犬のうんちの回数が多くなってしまう原因
前立腺肥大
犬の排便が多くなる病気として考えられるのはまず、「前立腺肥大」というものです。原因は現代の動物医学では明らかになっていないそうです。
しかし、考えられる説として、老化にともなう男性ホルモンのバランスの崩壊が一要因として考えられます。特にこの病気は去勢手術を施していない五歳以上のオス犬に多く見られ、加齢とともに発症リスクが増加します。
単なる下痢
また、もう一つ病気として考えられるのは「下痢」です。下痢と聞くと、軽いイメージがありますが、実は結構重大な病気であったりもします。
下痢を引き起こす原因は様々で、以下のような事が上げられます。食事による下痢は過食や脂肪の多い食べ物を食べた場合や食物アレルギー、また、牛乳などに含まれる乳糖を分解する酵素の働きが欠損している犬が牛乳などの乳製品を食べる事が原因として考えられます。
人間でも、牛乳を飲むとお腹を壊す人がいますよね。回虫などの寄生虫感染による下痢も怖い原因です。いつも清潔にしているからといって、寄生虫がペットにつかないとは限りません。
日々の散歩やふとした時についてしまいます。特に散歩を毎日しなければならない大型犬や中型犬は注意しましょう。ウイルス感染や細菌感染による下痢も考えられます。
犬特有のウィルスなどもありますが、人に感染する恐れもありますので、疑いのあるペットの糞にはさわらないようにしましょう。
急な生活環境の変化によって引き起こされるストレスなども原因です。引っ越した際、犬が下痢になるなんて言う事はなかったでしょうか?このように、下痢による便の増加は多種多様で一概には言えない物があります。
犬のうんちの回数を抑える対処法
前立腺肥大の場合
前者の「前立腺肥大」は初期症状が顕著に表れず、発見が非常に困難です。発見したときには、細菌性膀胱炎などの病気を併発している可能性もあります。この病気の対処法としては、病院に行く事しかないです。
病院では、去勢手術といったような外科医療から、薬の投与などといった内科治療もできます。どちらにせよ、去勢手術をする事によって、この病気の発症リスクも抑えられ、前立腺系統の病気にかかるリスクも抑えられるため、おすすめします。
下痢の場合
後者の「下痢」は発見が容易である一方、飼い主の軽視によって病院に連れて行かず、症状が悪化するような事もあるみたいです。対処法としては、まず、様々ある原因の内、どれが自分の犬が下痢をしている原因なのかを特定します。
これは飼い主ではなく、病院の方で特定してもらいましょう。その上で、それに合った適切な処置をしてもらいましょう。
予防法としては、犬にむやみやたらに人間の食べ物を与えたりしない、散歩中にあちこち臭わせない。などという事です。人間にとっては健康的なものでも、犬にとっては害になる食物はたくさんあります。
また、寄生虫系統の下痢は駆虫薬によって対処できますので、年に数回の駆虫薬の投与 を検討してみるのも良いかもしれませんね。
ストレスによる下痢は犬の精神的な事柄に対する項目ですので、犬が安心して生活できる環境づくりに取り組んでみましょう。それでもダメな場合は、主治医と相談し、適切な薬を投与しましょう。
まとめ
どちらにしても、犬のうんちやおしっこにはその犬の健康状態を示唆要素がたくさん詰まっています。飼い主は見逃すことなく、しっかりと日々便を確認しましょう。私の飼っている犬も尿の色がおかしいという事に気づきから、病気が発見されるなんてこともありました。
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ユーザーのコメント
30代 女性 悠里
・ドッグフードの問題
安価なフードに多いのですが、ドッグフードには、ビートパルプという成分が含まれていることが多々あります。理由は割愛しますが、これは、うんちをしっかり固めます。ビートパルプが入っていないフードに切り替えた場合、うんちの感じが貧相になったり、回数が増えることがあります。これは、ドッグフードとの相性とは別で、ある意味で正常な反応ですので、愛犬の様子をしっかり見てあげて下さい。
・手作り食の問題
半日〜前日に食べたものの影響がダイレクトに出ます。人間でも、焼肉と白飯をガツガツ食べた日と一汁三菜の夕食を食べた日を比べると、お通じの感じが異なる方が多いのと同じことです。肉、穀物、繊維質、水分、ワンちゃんによって個体差がありますので、どんなものをどのように与えるのがいいか、時間をかけて見極めていく必要があります。我が家の失敗例では、カボチャのスープとスムージーがあります。(すぐに回復する一時的なものですが)どちらも下痢便状態となりました。
・下痢
先に挙げたように、食事として与えたものが原因ならば察しがつきやすく様子見で回復しますが、体力や抵抗力に心配があるシニア犬やパピーちゃんの場合は、かかりつけ医に相談されることをオススメします。拾い食い、お留守番や病院のストレス、投薬や注射、寄生虫など、下痢の場合の考えられる原因は、挙げ出したらキリがなく無数です。普段の愛犬のウンチの状態、食事の内容をしっかり管理しておくだけで、いざという時には随分と役に立つと思います。
40代 女性 leon
実際のところはわかりませんが、排便や排尿というのは愛犬の健康をする上でもっともわかりやすいバロメーターかと思います。日頃から今日はオシッコが多いな、とか少ないな、便の状態が良くないな、など意識的にチェックしないとですね。
便の色は食べたものに影響されますが、以前獣医さんから聞いた話だとあまり黒っぽいものは好ましくないそうです。油脂分を多く摂りすぎると黒っぽくなるそう。理想は黄土色~薄い茶色、しっとりとやわらかい便が良いそうですよ。
40代 女性 momo
あと、うんちの色に関しても健康な時は茶色もしくはこげ茶ですが、黒かったり粘膜が付いたり血が混ざったりした異常な便が出た際は、獣医さんに一度相談されると良いと思います。
50代以上 女性 匿名