犬も蚊に刺される!しかし気付かれることは少ない…
皆さんは「愛犬が蚊に刺されている!」と気づいた経験はありますか。多くの人が「わからない」あるいは「刺されていない」と答えると思います。
しかし、実際は犬も蚊に刺されることはあります。むしろ人間よりも体温が高い犬は、蚊のターゲットになりやすいと考えられるため、実は私たちが気づいていないだけで、蚊に刺されているケースは多くあると考えられます。
犬は蚊に刺されることでフィラリアに感染する可能性
犬が蚊に刺されると、基本的には人間と同じようにかゆみが生じます。しかし、より注意しなければいけない危険な症状にフィラリア症が挙げられます。
フィラリア症にかかっている他の犬の血を蚊が吸い、その後、さらに別の犬の血を吸うことで、後に吸った犬へとフィラリアが感染してしまいます。つまり、蚊が感染症の媒介となっているのです。
フィラリア症は、心臓にフィラリアという寄生虫が寄生することで心臓を代表とする循環器系、呼吸器系、その他肝臓や腎臓などに重篤な被害を与える症状で、徐々に体調を悪化させ、最悪の場合、死に至る危険性もあります。
犬が蚊に刺されていることに飼い主が気づかない2つの理由は?
フィラリアの媒介となる恐れのある蚊は、人間だけでなく犬もターゲットにすることがあります。では、犬が蚊に刺されていることに飼い主が気づかないのは何故なのでしょうか。以下の2つの理由から、なかなか飼い主が気づきにくいと言われています。
1.毛に覆われてしまい刺された場所がわかりにくい
まず、最も大きな理由として、犬の毛が挙げられます。イタリアングレイハウンドのような短毛種であれば、蚊に刺された際にぷっくりと腫れが見られるため、「蚊に刺されている」とわかりやすいです。
しかし、ポメラニアンやロングコート犬種、トイプードルなど、もこもことした毛や長い毛を持つ犬種の場合、蚊に刺されていても腫れが毛に覆われて見えないことが多くあります。
毎日ブラッシングをしていても、「蚊に刺されているかも」と意識して見ない限りは、なかなか見つけることがないため、飼い主が気づきにくいと言えるでしょう。
2.耳や鼻など一見刺されにくそうな場所を刺されている
また、犬の場合は耳や鼻など、一見蚊に刺されにくそうな場所を刺されることも多くあります。胴体だけでなく、こうした細かい箇所にも刺されることが多いため、意識して確認していなければ見過ごしてしまいます。
蚊に刺された箇所は、一定期間が過ぎれば、人間と同じように腫れが引き元に戻るため、飼い主が気づかない間に腫れが引いて治ってしまうことも多いです。
腫れが治った場所は、刺された跡が残るわけではないため、飼い主が「愛犬が蚊に刺されたことがあるかどうかわからない」という回答に至ったと考えられます。
犬が蚊に刺された時の主な症状は?
では、犬が蚊に刺された際、どのような症状が現れるのでしょうか。夏場に以下のような症状が見られた時は、もしかすると蚊に刺されて腫れが見られるかもしれません。
- 刺された場所が腫れる
- しきりに同じ場所を何度も掻く
何度も同じ場所を痒そうに掻いている場合は、その部分が蚊に刺された可能性があります。何度も同じところを掻いていると皮膚が傷ついてしまうので、早めに対処してあげましょう。
事前にフィラリア予防薬を投薬することも大切
毎年決まった回数フィラリア予防薬を投与しているという飼い主さんは多いでしょう。フィラリア予防薬を投薬することで、蚊に刺されてもフィラリア症を予防することができます。
フィラリア予防薬は、錠剤タイプやおやつとして食べられるチュアブルタイプ首の後ろに垂らすスポットタイプなど、様々なタイプがあります。
注射によるフィラリア予防薬の投与もあり、こちらは予防薬の効果持続期間が1年間と長いので、1年に何度もフィラリア予防薬を投与する必要はありません。
愛犬にあったタイプのフィラリア予防薬を使いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が蚊に刺されてしまうと、フィラリア症に感染してしまう恐れがあります。事前にフィラリア予防薬で予防し、蚊に刺されても大事に至らないように気をつけることが大切です。また、散歩時に草むらを歩かないなどの対策も効果的ですよ!
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
フェラリア以外にも感染症は沢山あります。ですがワクチン、投薬が出来れば防げるものばかりです。愛犬の命を守るのは飼い主、獣医はその橋渡し、お手伝いするだけです。診察の場合も日々愛犬を見て説明できるから適切な処置が出来るのです。獣医はあくまで処置のみ、それ以外は飼い主が管理するのです。所有者は責任者であり管理者でもあるのです