『インテリア』が犬のストレスになることも!?
犬も人と同じようにストレスを感じ、言葉を話せない犬たちはさまざまなしぐさや症状でストレスサインを出します。
例えば軽度のストレスであれば、やたらあくびをしたり体を掻いたりするしぐさなどが見られ、重度のストレスになると下痢や嘔吐、食欲不振、脱毛といった症状が見られるようになります。
犬のストレスサインは、言わばSOSサイン。愛犬のストレスサインに気づかずに放置していると、生活に支障が出るほど同じ行動を繰り返す常同障害といった心の病気に繋がってしまうこともあります。
犬のストレス要因はさまざまで、意外なものがストレスとなることも…。実は人にとってはおしゃれだったり快適だったりする室内のインテリアも、犬にはストレスになりうるので注意が必要です。
犬のストレスになる『インテリア』は?
では、犬のストレスになってしまうのはどのようなインテリアなのか、一緒に見ていきましょう。
1.フローリングの床
最近の住宅の床はフローリングが主流です。フローリングは掃除がしやすく、人にとっては快適な床材と言えるでしょう。
しかし、犬にとってはツルツルと滑って歩きにくいため、ストレスになるかもしれません。それだけではなく、ツルツル滑る床は犬の足腰に負担がかかり、関節炎などを引き起こす可能性もあります。また走ったりジャンプしたときに滑って転倒し、骨折などのケガをすることも考えられます。
愛犬のストレスや安全を考慮して、フローリングにはカーペットやコルクマットを敷く、滑り止め効果のあるワックスを塗るなどの対策をしましょう。
2.毛足の長いカーペット
滑り止め対策としてフローリングにカーペットを敷く場合、触り心地のいい毛足の長いものを選びたくなるかもしれません。特に寒い冬は、暖かい毛足の長いカーペットを敷きたくなりますね。
でも愛犬のために、カーペットは毛足の短いものを選びましょう。毛足の長いカーペットは、犬には爪が引っかかって歩きづらく、ストレスになったりケガに繋がったりする恐れがあるからです。
また毎日の掃除や、愛犬が粗相や嘔吐をしたときの後始末のことを考えると、毛足の長いカーペットは飼い主さんにとってもストレスになるかもしれません。おすすめは、毛足の短いタイルカーペット。汚れたときに、その部分だけ取り外して洗濯や交換ができるので便利です。
3.犬の寝床近くのテレビやスピーカー
家族が集まるリビングは犬にとって安心感があり、犬用ベッドやクレートなどの寝床を置くのに最適な場所です。そしてリビングは、さまざまな家電が集まっている場所でもあります。
家電もインテリアの一部として考えるのなら、犬の寝床の近くにあるテレビやスピーカーも、犬のストレスになるインテリアのひとつと言えるでしょう。人よりも聴覚の優れている犬は音に敏感なため、テレビやスピーカーが寝床の近くにあると音が気になってゆっくり眠れず、ストレスになる可能性があるのです。
もし愛犬の寝床の近くにテレビやスピーカーがあるのなら、テレビやスピーカーを移動するか、愛犬の寝床を移動してあげましょう。
4.明るすぎる照明
犬は、薄暗い空間が落ち着くと言われています。そのため明るすぎる照明の下に長くいるとリラックスできず、ストレスになってしまうかしれません。また夜に長時間明るい光を浴び続けることは、体内時計や睡眠のリズムが狂う原因になります。
明るすぎる照明への犬のストレスを軽減するためにおすすめなのは、調光のできるLEDのシーリングライトです。犬がリラックスして休めるように、程よい明るさに調節することができます。
調光できない照明なら、夜は犬が休むクレートやケージの上から布などを被せて、照明の光を遮るというのも手です。
まとめ
おしゃれで快適なインテリアは素敵ですね。でもおしゃれさや、飼い主さんにとっての快適さばかりを追求したインテリアは、愛犬に思わぬストレスを与えてしまうかもしれません。特にご紹介したインテリアは、愛犬のストレスになる可能性が高いので要注意です。
愛犬と室内で一緒に暮らすなら、飼い主さんだけでなく愛犬もストレスなく快適に過ごせるインテリアを選んだり、愛犬のストレスを軽減する対策をしたりすることが大切です。