暴力を振るう
わんこに対する行為で最もやってはいけないこと、それは間違いなく暴力を振るうことです。たとえ本人が「しつけでやっている」つもりであっても、わんこはそうはとらえていませんし、まぎれもなく虐待です。
暴力で相手を支配しようとしたときに、真の信頼関係は生まれません。もちろんわんこがイタズラをしたときや指示に背いたときなどには、それが「いけないこと」であることを理解させることが必要です。
そのためには毅然とした態度で叱ることが大切ですが、手を出すことは絶対にあってはいけません。手を出した瞬間にわんことの関係性が崩れてしまうだけでなく、わんこにはトラウマが残ります。
わんこは人間を簡単に傷つけることのできる、するどい牙と爪を持っています。けれど、それを容易に使わないのはなぜでしょう。わんこに手を出してしまいそうになったら、立ち止まってそれを考えてみてください。
叱るときに名前を呼ぶ
他者と関わるとき、関係性を築こうとするとき、「相手の名前を呼ぶ」という行為にはとても重要な意味があります。名前を呼ばれることで相手は自分をしっかり認識されていると感じ、親近感や信頼感が生まれます。
そう感じるのはおそらく人間だけではないはず。わんこも名前を呼ばれ、ほめられたり可愛がられたりすることで、飼い主さんとの絆を再確認しているでしょう。
わんこのイタズラ現場を発見したとき、注意を引くために思わず「ポチ!!」と叱責の口調で名前を呼んでしまっていませんか?こうした叱り方をくり返していると、わんこは「名前を呼ばれる=叱られる」と学習してしまい、自分の名前が嫌いになったり、名前を呼ばれただけで萎縮するようになってしまいます。
こうなってしまうと、重要なしつけの1つである「呼び戻し」もできなくなってしまい、いざというときに困ります。また「名前を呼ぶ」というコミュニケーションが成立しなくなり、信頼関係も損なわれます。 それに、あなたや家族がせっかく考えてつけた、愛犬の大切な名前。愛犬に嫌いになってほしくはないですよね。
おやつやおもちゃをじらしすぎる
わんこにおやつを与えるときや、おもちゃで遊んでいるとき、「マテ」や「トッテコイ」を取り入れることもありますよね。「マテ」でおやつを待っているときや、「トッテコイ」でおもちゃを追いかけていくとき、嬉しそうで楽しそうなわんこのキラキラした表情はとても無邪気で可愛らしく、ついついイタズラ心が騒いでしまったことはありませんか?
「マテ」をさせたまま長時間にわたっておやつを与えなかったり、「トッテコイ」でおもちゃを投げたふりをしてどこかに隠してしまったり。わんこの素直な態度が可愛いゆえの行動なのはわかりますが、やりすぎは禁物です。「好きな子ほどいじめたくなる」では済まないこともあるのです。
わんことの関係性の基本は「信頼」です。「待ったら必ずおやつをくれる」「おもちゃを持ってきたら必ず投げてくれる」という全幅の信頼があるからこそ、わんこは飼い主さんの指示に従い、期待するのです。
じらしすぎてしまうと、「この人は約束を守ってくれない」と見限られ、信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。じらしすぎには要注意です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「犬は裏切らない」という言葉があるように、わんこは一度信頼を寄せた人間に対して、その信頼を自ら断ち切ることはほぼありません。ですが人間がわんこを裏切れば、信頼関係は崩れてしまいます。
一度失った信頼を回復するのが難しいのは、人間関係だけではありません。愛犬との絆を壊さないためにも、責任を持った行動をとりましょう。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
名前はコンタクトのコマンドです。これが出来なきゃ何も始められません。名前=マイナスにならないよう気を付けましょう。つけた意味がなくなります。
反応が可愛いのは解りますが何事にも全力な犬に焦らすのは少し可愛そうな気がします。度を過ぎれば信頼を失くします。信頼関係、失くすと人も犬も不幸になります
犬は絶対に裏切りません。裏切るのは人です。犬が裏切ったと思うのは人だけです。裏切ったら信頼なんてしません。失くした信頼を取り戻すのは困難を極めます。飼い主の行動ひとつに責任がかかります。あなたは愛犬のの最高責任者です