犬に人間の食べ物を食べさせてはいけない!
祖先を狼と考えると犬は肉食動物です。野生下であった頃は犬も捕らえた獲物の肉を食べていたでしょう。
人間と暮らすようになったことで雑食化しました。今ではほとんどの犬がドッグフードを食べていますね。それでも犬本来の姿にあまり変わりはありません。
1.繊維質を消化することができない
犬の腸内にも微生物はいますが繊維質を分解できる性質を持つ微生物は犬が草食動物ではないので持っていません。
犬の胃と腸は肉などを消化するのに適しています。人間の腸が体長の12倍もあるのに比べて犬の腸は体長の5倍ほどしかありません。
犬が繊維質の豊富な人間の食べ物を食べた場合、消化されることなくそのまま便と一緒に排出されます。軟便や下痢をしたり、栄養バランスが崩れてしまったり、体調を悪くしてしまうことがあります。
2.炭水化物の消化吸収が苦手
ごはんやパンなどの炭水化物の消化吸収が苦手だといわれていますが、実際は摂取する量によります。犬の唾液には炭水化物を消化吸収するためのアミラーゼという物質がほとんど含まれていませんが、膵臓から分泌される膵液アミラーゼが存在し炭水化物の消化分解は可能です。しかし、過剰に摂取してしまうと消化分解が出来ず消化不良が起こります。
犬は肉食寄りの雑食動物です。完全な雑食動物ではありませんので、人間の食事を与えると消化不良を起こします。雑食化しかたらといって、胃腸の機能や働きまでもが変化したわけではないのです。
3.アレルギー症状に気づけない
アレルギーを持つ犬がアレルゲンとなる人間の食べ物を食べてしまった場合、何らかのアレルギー症状を引き起こします。軽度の症状であると飼い主が気づけません。
アレルゲンとなる人間の食べ物を与え続けられた犬は症状に苦しみながら生きなければなりません。その苦しみを言葉にして訴えることができないためです。
愛犬がどんなアレルギーを持っていて、どんな食べ物によって症状を引き起こすのか、十分に把握している飼い主は少ないです。
4.老犬になった愛犬のお世話が大変になる
人間の食べ物を食べ続けた犬は病気になりやすいです。複数の病気を抱えることになります。様々な症状に苦しまなければなりません。
医療の発達によって適切な治療を受けることができ長生きすることは可能ですが、不健康な状態で生きることは犬にとって苦痛です。
介護する飼い主はもっと苦しまなければなりません。老犬も健康であれば元気にお散歩し、美味しく食事をすることができます。不健康であれば歩行が困難になり、口から食べ物を食べることができなくなってしまいます。
寝たきりの愛犬の介護を明るく楽しくできるでしょうか。
5.塩分の摂り過ぎになる
犬が塩分の多い人間の食べ物を食べると心臓病や腎臓病になりやすいです。
医療の発達によって治療や手術も可能ですが、手術の種類によっては100万円を超える費用がかかることがあります。
犬にも塩分は必要な栄養素ですが、ドッグフードから適切な量を毎日摂取しています。
ドッグフードのパッケージに塩化ナトリウムとして表示されていますのでご確認ください。
6.鶏の骨は食べさせないで!
鶏の骨は加熱すると縦に割れます。鋭利な刃物のように避けるため、内臓に突き刺さりやすいです。命にも関わりますので絶対に与えないでください。
ササミや胸肉などのタンパク質が豊富な鶏肉はOKです。骨付き肉は骨を取り除いてから与えてください。
まとめ
犬に人間の食べ物を食べさせてはいけない本当の理由を6つ解説しました。
- 繊維質を消化することができない
- 炭水化物の消化吸収が苦手
- アレルギー症状に気づけない
- 老犬になった愛犬のお世話が大変になる
- 塩分の摂り過ぎになる
- 鶏の骨は食べさせないで!
あなたの愛犬は人間の食べ物を食べることが習慣化していませんか?
今は若くて健康かもしれませんが、確実に愛犬の体を蝕んでいます。
喜ぶ愛犬の姿が見たいのであれば、ドッグフードの質をグレードアップしてみてはいかがでしょうか。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
犬は元肉食なので人間が喰う繊維質を分解できません。便秘気味の奴に少量喰わせるなら効果あるが健全犬に喰わせ過ぎれば消化不良を起こす。
炭水化物同じ。犬は穀物を分解するアミラーゼが膵臓にしか含まれてない。そもそも犬に穀物はあまり必要ないとされている。犬はエネルギーを肉から得てます。穀物は脂肪にしかなりません。
俺から言わせれば人間の食い物は犬とっては全て毒と言っても過言ではない。高塩分、高脂肪、高カロリー、毒以外の何者でもない。
俺は手作り食を与えるなら犬の必要な栄養素を理解して過不足なく与えれる人以外は作らないで下さい。一歩間違えばそれは褒美ではなく毒になります