ活用してみてくださいね。↓

犬の視力についてのまとめ

犬の目の事に関わらず、犬の老化を決して侮ったり、無対策にしてはいけません。犬とできるだけ長く健康に暮らしていくために、しっかりと考えて上げる事をお勧めします。なによりも、長く一緒にいてあげたいものですね!

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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  • 女性 ゆべし

    愛犬は高齢なので年々視力は落ちているなぁと感じます。
    最初に視力が落ちたかもしれないと気が付いたのは、おもちゃで遊ばなくなったことからです。子犬の頃からぬいぐるみが大好きで、遊ばなくても自分でくわえてベッドへ持ってきていたのですが、ある時から急にそれもしなくなり、おもちゃの場所もわからないようでした。ぬいぐるみを投げてみると目で追うのですが、転がった先までは認識できないようです。
    白内障も少しずつ進行しているので、それもありますね。でも光を感じることはできるようです。視力だけではなく聴力も同じペースで遠くなっているので、呼ぶ時が大変です。驚かせないように背後から風を当てたりして気づいてもらっています。

    人の顔をじっと見つめる行動も増えてきました。近づくと顔を背けるので全く見えていないわけではなさそうですが、見えづらいのは間違いないですね。

    部屋の段差も認識しづらくなっているので、まずはその段差を減らすことを心掛けました。極力階段なども上らせないようにし、ドアの角などよくぶつかるところはクッション材を貼ってあります。

    見えない分不安になっていることも多いので、お散歩中などはリードを短く持ち、常に側にいることを教えながらゆっくり歩いています。
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